Archive for 11月, 2002

サロンと美容と情報の保護

この文を読んでいる人の多くは興味がないんじゃないかと思われるけれども今回はエステサロンのサイトのお話。
ここしばらくこのサイト作成のお手伝いをしていたのだが、なんとか公開への運びとなった。
なんでそんな事になっていたかと言うと実はこのエステサロン私の実家というか親が経営しているのだな。「こんど WEBページをつくるのぢゃよー」とか言う話は聞いていたのだけれども、知り合いにアウトソーシングするということだったので基本的にノータッチでいるつもり……だったのだけど。
先日ちょこっと帰省した際にその界隈の話があって「うちのサーバー貸したろか?」といったら巻き込まれる形に。なんせ月々のレンタルサーバー代がかからなくなるわけだから喜んじゃって。で、サーバー管理だけという約束だったんだけど「CGI を使うのでお前がプログラム組め」とかいう話まで湧いてお約束な展開に。まあ、最初「組めるのか?」とか聞かれたので「嘗めるな」とかいう流れになってしまったのだけれども。
まあ、私の目の届くところでなおかつ管理をすることができるというのはこっちとしても色々安心できるしねえ。

その CGI がお客様からの投稿を受け付けるためもので個人情報をいくらか含んでいたあたりが問題の始まり。
「このあたりのセキュリティをどーすんのさ」とかいった感じであれやこれやと手を尽くす。ああ、やっぱり引き受けて正解だったかもしれない。

流石にフォームの記入と送信がプレーンテキストポストなのはまずかろうということで SSL の導入を試みたというのが今回のトピック。

うちのシステムは Debian GNU/Linux 3.0 で Apache を動かしている。
Apache 周りでの SSL 実装というと apache-ssl と mod_ssl の二つ。
前者は apache にパッチ(なんか変な言い回し)をあてて SSL 対応したもので、後者は apache モジュールとして組み込む形。どちらも Debian パッケージになっていて apt-get 一発。
apache-ssl は apache とは別にインストールされてそれぞれのサーバーが2つ存在する形となる。既存サイトの一部を SSL 化というのにはちと不向きに思えたので mod_ssl を選択することに。
mod_ssl のパッケージ名は libapache-mod-ssl。ちょっと見つけにくかった。
インストールは apt-get 一発だけど設定の類は一切してくれない。httpd.conf 内にモジュール名の追加すらしてくれないので注意。そのへんを知るためにはlibapache-mod-ssl-doc を読むのが一番なんだけどめんどくさがって日本語の情報を探す。google で debian-users ML のログがひっかかり事足りる。ありがたい。
http://lists.debian.or.jp/debian-users/200112/msg00163.html

SSL を使うには認証局の証明書が必要になる。「このサイトは信頼できるサイトですよー、私が保証しますよー」という奴である。取り敢えず自前で適当に証明書をでっち上げることにより SSL は動作するがブラウザ側で「このサイトの証明書は信頼できません」という警告が出まくる。当たり前だ。
そうなるとちゃんとした認証局の証明書が欲しくなるところ。身内が使うだけならともかくお客様が見るものなのに「信頼できないサイト」であってはならない。
で、SSL の証明書の発行手順を調べる。有名どころでは VeriSign がその証明書を発行してくれる。
http://www.verisign.co.jp/
んが、この証明書が 81000円/年ほどかかる。
他に国内で安い認証局をさがすと SOK綜合警備保障のサービスが見つかる。
http://cert.sok.co.jp/index.html
大分お安いがそれでも 50000円/年である。他もだいたいそんなあたり。
まあ、確かに一流企業がサイト運営のために認証証明書を入手しようとした場合それくらいの信頼性とお金が必要になるのかもしらん。しかし、しがない個人経営の店主がほそぼそとやるにはちょっと大きめの金額である。しかも毎年かかるわけだし。
で、さらに探しまくって見つけたのがイギリスの企業 COMODO の InstantSSL。
http://www.instantssl.com/
なんと 128bit 証明書が $49(US)/1year から。
こちらの KEY がしっかりしていれば申込書もいらずインターネット経由で証明書を購入できる。そんなに簡単でいいんかい、とか思わなくもないけど、一応信頼性を保証するワランティ制度もあってちゃんとサポートしてくれる様で。
取り敢えず「30日間無料お試しコース」があったので申し込んで証明書を入手。
サーバーに組み込んで期待通りに動く事を確認。よかったよかった。後日正式に購入することにしよう。

ちなみに SSL 証明書を mod_ssl に組み込む設定方法は InstantSSL のサポートページに説明があるのでそれを見るが吉。

といった顛末でエステサロンのページ(の一部)は SSL で保護されて、なおかつ認証局が信頼性を証明してくれる様になりましたとさ。


By rerofumi in ネットワーク,不定期ふにゃふにゃ記   .::. サロンと美容と情報の保護 はコメントを受け付けていません

クイズああっ女神様を覚えているか

あー、なんかゼノサーガの方が萌えません?
というわけで表題とは関係なくナムコの「ゆめりあ」

(ネタ元「メラメラ草」2002/11/22)
http://www4.pos.to/~pyonkey/cgi-bin/diary/

ナムコといえばアーケードで恋愛クイズアドベンチャーが出るとか言う話があったまま消えていった切ない思い出が…。

関連リンク
http://www.dengekionline.com/g-net/yumeria/index.htm
http://www.namco.co.jp/home/cs/ps2/yumeria/index.html



ぬるぬるアニメ

3DCG でビューティーモデルというのもすっかり死語になりつつある昨今。
私が夢見ていたのはそんなリアルな造形のバーチャルアイドルではなくてアニメフィギュアの流れを 3DCG に持ち込む事であった。
そんな中、エロゲー界も流行物に敏感でいくつかの 3DCG 物が発売されているのは説明するまでもあるまい。そんな中にあって唯一リアル系でなく、アニメキャラ系のモデルをフィーチャーし確実に技量と経験を積んできたのが TeaTime である。
そんな TeaTime が 5作目にして放つのが「Toon」。トゥーンシェードレンダリングを用いたセルアニメ質感を持った 3DCG がエロゲー界に降臨。
http://www.teatime.ne.jp/infor/toon/toon_sys.html
それが嬉しいかどうかはまあ置いておくとして、それまでの経験がぞんぶんに生かされている出来であると思う。キャラクターデザインは村上水軍氏であるが、その氏の絵をほとんどそのまま 3DCG に出来ているあたり関心せざるを得ない。
んでそのモデルがアニメーションするわけである。(流石にリアルタイムではないけど)
やあ、なんか面白い事になってきたなあ。

トゥーンシェードレンダリングというとコンシューマゲームの方から入って来てはいるけれども、何もゲームだけの物ではない。AIC の「魔法遊戯」はフルトゥーンシェードアニメのパイオニアとも言える現在唯一の存在である。
http://www.anime-int.com/works/magic/3d/ova/index.html
日本のアニメと 3DCG の融合、そして世界初の商用フル 3DCG トゥーンシェーディングアニメ。ある意味「トイ・ストーリー」に並ぶ金字塔ではないかと思ってはいるのだけれども、いかんせん商業的に成功とは言えないあたりが切ない。
見ていて最初は綺麗に動くのですごく違和感を覚えるけど、見ているうちにだんだんと普通のアニメと同じ感覚になっていくんだよな。実際にリミテッドアニメを作成している会社がやってるだけあってアニメの文脈は全部押さえてあるんだけど、でもあの動きはすぐには慣れない。アニメや漫画ってのは見せるためにかなりパース的に嘘を含ませているのだけれども 3DCG だとその嘘が表現しにくいので不自然に感じるのだ。

しかしこれらが「新しい表現」として台頭していく可能性もあるのだな。
ある種のエロメディアが受け入れられるかどうかは、若者が性的興奮を初めて覚えたメディアが何であるかで決まる。という台詞を以前勤めていた会社の先輩がつぶやいていた。妙ちくりんな台詞だけどまんざら嘘ではなさそうだ、それ故に忘れることができないでいる言葉である。
漫画→アニメ→3DCG そんな流れがあるのかもしれない。
デッドオアアライブいいぞもっとやれ。

TeaTime はそのモデルに惚れて「めいでん☆ブリーダー」を買ったりもしているんだけど、ゲームの方がちょっとアレでねー。

関連リンク
http://www.teatime.ne.jp/



PCケースなんか飾りですよ偉い(以下略)

COMDEX が開催中であるが、そのタイミングで Crusoe の 256bit 版である TM8000 が発表されたそうである。
今使っているノートパソコンが Libretto L20 で 600MHz の TM5600 を積んでいる。
非力と言えば非力なんだけど、この上でゴリゴリとゲームをやるわけでもないので現状あまり困ってもいない。そんなこんなで Crusoe は割りと気に入っているし、それなりな愛着も持っている。だから今回の TM8000 の報もそれなりに期待して読んでいた。

そんななかテストケースとして極小 PC の基盤が展示されていた。
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/1120/crusoe3.jpg
うわ、ちっこい。
まあ、こういうボードは良くあるけど PC としてちゃんと動作するという辺りは興味深いかもしれない。
大体あれだよな、これくらい小さいと組み込めるよな。
いや、機器制御とかそういった意味での組み込みでなくもっとオタッキーにどんなものにでも埋め込めるという意味で。そう、つまりは 1/6 スケールくらいのフィギュアに埋め込めるのではないかという事。
「ディスプレイの脇にあるでっかい亞里亞の人形なに?」
「PCですかなにか?」
ああ、すてきビジョン。机の上に置いてあっても飾りとしても役に立つ(?)から多少置場所をとっても苦にならないと思われ。
でもそうなると、電源やドライブは当然外付けになるよなあ。女の娘フィギュアにぶすぶすとケーブルが刺さっている様というのはちょいとアレかも。(亞里亞だったらスカートで隠せそうだけど)「ちせ」とかだったらいくらケーブルが生えていても自然なんだが。「ちぃ」だったらそのものずばり耳の所にコネクター類を集中させれば良いわけだし、1本程度だったらハンドメイドメイにしてしまうことも可能だ。

将来的にそのフィギュアが自立で動くべきかといったらそうではないと思うけれども、見目を変えるというのは良いことかもしれない。PC ケースだけ半年単位で買い換えたりしちゃうわけだよ。
ここではアニメフィギュアとして語っているけど、応用は色々と効きそうなり。

そういやゴジラ型の USB ハブとかがあったなあ。

関連リンク
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/1120/comdex05.htm



かなり気に入った

人に勧めるほどじゃないんだけどじんわりと悪くなかった「たいせつなうた」を作成したきゅーくすの次回作「こころナビ」。絵柄がかなり気に入っているので実はこっそりと期待していたり。
そんな「こころナビ」の主題歌がそういや公開されていたんだっけと思い出したのでダウンロードして聞いてみる。うわ、なんか少しそういった系統のアニメの OP みたいだ。いや、良い意味で。気に入ったのでリピート中。

しかし昨今のエロゲーともいわれる美少女ゲーム(コンシューマギャルゲー含む)のほとんど全部といって良いほどのタイトルに主題歌が付くようになってしまった。さらに、よっぽどのインディーズや意図してそうなっているタイトル以外はボイスが付くようになっている。
業界的にそれが当然となってしまったということだろうか。
市場的にそうなってきている、ということ以上に家内制手工業的なエロゲー開発においてすらそういった主題歌や声優へのコネクションが出来ているといった方が感慨深い。そういった付加が無いと商品にならないという厳しさもあるわけだが、それら付加によって音響周りのスタッフが大きな意味を持つという事で、そういった技能を持った人が数多く必要とされているといった事でもある。
プロアマ問わずそういった人がゲームに携わってくれるのはありがたい。

主題歌もボイスもオープニングムービーも付いた、次にエロゲーに必要なのは何か。
アニメか? 私はそうは思わない。
SCE が「やるドラ」というインタラクティブアニメを世に送り出したが、結局それがメインストリームとして定着はしなかった。今発売されているギャルゲーは依然として 3行のメッセージボックスに文字がつらつらと表示されるタイプである。
結局この手のゲームはアニメと漫画と小説の真ん中に存在するものであり、それでいてそれら 3つとは似たようで異なった表現手法を持つ。
大人向けの漫画がビックコミックであるように、大人向けのビジュアルノベルというものも確立していくべきなんじゃないかと思う。サウンドノベルの様なミステリー物ばっかりでなくて。

関連リンク
http://www.q-x.jp/



庶民の気持ち

「光通信網なぜ鈍足――NTT歯ぎしり」という記事を目にする。
ADSL が思っていた以上にブレイクしてしまって、NTT が本来普及させたい(そしてここに来てようやく提供が可能になった)光ファイバーがさっぱりというお話だ。

記事の中では ADSL の価格の安さが主要因であり、ブロードバンドコンテンツの魅力の無さがさらに影響を与えているとする。
はたしてそれだけなのだろうか。
確かに多くのユーザーにとっては価格が何よりであるし、現在の ADSL の速度があれば十分であるので多少不安定かもしれないけれどもそれでも ADSL を選択するだろう。元々 ADSL ブームは速度が欲しいからうけたのではなく、定額でなおかつ常時接続可能であるところが受け入れられたのではないかと思っている。安い常時接続が欲しい、単にそれだけのことなのだ。
で、光ファイバーがやばいとして、何がやばいかというとコンピューターオタクが飛びついていないところにあると思う。多少お金がかかっても最先端高クオリティを維持したがるそれら層すら動かせていないということだと思う。

そこには価格だけでないもっと大きな障害があるのではないか。

光ファイバー設置にかかる住宅工事とそれができる住宅環境がそのストッパーになっているのではないだろうか。
マンション等に住んでいたら簡単に工事が行えるわけではあるまいし、実際に工事をおこなう手順も複雑だ。それでも従来からの音声電話回線は引かれているだろうから ADSL を利用しそれで満足してしまうのは当然ではないかと。
そういった集合住宅でなくて工事をある程度可能な人に限ってサービス範囲外に住んでいたりしそうなので難しいものである。

関連リンク
http://it.nikkei.co.jp/it/foc/index.cfm?i=20021118t1000t1



e-愚痴

「最近の○○はつまらなくなった」というのと
「俺は昔の○○の方が好きで最近のは受け入れられない」というのには大きな違いとずれがあると思う。

例え自分にとって気に入らないものであっても、多数の庶民が求め入手しているものが今売れている(受け入れられている)ものであるという事実はそこに存在している。
ものを作ったり情報を発信したりする立場にあってはそういった個人的感情と一般論的論評を明確に区別すべきではないか、というのがかねてからの持論だ。



何があったのか本当にわからん

転がっていた SL-300A(Zaurus) を拾い上げたらなぜかタッチパネルキャリブレーションが始まる。
???
あ…、フルリセットがかかっている。
なんでなんでなんでー? 当然本体内のデータは全部消えてました、しょぼん。
SL-300A は SD-RAM だから電池が切れたら全部消えちゃうってのは知っているんだけど、今回は電池が切れたわけでもなく。

まあ、こんなときのためのザウルスシンクのバックアップ。……ってこないだメインマシンの OS 入れ直しで環境構築中なんだった、ああ、ザウルスのドライバーすら入れていないよ。そんぼり。

本当に何で消えたのか見当がつかないあたりがなんとも。
たぶんメモ帳でテキストメモを取っている途中でほおっておいてそのままパワーダウンしただけだと思うんだけど。

仕方がないから再環境構築。

あー、SL-700C に浮き足立っていたので拗ねたかしらん。



え? 中を見るんですか?(かなり素で聞き返す)

B-フレッツ工事の現地調査が今日という約束なんで有給を取って部屋待機。
来宅時間が 13:00〜17:00 のどこかになります、というんじゃ会社休むしかないでしょこりゃ。
で、待っていると入電そして来訪。

え? 周囲でなく宅内を調査するのでっか? うかつ。そうとは思っていなかった。
当然部屋を整理してあるわけもなく、「G’zマガジン」や「マリア様がみてる」が散乱しているような(当然足の踏み場はない) 6畳の混沌へ客人を誘う。
「で、エアコンのダクトがここなのでここから引き込んでこのあたりに終端ユニットを設置できればと」
「ケーブル引き回しのためにビス止めしないとなりませんね、ビス打っても大丈夫ですか?」
「外にケーブル固定の支柱を取り付けますが大丈夫ですね」
などと大まかに打ち合わせ。事もなく終了。

って10分も経っていないんですけど。
せっかく有給取ったのに、これから会社行ってもちゃんと就業できるような時間じゃんかよ。でもま、それはそれで色々やれるので良いんだけど。

あー、工事の日取りが決まったらそれまでに部屋掃除(もしくは模様替え)を行わないとなあぁぁぁ。



鉄壁!!鉄壁!!

本屋で「少林ハッカー」なる本を見かける。
マシンがウィルスに感染!! ああ、こんな時少林寺を学んでいれば…
そういう本らしい。

みんな考えた事だけどやった者勝ちの代表みたいな。




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