GP2X wiz が届いたよ
GP2X wiz が到着。
筐体そのものは、以前 D.K氏に見せて貰ったプロトタイプとほとんどかわらんので特に驚きとかはなく。つくりや質感が普通のメディアプレイヤー並みに向上、正直悪くない。以前の我慢ならないほどの安っぽさはないと思う。操作感もまずますで実は結構良かったりしますよ?
充電が特殊ケーブル&USBのみというのがちと減点対象かな。
画面も以前は我慢ならないほど汚い液晶だったのが、OLED(有機EL)になったので明るさや視認性が向上。でも32k色デバイスみたいで、階調表現は粗い。マッハバンドどころではなく、ざりざりしたノイズディザが載る。けど、フリッカが無いので振っても画が揺れないしカラーブレーキも出ない。階調は足りないけど、見やすさは結構高い感じ。
箱がいきなり損壊していたけれども気にしない。
今回、香港の PlayAsia から購入したんだけれども、「おまけです」とか言って日本のお菓子が同梱されていた。こういうのがアジア的で欧米の方にうけたりするんだろうか。
初期で内蔵されているゲームタイトルは6つ。うち1つが拙作のTailTale。どれも微妙感溢れるけれども、タワーディフェンスクローンのゲームがあって、それはついつい熱中してしまう。
あれ?「かいてんパティシエ」はいずこ?CDが添付されているんだけれども、各国語でのマニュアルしか入っていなくて、アプリはバンドルされていない。
バンドルソフトと言えば、今回Flash7互換プレイヤーが載っているので、ちょこっとしたFlashゲームがそのまま動かせる。内蔵でFlashゲームがいくつかのっているんだけれども、なんかこれで良いような気もしてくるあたり。
今のところソフトがまったくないので、バンドルソフト以外は普通にメディアプレイヤーとして使う程度になっている。まあ、GUIが結構まともになったので使いやすくはなった。
GP2Xと言えば自作アプリなわけですが、じゃあさっそくSDKをと見に行ったがどこにも見あたらない。GP2Xの時は捜すのは困難なれど、それでもSDKとtoolchainは用意してあったのだけれどもな。GPホールディングのWEBをみても、ゲームやツールのダウンロードコーナーを用意してあるものの、絶賛工事中のまま中断されていて不安感漂う始末。
なんとか見つけたwiz用toolchainも、Open2Xプロジェクトが用意したもので、GP2Xのものと同じものだったりとイマイチ感満点。開発コミュニティも、Wizが発売されてみんな一斉に動きだしたという感じになっている。今は、Wiz開発向けクロスコンパイラの用意が熱い。
最大のお楽しみである、OpenGL ES 互換のアクセラレータは使えるのかといったところだけれども、lib に libopengles_lite.so なるシェアドライブラリがあることは確認されている。いや、それだけだと使えないから、とつっこみつつ情報公開待ち。というか、その辺の情報も「今日」公開されたりしているので進行中といったところで。OpenGLのデモムービーが存在するらしいので、開発者の手元では動いているんだろうけど。
ま、こういった状況も楽しみつつまったりとやっていきましょ。
でも、ものによってはGP2X用アプリのバイナリがそのまま動く事がわかってみたり。
うちのGP2Xゲームはライブラリをスタティックリンクしているのでそのままバイナリが動作した。それだとGP2X同等じゃんといったところだけれども、CPU性能が倍くらいになっている関係でかなりさくさく動くというメリットがある。
大体いつも 30fps で作っているけど、GP2X上だとソフトウェアレンダリングが遅くて 12~15fps になっていた次第。でもWizならフレームドロップしていないという塩梅。でもなんか全体的に遅い気がする、詳しく調査せねば。
GP2Xの拡張ボードを繋いでみたけれども、今回はシリアルコンソールが出力されていない。がっかり。
解析も時間かかりそうだなー。
開発ネタはコメ噛めの方でやっていく予定。
取り敢えずはBeagleBoardもあわせて、toolchainの準備をのんびりと進めていこう。最近クロスコンパイル環境を作っていなかったので、その辺の腕や知識が鈍っているあたり。
[追記]
すっかり見落としていたのだけれども、GP2Xのときと同じように WIZ File Archive なるサイトができていた。ここを見てればアプリの入手だけでなく、開発環境の整備状況もわかるというもんだ。
glquake のソースがあがっていたりするな。