Archive for the 'DTM' Category

鏡音リン・レンをもうちょっといじってみた

まあ先日の記事だけで終わるのもなんだし、ニコニコ動画の「鏡音リンが来ない?来た?」タグでみんなひっそり遊んでいるのでそれにならって1曲作ってみた。

sm1896439このへん

前回の「初音ミクが届いたのでうかれているようです」ではグラディウスだったので、再度シューティングゲームを選択してパターンは同じ感じで。まあ、今回は誰かをDISったりしていないけれども。
ツインボーカルであることと、パワーボイスであることを生かせるというか確認できる様なチョイス。もっとも、この曲調が「熱い」と感じるのはオッサンだけなのかもしらんなー。

んでまあ、一曲仕上げる時に気がついた鏡音リン・レンの癖など。

  • 母音の「あ」だけ妙に音圧が高い
  • リンはきちんと歌わせてみるとかなりかわいい

後者の方は単なる感想だな。でも、ロボ声だとその良さが全然わからんのですよ。
ボーカロイドの出力は一語一語音圧がばらばらになりがちでそれを均一にするのが自然な歌声にするための作業となる。んでまあ、Dynを必死こいて弄ったりするんだけれども、鏡音リン・レンはそれが激しいのです。多分。
だから、いったんWAVに出力して、波形編集で音圧を整えた方が良いと思う。というか、私はいつもそうやっているんだけれども。あーちなみにV-Vocal使うというのはピッチを補正するためではなく、音圧を補正するため。普通の波形編集やエンベローブコントロールでも直せる。ピッチやタイミングは確かに微妙にずれてはいるんだけれども気になるほどずれる事はまれと思う。

後半が早口スキャットなのはグラディウスのときのビッグコアと同じでそれを繰り返しているだけなんだけれども、実はこれ特性をつかむための早口試験だったりする。「アマゾン」が「タマキン」に聞こえるのは、初音ミクが「ざじずぜぞ」の子音を強く発声できないから。今回もレンに「ちゅるりらー」と歌わせたのに「つるぺたー」にしか聞こえないとか。早口でつぶれる音はどれか、とか。
んで、これをやってナルホドと思ったところで本編の作成に入っているのです。

今回は来ない?来た?ではなく「ロードローラー」祭りですな。
乱数Pはデビュー作(こぎつねこんこん)からファンで追いかけているのだけれども、ハイセンスすぎて接点が持てないあたり。接点が持てないというと目玉Pも何か近しい物を感じ続けているけれども、こちらもなんとなく機会がなくて。



鏡音リン・レンが届いたよ

発売日到着となるように発送されたものの、実際手元に来たのが21:30を回ってからだったのでほとんどいじれていません。まあ、宅配のおっちゃんも大変だったということで。
今日はニコニコ動画も怪しげなメンテナンス中だし、なんもできなかったなあ。

早速インストールして、ちょっとだけリン・レンをいじってみた感想。
本当にちょっとしかいじっていないので正しいかどうかはしらん。ファーストインプレッション程度に。

  • VEL中心の調整だとそんなに破綻してないかも、でも調整しなおし。
  • Pit中心の調整をしていた人だと泣くかもね。
  • RinはGenをいじるとちゃんと変化するし結構大きく動かしても聞ける、76あたりがお気に入り。
  • LenはGenをいじっても変化しない。あの声のまま使えるところで使っていく風味。
  • LenのGenを極端に上か下に張り付かせて生物ではないロボ声にしてしまったほうが、面白いかも。
  • Dynに敏感?というか音圧が変化しているのに倍音成分が変化していないように聞こえるので、しぼるとキンキンとした感じになってしまう。
  • Briが元々オープンに近く、高くしてもミクほど変化しない、逆に低くして倍音を絞るような使い方になると思うけれども、それだと溶けたような声になってしまう。個人的にはこのまま出力してDAW上でeqを使い高音を削るような形で整えている。

前に野暮用でミクに歌わせた「シャボン玉(童謡)」をリンに歌わせてみた。

rin_bubble.mp3

もちろん素の状態じゃなくて、いろいろなエフェクト(V-Vocalも含む)をかけた後のもの。



魔法のパターン・ふる〜てぃるーぷちゃん

FL StudioというミュージックシーケンサというかDAWがある。ちょくちょく話題にしているけれども、サブDAWとしてちょこちょこと使っているお気に入りのアプリだったりする。(メインはSONAR)
前身である FruityLoops の 1 を、DTMマガジンの「フリーウェア、シェアウェア特集」で知り、付録のCD-ROMからインストールして試してみたのが馴れ初め。当時は確かDAWというのが確立していなくて、MIDIはシーケンサな時代だったような気がする。そんなころ、REASONやSTORMといったソフトウェアで作曲を完結できる「バーチャルスタジオ」というアプリが流行し、FruityLoops もリズムマシン上がりのバーチャルスタジオ崩れとかいった風情であった。一応一通りのデモ版を試したのだけれども、FruityLoopsが一番安くて($99だったっけな)プラグインも豊富かつ馴染めたということで使っていた次第。FL Studioと言う名前にはVer4ときに変わったのです。
今はライフタイムアップデートライセンスを買っているので最新版にいつでもアクセスできる次第。
お気に入りではあるんだけれども、これで一曲仕上げたってことはほとんどなかったような……。いつも細かいパーツを作ったり、ゲームSE作成に使ったりとか、補助的用途ばっかですんません。

そんな FL Studio を作成しているメインデベロッパの gol 氏が先日、自分ところのフォーラムに突然以下のような書き込みをした。
「初音ミクがうらやましい、誰かマスコットキャラ『FL ‘chan’』を描いてくれ」
周辺みんなびっくらこいてしまう。
英語圏の方々は意味がわからず見当違いなレスを重ねているし、日本の某所では「アニオタ自重」と荒れ気味な雰囲気。
そこへ颯爽と現れた “dearliz” と名乗る謎の日本人。イケてるラフを「これでどう?」と置いていった。いやー、よかった上手くてかつ「わかっている」人が出てきてくれて。
「ネイティブ女学院」とか「jamバンド」みたくならなくて済むよ。

フォーラムの方はユーザーログインしないと添付ファイルが見えないので、転載して良いものかどうか悩みどころ。私の画で描くとこんな感じ。
rr_flchan00.jpg
って全然違う感じになっているよ。参考にならないよ。
オリジナルはこんなちんまくなくて初音ミクくらいの等身があるのですよ。

んで、FL のスタッフがそれなりに喜んでいて gol なんかはさっそく波形表示プラグインで波形と共にFL-chanが表示されるよう改造して遊んでいる様だし。自重しるwww

さて、その dearliz 氏、誰か不明だったのですが先ほど画像置き場としてサイトをオープンした模様。ラクガキの間にSD版のFL-chanがおりますね、そちらを参照。
通常等身の画像もそのうち置かれる事でしょ。

こういうのには喜んで飛び込んでいきそうな私なのですが、既にあるアプリにキャラを付けるのはふぉくす子でちと風当たりが冷たかったので自重風味なのです。
あー、でも後付であっても開発元が率先してキャラクターを付けるのであれば、反対派もあきらめざるを得ないから良い方向に向かうかも。



音の『電子ブロック』

「DTM MAGAZINE」という雑誌は音楽というよりパソコンよりなDTM記事なので、初音ミク以前から購読していた。が、例の初音ミク体験版が付いた号から売れ方が激変し品切れを起こすようになったため普通に購読していた人にとってはちとやっかいな状況ではある。
売れることで味をしめてしまったのか、量販店の書籍コーナーなどは大量に入荷してくれるので逆にねらい目となっているようだ。というか平積みで入荷しすぎです>ヨドバシカメラ

プラグインとかの情報のためWEB版のDTM magazine web siteも頻繁にチェックしているのだが、ちょいと前に気になるソフトウェア音源が掲載されていた。
KarmaFX Synthである。
良くあるVA音源(Virtual Analog Synthesizer)だけれどもモジュール型なところが目を惹く。
シンセサイザーに必要な要素をモジュールとして定義し、そこを繋ぐようにプログラムすることで音を作っていこうというタイプの音源。実に、プログラマとしてそそられるものがあるのです。
このモジュール型シンセサイザーというのは十数年前から良くある形なのだけれども、今回は KarmaFX Synth を扱えるだけどDTM環境が手元に揃っている(VSTiホストとなるDAWを持っている)ということで試すことができた次第。

krfs00.jpg
KarmaFX Synth の画面はこんな感じ。これで一つの音を出す楽器。
モジュール間を矢印の付いた紐が結んでいて、信号やモジュレーションコントロールを表している。
最も、このような仕組みは減算型のVA音源では珍しいものではなく。
krfs00_2.jpg
このように一枚のパネルになっているからわかりにくいかもしれないけれども、やっぱりモジュール毎になっていて、それをON/OFFしたり効果を増減したりして音を作っていくのは変わりがない。
KarmaFX Synth だとそれが目に見えやすいということと、どんな組み合わせでもできるから如何様にも音が作れそうだということが大きな違いだろうか。

この音をいじくるパーツをもにもに組み合わせていくところが「電子ブロック」みたいだなあと思い、ちょっと楽しくなってくる。線で繋ぐから「マイキット」の方かな。

実際にいじってみる。
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鏡音リン&レン正式発表

レンきゅん発表による白熊カオスの動向が気になります。
あと、ディスプレイの前で小躍りしていそうなコゲどんぼせんせいも。

あれだけ「サプライズ」「サプライズ」言われてて構えていたのに、発表されて本当に驚くとは思わなかった。
双子でダブルボイスなんでね?というのは局所で噂されていたのでまあともかくとして、片方が男の子役ってのは頭になかったわ。
く、一部需要をがっちりキャッチだぜ。

RinとLenでRLというのを見て Libble Rabble を思い出したのは俺だけでいい。バシシ。

じゃあどういう歌を歌わせようかといった点についてはなんかいまひとつイメージしきれないのですけれどもね。
サンプル曲希望。



みねリンは本当に妹キャラなんだなあ

minerin00

正式発表の前日ではあるけれども、ほぼ情報が出回った VOCALOID2 キャラクターボーカルシリーズ02「鏡音リン」。公式画像のすっぱ抜きが ITMedia というのも面白いところ。
プロフィールで年齢と身長があるらしいが、初音ミクよりも一回り小さいスペックになっていて本当に妹キャラ的存在なのね。おっきなリボンがトレードマーク。
14歳(相当?)という設定からもエロ同人自重風味。

まあ、まだまだ先だとは思うけれども、音声サンプルが気になるところでつね。

minerin_trio

03は紫色で学ランとか来るかな?

ふと思ったんだけれども、キャラクターボーカルシリーズが出そろった時何がおこるかというと、単に「アホの子」が 3人に増えるだけなんじゃないかと。
揃いも揃って手がかかることがわかっているというのも面白い。



三人目のVOCALOID

kaito_package
いつかは買おうと思って幾年月。何か考えるところがあったわけじゃないけれども、ひょろりとKAITOを購入。MacOSX10.5 を買いに行ったついでというか、なんでかミクと一緒にMEIKOとKAITOも数本店頭に並んでいたので。

KAITOって歌声がイマイチに聞こえるから不人気だったけれども、これ使い方次第なんじゃないかな。使いこなせば化けそうな気がする。
実際ニコニコでもぱらぱらと良い歌声のKAITOの断片をみるし。

以前MEIKOに歌わせていた「お正月」のデータをそのままKAITOに歌わせたモノ。
newyear_kaito.mp3

これ去年作ったモノだと勘違いしていたけど、二年前のデータだったのか。



初音ミク時計動画のBGM


昨日の初音ミク時計はニコニコ動画への投稿前提で作っていたわけなんだけれども、動画のために(毎度の事ながら)BGMも作っていたりする。工作そのものより曲制作と動画制作の方に時間がかかっていたりするのは秘密だ。
いつもは適当に動画から吸い出してねというスタンスでいるんだけれども、今回は動画編集の関係で一部ミュートした形での掲載になっている。なので、要望があったら曲単体でアップしようかなーと考えていた次第。

で、ありがたいことにポジティブコメントがあがってきたので、こっそりとMP3で置いとくのです。ついでなんで「かにかまぼこの歌」も併せて置いておこうか。
どちらも動画のBGMとして長さを決めてから作り始めているのでこれが全てで Full サイズとかは存在していないのです。

MP3/初音ミクが告げる時
MP3/かに風味かまぼこ賛歌

おまけでちょっとだけコメント。
どちらの楽曲も適当に ACID Loop(DTMにおける素材集のようなもの) を繋いで作ったものですな。ゼロから全てでここまでのバッキングは作れないです、はい。
時計〜の方は ACID Loop の ”euro techno” がメインで、かにかま〜の方は ACID Loop の ”ROCK” がメインだったはず。それを一番良く使っているってだけで、実際はあれこれごちゃ混ぜですが。

『初音ミクが告げる時』
音声時計を作るために切り出したミクのwavパーツを使ってドラムサンプラーでぽこぽこ鳴らしてみたというもの。
みんなが一生懸命 VOCALOID で歌わそうとしているところを敢えて歌わせず素材として声だけ使うという企画。のつもり。

『かに風味かまぼこ賛歌』
なんでカニカマなのかと聞かれるところなのだけれども……。
「かにかまなんて所詮紛い物で本物の蟹には適わないね、もっと進化して本物の蟹と同じ味になったら買ってやる」
上記の様な台詞を読んで同意できるか、それとも割り切れない哀れな人だなあと思うか。
というわけで、これは非常に回りくどい音声合成技術賛歌なのです!とか言っておくとカッコイイのだろうけれども、実際の所かにかまぼこを食べていたら浮かんだフレーズでしかありません。
かしこ。




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