Archive for the 'エンターテイメント' Category

技術系動画でウケを狙う

尻Pを始めとしてMTMでプレゼンを行ったメンバー全員が一目を置いている動画うp主、AYUMU氏。代表作となりつつある最近のヒット動画「バカだけどわたあめ機を作ってみた」が突然のブレイク。公開マイリストをたどって過去の作品も評価されているらしい。日の目をみてなにより。

やっていることは割と順当なんだけれども、その純粋さとチャレンジ精神に微笑みがこぼれる感じ。

最近めきめきと頭角を現している馬鹿ロボットの人tablv3氏。最新作「妹系おしゃべりロボつくってみた」が大ブレイク。お下品な内容なので心の広い人向け。

当初の目的からどんどん離れていくネタと構成が秀逸。最初から最後まで突っ込みを入れざるを得ない。

物を作ることで人を笑わそうという意志が明確で、なおかつ演出がうまいので両者とも相当なやり手である。こういった動画はなかなか作れない。
この二人が突然ブレイクしたのはどうやら自分でスイッチを切る究極のマシン、通称「働きたくないでござる箱」がおおウケして(これは普通に面白いからね)そのオススメ動画として表示されるかららしい。

こういった技術・工作系でウケを狙うためにはどうすれば良いんだろう。

Make: Tokyo Meeting の翌日は月曜日なのだけれども休みを取って、尻P、akura_you氏と秋葉原のパーツショップを歩き回った。3人して店頭であーでもないこーでもないと語りながら秋葉原を巡るのはこの上なく楽しい体験であったのですよ。
そんな感じでいろいろなパーツを見て回るのだけれども、会話のほとんどが「これウケるかね」「これでウケるためにはどう見せればよいかね」で占められていた。さすがは動画投稿者である、と客観的に感心してしまった。パーツをどう使うか、それを使って何を作るか、どんな動画を作るかといったことを常に考えながら歩いているのである。うp主ゆえのOFF会風景といったところか。

色々言葉を交わしているうちに「ウケを狙う」という単語の本当の意味が見えてきた。
尻Pもakira_you氏も視聴数を稼ぎたいわけでも有名になりたいわけでもない。動画をみて楽しんでもらうことにより工作の楽しさを知ってもらい、「自分でも作ってみたい」と思ってもらいたいのだ。なので私らの作る動画は大抵「アマチュアでもこれくらい作れますよ、みんなも作ってみませんか」といったメッセージが込められている。
そういった興味を持ってもらいたいという意味での「ウケ狙い」というと単純に笑いをとるのとはちょっと違っている。「どうやったらウケるだろうか」という言葉の真の意味は「どうやったらわかりやすく伝えることができるだろうか」なのである。

笑いをとったり人気を博すコンテンツというのは、結局のところ誰が見ても理解できるものである。
理解できる動画でありつつ、他にはない面白い要素を含んでいる。その他にはない要素が技術的なものであるというのが技術・工作系でウケる動画なのだろう。
秀逸な技術デモというのは、効果が一目でわかる理解しやすいデモの事なのだ。



つぶやき 11/16/1999

数年前、CD-ROMというメディアが普及しはじめたころ、人々はこれに
熱狂した。マルチメディアタイトルという言葉が飛び交い、クリック
すると絵が換わるだけの紙芝居が乱造された。
その中の一つに「漫画がCD-ROM」になるという触れ込みがあったらし
い。またはCD-ROMクリエイターから新しいタイプの漫画家が誕生する
というのだ。
まあ、ある意味そうかもしれないが、今読むと「なんじゃそら」って
感じではある。
んが、現在でもそれは失敗と言いきれるのだろうか?漫画と同じ形態
をコンピューターにもってきているのなら失敗と言いきっても暴言で
はないだろう。やはりメディアにはメディアなりの形という物が存在
するのだ。TVで漫画は表現できない代りにアニメになっていった様に。
では、コンピューターではなにか?どうやれば漫画的な娯楽となりう
るのか。断言する勇気はないがおそらくは「ゲーム」というメディア
であろう。特にデジタルノベルというメディアは、ゲームの範疇とし
ては少々貧弱だがデジタル漫画としては最高の形態だと思う。現在は
ノベルが中心で絵が添付的だがその比率を逆転させることは十分可能
である。なおかつ分岐という概念はどのメディアにない物で、これが
受け手にとって最大のメリットとなる。
そう言った意味で「ゲーム」をデジタル世界の「漫画」と捕らえてもっ
と作家が参加して貰いたいものである。現状ではコンピューターの知
識がないとできないことなのでなかなか難しいのだが、そういったイ
ンフラは整っていくだろうし整うべきである。HTMLの様に誰でも書け
るような時代が来れば…。
まあ、現状でもHTTP(WEB, HTML)でもって実現されている世界ではあ
るのだけれども。



つぶやき 09/25/1999

最近なんとなく(実は故あって)レンタルビデオで映画を見続ける毎日。
今日はちょっと趣向を変えて名探偵コナンの劇場版第1作「時計仕掛の摩天楼」。
というのも、ジャガーノートジレンマ(時限爆弾で赤を切るか青を切るかって奴です)
が良くできていているとか聞いたから。
まあ、話自体はお子様にもわかりやすくキーワード提供の時点から見え見えのわかり
やすさ満点なのだが、わかっていても面白いとかいうのは良くできている証拠か。
若干タイムチャートが荒く、中盤盛り上がりのタイミングがずれている気がしたのは
愛敬(特に真犯人が捕まるあたり)。
たしかに最後のジャガーノートジレンマに対する回答は良かったと思います。(ホロリ)
やっぱ日本は映画よりアニメだよなー。

#ちなみにジャガーノートジレンマってのは、オーラスに赤を切るか青をきるかと
#言った場面を初めてやった映画「ジャガーノート」に由来します




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