Archive for the '通信' Category

勉強になるのはニコニコブックマークの方とする説

最近はニコニコ動画の一挙手一投足が注目されて連日ニュースサイトを賑わせている次第。なんというか、ニコニコ動画は成功したサービスであり勝者であるとされている。
そして、お金の臭いがするとばかりにビジネスマンが群がって来ているあたりに妙なむず痒さを感じてみたり。
ユーザーコラボレーションは初音ミクだけじゃないんだよ?愛犬『てつ』とかチーターマンとかもすごいんだよ?とか言ってみる。(フタエはちと面白さがわかんない)

ニコニコ動画がどうして成功したかなんてのは実は分析してもなんにも役にたたないんじゃないかと思っている。なんでかというと、ほとんどがユーザーサイドの側にある都合で、運営の努力が結実したものではないと考えているからだ。
むしろ全く同じ思想と手順でサービスを行い失敗したニコニコブックマークを分析することの方が勉強になるのではないかといったことを提案したい。
私がニワンゴすげえと思ったのは、他でもないニコニコブックマークをあっさりと止めてしまったところにある。ああ、ここは本当に決断と行動が早い所なのだなとしみじみ感じた。

ニコニコブックマークは世間にあるWEBページに任意のコメントを付けることのできるサービスであった。このこと自体ははてなブックマークのコメントと同じ様なものだからうまくいきそうな気もする。
だが、WEBページに付箋紙のようなコメントを付けても感想を述べている感には乏しく、ページに落書きをしているもしくはされている様な気分にしかならなかったのが直接的な失敗の理由だろう。
(はてブのメタコンテンツを「陰口の場だ」と怒る人も居りますが)

実はニコニコ動画とブックマークはコンセプトが同じだったりする。WEB上(YouTubeとか)にある動画にコメントを付けられることから始まったニコニコ動画。WEB上にある記事にコメントを付けられるニコニコブックマーク。
ニコニコ動画が幸運だったのは、コメントを付けながらの鑑賞に味をしめたユーザーが「コメントを付けるために」わざわざ動画を持ってきてニコニコを利用した事にある。なので「私の動画を勝手に利用して笑いものにしている」と怒り出す人がほとんどいなかった。
だけれども、WEBページはニコニコでコメントしてもらうために作るという余地がほとんど無かった。つまり、ネタ職人が腕を振るうことができなかったのである。
この「コメントしてもらうためにネタを作り投稿する」というスタンスが大きな差違を生むことになっていく。
しかもある意味幸運なことにニコニコ動画はYouTubeから締め出しを食ってしまい自前の動画共有サービスを作ることになってしまう。このことが一層「ニコニコでコメントしてもらうための動画を投稿」という色を濃くしたのだ。
最初からコメントされるのを意図したコンテンツなので制作者も怒りようがない。
(動画の中で勝手に絵を使われた絵描きとかは怒っていることがあるが)

そういう風に考えると重要なのはネタを提供する「職人」と、その職人を喚起するに十分な数の「視聴者」ということになる。
「提供者」「職人」「消費者」という三層構造になっていてその層の境界が限りなく曖昧であるというところがこれまでの、「生産者」「消費者」しか見えていないビジネスモデルと違うところなのだろう。
この三層については「デジモノに埋もれる日々」のCKさんが過去に語っており、そこから引用している。
ニコニコと「アイマス」と「初音ミク」 – 企業とユーザと鑑賞者の関係変化

セカンドライフも三層構造を持っているのだけれども、職人しかいなくて消費者が思ったように増えなかったのではないだろうか。いや、良く知らないのだけれども。

ニコニコ動画の成功譚よりも、ニコニコ市場の方が凄い。
あれは最初から狙ってストレートにストライクを決めている。しかも、お買い物という行為にネタで買うという要素を取り入れ、娯楽としてしまったのだ。
さらに言うと、ユーザーが買えばニワンゴにお金が入るというマネーフローがあれだけ明確なのにそれでも気にせずニコニコ市場で買い物をさせることができている。ニコニコ動画の枠を崩さず、さらにプラスとした手腕には正直感服せざるを得ない。



数は力となりうるか?

『「文化審議会著作権分科会私的録音録画小委員会中間整理」に関する意見募集の実施について』のパブリックコメント募集が開始されているのはご存じの通り。
これまでの経緯からネットワーク上で声を上げても駄目で、実際に人が動いて影響していかないといけないというのが見えてきている状況。
そんなのんびりしていられない状況であるということで「MIAU」が設立された、というのはニュースサイトで取り上げられていたからみんな知っていることと思う。
取り敢えずどれだけパブリックコメントを集められるかという状況なんだけれども、この問題に敏感に反応しうる集団にどうやら火の粉が飛び移ったみたいである。ニコニコ動画に集まるニコ厨のみなさまですな。直接自分たちに影響があることだからこれは良く燃え上がるよー。
MIAU の記者会見ビデオも Youtube だと 50前後の二桁しか再生されていないのに対し、ニコニコでは数千Viewを超えている状態。問題を問いかける動画は 18万View を超えているし、関連動画がどこどこ投稿され、支援コメントがじゃかすか打ち込まれている。
あの空気に乗れるのならば、ちょっと熱いお祭り騒ぎ(の前夜)といった雰囲気だねえ。

丁度「初音ミク」で激震が続いていたのに繋がってしまうかもしれん。
結果はわからないけれども、面白い事になりそうだなあ。



波が駄目ならIPにのせればいいじゃない

えー、表題はマリーアントワネット風に読んでください(わかりにくいって

アニメのテレビ放映が既にDVDを売るための広告にしかなっていないことから、アニメはテレビというメディアを捨てネットワーク放送に移っちゃえばいいのにとかいっている人がいるということを前にも書きましたな。
個人的にも概ね賛成ではあるのだけれども、ニコニコ動画の視聴数がどんなにすごくても地上波テレビという無料でみれる媒体の視聴者の方がはるかに数いるのでそうもいかないよなあと思っている次第。それ以上に、魅力的なコンテンツがなかなかインターネットの方に流れて来てくれないので実際にどれくらい有効なもんなのか計れなかったというのがある。

でも、今期は違うかもしれないのですよ。
「こどものじかん」(愛略こじか)がその役を担うのかもしれないのです。
ここを覗いている人は知っているだろうからあまり説明はしないけれども、最初の時点でも日本で 4局しかオンエアーしないという状況(その時点で私は範囲外であった)だったのに、2局が自重して放送取りやめ、頼みの綱のCS放送も交渉決裂という散々たる状況。そんなところに Biglobe のストリーム放送が配信を決定。見れない人の方が多いので、実質インターネットでの配信が中心でかつオタが注目しているアニメタイトルとなるのかもしれないのですよ。
〜〜〜
まあ、こじかの展開を見ていると配給者側に問題があったようにしかみえないのですけれどもね。
Nice boat. のときもそうだったけれども手を引いた放送局に対し反発してみたものの、実際は放送局の態度の方が真摯だったというパターンかもしれず。
〜〜〜

んでまあ、Biglobeストリームを覗きに行ってみると他にも「キミキス pure rouge」の配信が決定していたりして、地上波テレビ放送と平行で1週間だけ無料放送を行うというタイトルが今回は目立っている事に気がついた。
他のインターネットストリーム放送の所もうろうろ見て回ったら、「灼眼のシャナII」とか「ef」とか結構それなりに配信タイトルが存在している。
要するにバンダイビジュアルの B-ch が、今期のアニメタイトルのいくつかを地上テレビ放送と平行してストリーム配信で流してくれているのね。
ひょっとしてこれバンダイビジュアルとしては大きなチャレンジなんではないだろうか。
ちなみに「こどものじかん」もバンダイビジュアルだね。
そういえば B-ch は以前からコンテンツをそろえる事に意欲的で、今では結構な数のタイトルがそろっており(有料だけれども)好きなときに見ることができるようになっている。そのあたりは評価していた。

テレビ放送と平行でストリーム配信を行っていたといえば「ガンダムSEED」がそうだったのだけれども、あれは地上波テレビ放送が行われている地域限定で放送が終わった後という妙な縛りが入っていた。しかもフレッツ.NETなのでNTTの回線を使っていてなおかつフレッツ.NETにつなぎ直してみないとならないというめんどくささてんこ盛りな仕様だったな。NTTの地域IP網を使うからエリア縛りができていたというところなのだろう。
しかし、今期のアニメでいうとシャナとガンダムOOはテレビ局も制作費を出しているタイトルだからストリーム配信には渋そうな気もするけれどもな。そのへんはバンダイビジュアルの力が強いということなんだろうか。まあ、DVDが売れないと制作費の回収もできないだろうしな。

そんな風にゆるゆるとアニメジャンルからインターネット配信が始まりつつある予感漂っているのですが、そんな風潮に乗っているようで逆の事をやっているところもありますな。
i-revo が地上波テレビ放送「されなかった」エリア限定でストリーム配信するシステムを作成し、「スカイガールズ」を配信開始するそうで。
ローカル局に対する区域外再送信を配慮した打開策的なシステムに見えるが、そもそもでそんなことを気にしてDRMを強化しているあたりまったくもってユーザーの為ではないわけである。ほんじゃなんのためか、そんな人のお金のためになんでそんな回りくどい苦労をせにゃならんのかと。

エリア限定はまあともかく、地方でこれまで見れなかった人にもリーチできるようになってきているわけだから少しずつ変わっている感触はありまする。

しかし、そのように良い感じになりつつあるストリーム配信だけれども、私は滅多なことでは見ていないのが現実。
なんでかというといくつか障害があるのですな。

1) Macintoshでは視聴できない
WEBとメールはMacBookで閲覧していることが多いのだけれども、ストリーム配信はほぼ全てが Windows DRM のみなので、Windowsマシンを立ち上げてよっこらしょとそちらに移動しないと見れないのです。

2) Firefoxでは視聴できない
普段使っているブラウザがFirefoxなのだけれども、ストリーム配信サイトはIEしか受け付けないのです。よっぽど見たいときはしぶしぶIEのほうに切り替えてよっこらしょと見始めるのだけれども、大抵はそこで萎えてしまってサイトを去るばかり。

そういった制限のないニコニコ動画やYoutubeが如何に快適であるかの事よ。

まあ、最後のは単なる好みの問題から生じるものなので捨て置いても良いけれども、「こどものじかん」はかなり本気でストリーム配信を利用しないとならないかなあと考えている次第。



つぶやき 07/10/2001

ヤァヤァヤァ、ADSLがやってきた!!

「ヤァ」とか言っていますが「Yahoo!BB」ではなく「フレッツADSL」。
4/16 あたりに申し込んだものがようやっとやって来たのだ、7/9 付けで
工事&設置なので約3ヶ月の待ち。まあ、もっとも混雑していた時期だった
からという好意的な解釈もできるのだが。
うちは10年位前から ISDN 回線を使っていたので当然そのままでは ADSL は
やってこない。アナログ回線に切り替える必要があるわけだ。
余談だが10年前というと ISDN TA と DSL が「それぞれ」10万円オーバーだった
時代。モデムは 9600bps が先端でそれも 10万円近くしていたと思う。
(流石にDSLはレンタルにして使っていた)
そんな長い間使っていた ISDN にサヨナラ。一つの時代の経過。
てなわけで ADSL 導入工事にアナログ回線切り替え工事が伴った。もちろん
NTT交換機センター内の工事なのでお部屋の中では特に何もなし。タイミング
を見計らって機材を繋ぎかえるだけだ。

「これから切り替え工事を始めま〜す、時間は15分くらいで〜す」
というNTTからの電話を受け早速きざいを繋ぎかえる。
そして15分が経過、受話器を取ってみるとジーといういかにもなデジタル
キャリアの音しかしない。つまり切り替わっていない。
まあ、そのうちつながるだろと様子見しながら一時間半が経過。
相変わらずアナログ回線のトーン(受話器を上げると鳴るプーという音)は
聞こえてこない。DSUを繋いでみるも、電話回線自体はなんらかで切り替わって
いるらしく既に利用不可の状態に。こうなると116にも電話がかけられない。
しょうがないので近所の公衆電話まで飛んでいって「どうなっているんですか」
と文句をいう。「工事完了しているはずですけど」いや、それが駄目だから
こうして電話連絡しているんじゃ。というわけで調べてもらうことに。
途中私が電話番号を伝え間違ったりしてみるものの、ようやく接続確認の
電話がアナログ回線の電話機に届く。
やはり交換機側で工事ミスをしていたらしい。やれやれ。
まあ、ミスはあってもしょうがないかなと思うものの、たまたまそれに
ぶつかってしまった自分の運のなさにぐんにょり。

個人的には「早く来い来い FTTH」な人だったりする。
最終的には全網が光ファイバーになるんじゃないかと思うし、それを促進
することを期待している。
じゃあ、なんで敢えて光化の足を引っ張りえる ADSL なのかというと、
そりゃ単純に「目の前の届く距離にあるから」ですな。
今回は混んでいる時で 3ヶ月待ったけど、工事が15分で終わるのを見るまでも
なく「契約したら面倒な手間なく即座に使えるインフラ」であるわけよ。
それに比べ光のほうはまだまだ遠い先。さらに言うと私が住んでいる神奈川県
まではまだ来ていないわけだし。
FTTH が私の部屋に来るのがいつかは明確にはわからないけど、それまで
数ヶ月以上かかるというのならその間安くて早い ADSL を利用させて貰おう
じゃないか。

庶民というのは面倒なことは嫌いなのである。
手軽で「そこそこ」であればそれでいいや、ということになる。
無理に最先端をちらつかせるより手を伸ばせば届く範囲のものを提供する、
それが重要なんではないかな。



つぶやき 07/13/2000

とあるところで見掛けた文章。

「『萌え』の語源は美少女戦士セーラームーンに出てきたセーラーサターンこと
『土萌ほたる』に由来する」

いや、確かにこういう説があるのは知っていたのだが実際は違う。
こういったお話は過去何度も見掛けており、その度に識者が訂正してくれていた
様も見てきている。
とりあえずここでは、私が見てきた「萌え」の語源とその歴史(?)について書いて
みようと思う。

時は1993年、場所はパソコン通信形態の草の根BBS「CAT-CG-NET」。
当時はインターネットという単語がまだ確立する直前で、一般的なパソコンユー
ザーは Point to Point のパソコン通信という形態でネットワークを楽しんで
いた。そんな時代。
「CAT-CG-NET」というのは「CAT-NET」という草の根BBSに端を発し、当初は
名前の様に猫好きが語る場所だったようだが、主要メンバーにCG描きが多く
いつのまにかCG描きの集まる場へと成長していった。
当時私もCGというかコンピューター上で描かれた娘絵に多分に興味を持っていて
福島県在住でありながら東京にあるこのBBSへ毎日アクセスしていた。

単刀直入に言って「萌え」の元は「燃え燃え」である。「〜ってさ、燃え燃え
だよね」といった用例であり、取り上げた事象に対し情熱的に入れ込んでいる
様の事を言う。
当時、NHK教育の「天才テレビくん」という番組があり、その番組中アニメで
「恐竜惑星」という物があった。CAT-CG-NET に集まる一部の濃いメンバーは
このアニメーションを良く観ていた。対外的に言ってマイナーなアニメだと
思うのだが、それに注目し盛り上がっていたところにメンバーの濃さというか、
逸般的なパワーを感じていた。

この「恐竜惑星」の主人公兼ヒロインが「萌ちゃん」という。

「いや〜今日の『恐竜惑星』の萌ちゃんかわいかったよね〜」とかいう話が
良くBBSに書き込まれていたのだが、あるとき妙に盛り上がっていた回があって
「萌萌だよね」とかいった一文が書き込まれた時があった。
流石に今となっては原文を覚えてはいないし、発言者が誰だったのかも曖昧
であるので詳細は割愛する。(確か「みの3」だったと思うんだけどなあ)
おそらく誤変換に因るものだったと思う、ある程度意図していたところもあった
のかもしれないが、そんなに大きな意味合いを持ってはいなかったはずだ。

しかしこの「萌」という春の芽吹きを連想させる初々しい単語は、多くの人の
心を打った(笑)。まあ、みんなちっちゃい娘が好きとかいうのも、理由として
重なる要因でもあるのだろうけど。
最初は件の書き込みをちゃかす様に「萌萌だよね(笑)」の様に使用されていた
ものの、みなかみさん(http://www.linkclub.or.jp/~minakami/)や、みの3
といったほわほわした系の絵を描く人たちが好んで使うようになり、そういった
メンバーが当時大きな影響力を持っていたことからデファクトスタンダード
となるまでにそんなに時間はかからなかったと記憶している。

以後「萌萌」は「萌え萌え」と記述する様になり、単語として一人歩きをした
結果意味合いも若干変わったように見受けられる。
「萌え」とは何かという議論も良く行われる様だが、結局各人の嗜好対象の
問題であるために統一見解は出ていない。あたりまえだってば。

で、セーラームーン説がどこから出てきたのかを逆に知らないのだが、年次的に
言って「恐竜惑星」は93年で「美少女戦士セーラームーンS」は94年であること
から原点とは言いがたい。
似たような事象として「ショタコン」という単語は「石ノ森章太郎先生の描く
男の子に思い入れるところから」という嘘語源がある。これも初めて聞いたとき
「なんやそれ〜」とツッコミ入れまくったものだった。
正確には(元祖の)「鉄人28号の正太郎くんがかわいいので少年好きはショタコン
と呼びましょう」というのが語源であり、ファンロードの質問コーナーにおける
「ロリコンの対義語として少年好きはどう表現すれば良いのですか」という
ハガキに対する回答である。
むーん、あのころのファンロードも懐かしいですな。

以上実際に見てきた事ですが、記憶的に曖昧な部分もいくつかあると思いますの
でその点はご了承ください。



つぶやき 05/23/2000

ふむ、「key」のサイトで携帯電話に関するアンケートを実施中。
着メロ配信サービスの準備でもしているのか。
てなわけで自分の持っている DDI-P の端末に一票入れてくる(笑)



つぶやき 05/12/2000

現在の移動電話の加入者人口は携帯・PHS 合わせて 5764万人だそうである。
固定電話網の加入者数を抜いてしまった移動電話の行く先はどこか?
ま、取り合えず一人一台な国民IDというのは極端なので置いておくとして、
移動電話機の情報端末化というところに注目。
なにかと話題の i-mode の加入者数が 600万、 jSky だったかの周りが
100万、DDI-P の PMailDX 利用者がこれまた 100万ちょい。(ezWeb は勉強
不足のためちと不明)
とか考えると、情報端末としての移動電話機ってのは音声通話者の
1/5 未満の絶対小数派でしかなかったりするのでどこまで夢を見れるか
というのは見えて来ませんな。
でも、その流れは絶対のもので、JPhone の新端末は全てカラー液晶だそう
だし、DoCoMo の携帯も全てが i-mode になるとかいう話があったりする。
そうなると「携帯(PHS)を持っている=情報端末を所有している」事になり
積極的に使わないにしろ、そういったものを既に持っているという状況に
なるわけですな。

そういった情報戦争のなか、個人はいったいなにを皆に提供するのか?
とかいった固い話はちょっと脇に置いておいて、個人的に気になったサイト
の紹介など。
私は DDI-Pocket の PHS である -H” を愛用し、事ある毎に普及せんと
していたりするのですが、やっぱりそれがらみで(笑)。
-H” だけでなく DDI-P で PMailDX が扱える端末では「情報サービス」や
「オープンネットコンテンツ」といった WEB ライクなサイトの閲覧が可能
ですがが、それ用のサービスの一つとして「MOっPARA」がスタートしま
した。(今までは「もっぱら準備中」だった)
これ何かというと DDI-P 端末で WEB ページが作れるというもの。で、
そのページをジャンル毎にまとめて一つのコミュニティを作ろうという
のが狙いだと思われる。そうして作ったページはパソコンから WEB ブラ
ウザで見ることも出来るし、DDI-P 端末からアクセスすることも出来る。
ま、正直な話 PHS のキーと画面で WEB を作るのはあまり実用的では
ないかな。テキストオンリーという制限がつくし。
それでも面白いなと思う理由は、掲示版サービスもあるところである。
もちろんこの掲示版は WEB からも PHS からも利用できるハイブリッドな
ものであるところが大きなポイント。
聞くに i-mode でも人気があるのは(個人運営の)掲示版を中心とした
出会い系サイトであるとか。よするにこの手のおしゃべりはみんな欲して
いる所なのねん。(敢えてコミュニケーションとは言わないでおく)
で、この「MOっPARA」月額利用量として 200円がかかるのだけれども
サーバーエリアの提供とハイブリッド掲示版、そして将来的にはメーリ
ングリストが提供されるのだから実は結構良いサービスではないかと
思うわけだ。WEB の方は少々きついけれども、通常のページと比べずに
「名刺がわり」と考えればまずまず。
普通の人に取っては割と強力ではないかと。
取り合えず、ビバえっぢ☆

もっとも、自分のサイトを既に持っている私にとっては必要の無いもの
なわけだけど…



つぶやき 04/30/2000

劇場版「名探偵コナン」の第4作目を見に行こうと思い立つ。

川崎にある映画館を中心としたレジャー施設を運営するチネチッタはWEBサイトを
持っているので、そこでもって上映時間が調べられるので便利便利。
(http://www.cinecitta.co.jp/)
てれてれと映画館へ向かう途中チネチッタの広告ポスターが目に入る。
ほほう、WEBサイトで i-mode と EZweb 用ページを用意したのか。それで上映時間
が調べられるのだったら便利かもなあ、と思うが私は -H” ユーザーなので縁が無い
流石に Open Net Contents 版なんて作ってくれないよなあ(苦笑)。
いやまてよ、i-mode ってことは http ってことだよなあ、ってことは http web
ページが見れれば良いんではないか? だとしたら現在製作中(※デバッグ中でまだ
公開していない)の OCNWEB ゲートウェイを使えば見れるんではなかろうか?
早速チェック。結果、問題なくアクセスできるも 1byte カナ code バリバリで
文字化けが激しい(汗)。まあ、アクセスできるだけ良しとするか。

んで、映画。お子様に囲まれながらビール片手に鑑賞が私のスタイル(デジモンの
ときもそうだった)。思えば劇場版レッツ&ゴーのときなんか、所用でスーツ着てて
ビール飲みながら映画みてぼろぼろ泣いていたからなあ。
感想。今回の劇場版はシリーズ中最も犯罪推理サスペンスっぽかったのではないだ
ろうか。言うなれば原作版やアニメ版に近い形。
じゃあ、過去3作はなんだったのかというと「アクション娯楽巨編」と私は思う。
もちろんこの4作目も「アクション物」としては秀逸で期待通り。つまりのところは
「すげーおもしろかった!!」
劇場版名探偵コナンを高く評価しているのはそのタイムシートの絶妙さにある。
事件が起きて謎を解いていき、最後犯人とのいっきうちで盛り上げるだけ盛り上げ
て終演する。その各シーンの時間的タイミングがむちゃくちゃ良いのだ。結果、
観ている観客としてもストレス無く、物語が最高潮に達したときに興奮し、
ちょうど良いタイミングで終る。なかなかこう綺麗には作れない。
また、名探偵コナンの場合、アニメであることが前提で現実的には無茶苦茶な
アクションを平気でやるシーンが多い。それがまた心地よい。ハリウッド映画など
はどうしても実写だから特撮シーンはそんなに多く作れない、それゆえどうしても
短めになる、後はそれを効果的に使ってお客様にばれないようにするだけだ。
しかし、アニメは違う。多少非現実的であってもどんどん描くことができる。
つまり、観客によって心地よい要素だけで構成することが可能なのである。

ラスト一番盛り上がるところはかなり良い感じだった。
ネタバレ(ごめん)で書くと MATRIX である。
私が MATRIX を観てあれを評価しているのは本当に観客にとって心地よいところ
だけを抜粋しているなあということであり、極端に言うとカンフーアクションで
ある。画面全体に紛塵舞い散るガンアクションや、どこがCGかわからないヘリ
コプターシーンとか何でもありな世界観であるにもかかわらず、最後、「本当に
悪い奴を拳で殴る」という非常にローテクな表現を用いていたところ。これが
MATRIX の醍醐味であり、観客として心地よい要素に他ならないと考えている。
ラストのそのシーンがなかったら私の MATRIX の評価はそんなに高くなかった
であろう。
ラスト、銃で悪い奴をうち殺してしまったら面白くも何ともないのである。

それと劇場版名探偵コナンのシリーズで書いておきたいのは、蘭が本当にヒロ
インであるところか。蘭を際だたせるために、それ以外の女性キャラはそんなに
描写されないし、毎回何らかの形で事件の中心となる。そして新一への想いと
共に話は(ラヴラヴに)進展し解決への糸口となる。わかってはいることなのだ
けれども、それがまたよかったりするのだ。毎回その表現も手を変え品を変え
で攻めて来るし。
で、蘭が「守りたい存在」というかよわい存在でなく、強く勇気あるキャラク
ターであるところもポイント。コナン(新一)が守りたい、とアクションするのと
同時に彼女自身も(新一のために)何かしなきゃと勇気ある行動に出る。その様
が非常に良く描かれており、他のヒロイン像と比べて一線を画す存在となって
いると私は思う。
(※劇場版第1作のラストのセリフは締めとして本当にすばらしい)

一応書いておくが、ストーリーラインはばかみたいに面白かったわけではない。
これは劇場版名探偵コナンシリーズどの作品でもそうだけど、お客様(=チビッコ)
の為になるべくわかりやすく構成されているので謎解きは明解だし、それ以前の
ヒント提示もわかりやすすぎるからだ。
でも、面白いと言えるのはそれ以外の部分(アクション)が良く出来ているから
なのである。



つぶやき 02/18/2000

スタンフォード大学の調査報告で
“Study offers early look at how Internet is changing daily life ”
ってのがあるらしい。(URL記事参照)
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0217/siqss.htm
「インターネットによって生活がどのように変わっていくのかをその前兆より
捉える研究」(ってとこですか?)

ネットワークを利用しているとテレビや新聞をみる機会が減るとか、家で仕事を
する時間が増えるとか、家の外での活動が減るとか。まあ、そりゃそうだろうと
いったことが的確に書いてある。
なんというか、日本人が見ると偉くネガティブというか「これだからコンピュー
ターオタクは」と毛嫌いされてしまいそうな文章ではあるが、実際は冷静に記述
されているので、糾弾の意味合いはないところにちょっと気をつける。
むしろ危惧されているのは仕事が家庭内に持ち込まれ、勤務外でも作業をすると
いうところらしい。

ネットワークを利用することにより実社会での社交性が減少するというのは昔か
ら良く話題に登るし、あながち嘘でもないと思っている。しかし、決定的に見落
としてはならない部分があると私は主張する。それは、ネットワークの向こう側
にいるのが「人間」であるということで、その「人」と会うためにネットワーク
を「利用」しているに過ぎないということである。
結局は求めているのは「人との会話」であるといったことで、それをより多く求
めようとした結果のひとつがコンピューターネットワークであった、というだけだ。

原文のほうを(翻訳ソフトを使って)斜め読みしてみると、ネットワークを利用して
コミュニケーションは確実に増えたと記されている。が、それは従来の触れ合い型
の物ではないと付け加わり「孤立を支援するテクノロジー」と締めている。
どのへんも嘘ではないだろう。テクノロジーを使って今までにないより多くの人と
の出会いが出来るものの、そのコミュニケーション形態は確実に既存の物とは違っ
ている。それを良しとするか悪しとするかは、別なフェーズでの議論であろう。

それよりも注目したいのはネットワーク上では年齢や教育レベルにあまり関係なく
平等である、といったところだろうか。実際、年齢の離れた人たちと対等に話せる
機会なんてのは実生活ではなかなか得られないものである。



つぶやき 02/14/2000

NTT DoCoMo の i-Mode 契約数が三百何万台とかで、@Nifty の契約数を越えたとか
なんとかで話題になっている昨今。こういった「携帯電話=情報端末」という流れは
個人的にも本流だと思うし、その状況はより加速すると思っているのは以前から書い
ているところ。
けど、個人的に所有したのは DDI-Pocket の -H” 端末だったりするのは利用料から
くるところが大きかったりして(^^; でもこれはこれでメールには強いし面白いしで
ご満悦。
情報サービスにおいては i-Mode の一人勝ちであることは認めるところだけれども、
DDI-P の -H” も累計 78万台契約言っているのだそうだ。その全員が PMail-DX を
使っているかというと怪しいところだけれども、その数字は案外大きいんじゃないか
なとか思う。あくまで i-Mode の数と比較して「意外と出ているじゃん」って程度
だけれど。




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