Archive for 5月, 2009

食品放置系動画の種明かし


昨年は「Wiiでかがみん」の種明かしをしたので、今年は放置系動画の種明かしでもしようか。

放置系動画は特に流行とは関係がなくいつでもみれる内容なため、未だに再生数が伸びているありがたいジャンルである。
一見思いつきで、ネタ次第的に見えるかもしれないけれどもほんのちょびっとだけエンジニアとしてのプライドが混ざっていたりする。何かというと、この手のインターバル撮影はそんなに簡単に行えるものではないため、ソフトを自作してそれで撮影しているのだ。
interval_capture.jpg
こちらがそのアプリの画面。[ダウンロードはこちら: interval_capture.zip]
自分で使う用だから、説明もなにもありませんがね。
WEBカメラ等の標準キャプチャーデバイスから一定間隔で静止画を取り出し、指定フォルダに連番で保存するアプリ。コメを噛めの方で、回転台を制御しながら自動撮影するシステムを作ったのだけれどもそのときのソースを改変したもの。min から max まで連番で撮影して終了する。撮影間隔はstepにミリ秒単位で入力するといった案配。私はDVカムをIEEE1397でつないでキャプチャーカムとして使っていたけれども、昨今のUSB接続なWEBカメラでも十分でしょ。

普通のカメラとアプリで撮影できる絵はそんなに目新しいものが含まれるわけでもない。そこで自作ソフトならではといった画作りをちょこっと加えることで面白い動画に仕立て上げるのです。
インターバル撮影ができても、何を撮ると面白いかはまた難しい問題でして。例えば、カップ焼きそばの前にはカップヌードルを撮影していたりする。けれども、カップヌードルは麺が浮いていて下方向に伸びていく仕組みなため見た目が全く変わらないという面白くも何ともない画になってしまった。その失敗を生かして見た目変化が出るカップ焼きそばに再チャレンジしたというわけ。
他にも水酸化ナトリウム系の排水管クリーナーにスライスハムを漬けてぼろぼろにしたり、塩素系漂白剤で色々ぼろぼろにするとかやったけれども画的にはほとんど変化しないのでこれらも失敗。
そんな感じで意外とボツになったものも多かったりするのですよ。


By rerofumi in フリートーク   .::. (Add your comment)

OS 入れ替え大作戦

2009年5月26日の22時から27日の1時にかけての3時間ほど、サーバーのメンテナンスを行っていた都合でうちのサイトに繋がらなくなっていた。その間にアクセスしようとしていた人が居られたら申し訳なかった。
何をメンテナンスかというと、ここしばらく我が家のマシンのOSを色々と入れ替えるといった作業を行っているのです。

■ VAIO Type-P を Windows7 RC 32bit にアップグレードしてみる
Type-P は非力なマシンなんだけれども、VISTAで使っていて何が嫌かというとウィンドウマネージャの描画でつっかかっていて画面表示がとろいところが一番いらつく。Vista Home Basic なので画面描画にCPUを食うわ、Aero無しでださいわといったところ。このへん、Intel のデキのよろしくないチップセットのせいというかドライバが Aero に対応していないので画面描画がとろくなっているんだけれども、Windows7のディスプレイドライバだとそのへんが改善されてAeroが使えるようになったそうな。
てなわけで入れてみた。
Aero は効いているし、それに伴い画面描画もそこそこ良くなって精神的には良くなった。ドライバがまだ不完全で再描画が中途半端で黒く塗りつぶされるときがあるけれども、何か描かせれば復帰するので対処可能。
でもまあ、非力であるところは変わらないのでアプリを使っていて遅いなあと思うあたりは変わらない感じ。個人的には画面描画が素直になっただけでもありがたい。
そんな Windows7 インストールの 2日後に Windows XP 版が発売されて、ダウングレード用にドライバーまで提供されるとは。うむむ、XPも試してみたくなるではないか。

■ サーバーマシンを入れ替える
これがサーバーが止まっていた原因。マシンもOSも入れ替わっているのに 3時間しか止まらなかったというあたり実はがんばっているのですよ。
ちょい前まで使っていたサーバーは、お金や時間が無いときにエイやと用意した適当な安いマシンだったのです。それが 2年以上ノンストップで動き続けていた感じ。まあ不満はなかったのだけれども、本当に適当なデスクトップマシンだったのでファンの音がうるさくて何とかしたいと思っていた次第。
今時のマシンならば、小さくてそこそこ静かでなおかつマルチコアのハイパワー、だけれども低消費電力とかなり良い物が用意できるわけです。特に低消費電力は大きい要素、自宅サーバーって24時間動かしているので電気代が結構かかるのです。このへん、マシン代替えで消費電力が減るたびに目に見えて電気代の請求が安くなっていくのがわかるくらい。
とまあ、それなりに小さくて静かなマシンを結構前に買っておいたのだけれども環境再構築がめんどくさくてほっておいたという事情。こいつに Windows7 を入れて色々実験していたのだけれども、その様子見も済んだので本格的なサーバー環境構築へ。
サーバー環境といっても Linux ホストの VMware server。それぞれ Debian GNU/Linux 4.0 + Vmware server 1.0.1 だったものを Debian GNU/Linux 5.0 + VMware server 2.0.1 でクリーンインストール。VMware さえ動いてしまえば、現行のサーバーバーチャルマシンをファイルコピーして持ってくるだけなので、サーバーそのものはなんも変わらずに移行できているといった案配。
Debian に VMware をインストールするにはいくつか手数が必要なのだけども、割愛。
旧サーバーから、バーチャルマシンファイルを外付けHDDにコピーして持ってくるというあたりに時間がかかって、どうしても3時間ほど停止せざるを得なかったというところ。
や、しかし、バーチャルマシンにしてしまうと取り回しが楽でいいね。
以前はシングルコアで 2〜3個のバーチャルマシンを動かしていたけれども特に問題はなかったところ、今度はマルチコアなんでより仮想環境向けなりよ。

■ クリエイティブワークステーション(メインマシン)
プログラム書いたり、動画作ったりするときに使うメインの WindowsXP マシンが最近どんどんと不調になっていくのです。シャットダウンしても、最後の最後あたりでクラッシュするらしくリブートになってしまい電源が切れないといった有様。なんかへんなになったドライバーが居るんだろうなあ。
先日はついに、Adobe Media Encoder が起動しなくなり再インストールしてもどうにもダメ。せっかく編集した動画がレンダリングできないという状況に陥る始末。しょうがないので、別のマシンにいったん Premier をインストールしてレンダリングだけして持ってるとか。
そんなこんなで我慢ならないくらい環境が壊れてきたので、OSからクリーンインストールをすることにした。どーせなら Windows7 RC 64bit にしよう。64bit Windows にすると何が動いて、何が動かないかは先日あらかた調査して把握している。今なら、64bit 移行もできるに違いないのですよ。
てなわけで、Windows7 RC を入れてみた。これからアプリケーションのインストール作業が果てしなく続くのです。
まあ、Windows7 は製品版が出たらまた入れ直すくらいの覚悟で。



GP2X wiz が届いたよ

dsc06449.JPG
GP2X wiz が到着。
筐体そのものは、以前 D.K氏に見せて貰ったプロトタイプとほとんどかわらんので特に驚きとかはなく。つくりや質感が普通のメディアプレイヤー並みに向上、正直悪くない。以前の我慢ならないほどの安っぽさはないと思う。操作感もまずますで実は結構良かったりしますよ?
充電が特殊ケーブル&USBのみというのがちと減点対象かな。
画面も以前は我慢ならないほど汚い液晶だったのが、OLED(有機EL)になったので明るさや視認性が向上。でも32k色デバイスみたいで、階調表現は粗い。マッハバンドどころではなく、ざりざりしたノイズディザが載る。けど、フリッカが無いので振っても画が揺れないしカラーブレーキも出ない。階調は足りないけど、見やすさは結構高い感じ。

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箱がいきなり損壊していたけれども気にしない。
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今回、香港の PlayAsia から購入したんだけれども、「おまけです」とか言って日本のお菓子が同梱されていた。こういうのがアジア的で欧米の方にうけたりするんだろうか。

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初期で内蔵されているゲームタイトルは6つ。うち1つが拙作のTailTale。どれも微妙感溢れるけれども、タワーディフェンスクローンのゲームがあって、それはついつい熱中してしまう。
あれ?「かいてんパティシエ」はいずこ?CDが添付されているんだけれども、各国語でのマニュアルしか入っていなくて、アプリはバンドルされていない。
バンドルソフトと言えば、今回Flash7互換プレイヤーが載っているので、ちょこっとしたFlashゲームがそのまま動かせる。内蔵でFlashゲームがいくつかのっているんだけれども、なんかこれで良いような気もしてくるあたり。
今のところソフトがまったくないので、バンドルソフト以外は普通にメディアプレイヤーとして使う程度になっている。まあ、GUIが結構まともになったので使いやすくはなった。

GP2Xと言えば自作アプリなわけですが、じゃあさっそくSDKをと見に行ったがどこにも見あたらない。GP2Xの時は捜すのは困難なれど、それでもSDKとtoolchainは用意してあったのだけれどもな。GPホールディングのWEBをみても、ゲームやツールのダウンロードコーナーを用意してあるものの、絶賛工事中のまま中断されていて不安感漂う始末。
なんとか見つけたwiz用toolchainも、Open2Xプロジェクトが用意したもので、GP2Xのものと同じものだったりとイマイチ感満点。開発コミュニティも、Wizが発売されてみんな一斉に動きだしたという感じになっている。今は、Wiz開発向けクロスコンパイラの用意が熱い。
最大のお楽しみである、OpenGL ES 互換のアクセラレータは使えるのかといったところだけれども、lib に libopengles_lite.so なるシェアドライブラリがあることは確認されている。いや、それだけだと使えないから、とつっこみつつ情報公開待ち。というか、その辺の情報も「今日」公開されたりしているので進行中といったところで。OpenGLのデモムービーが存在するらしいので、開発者の手元では動いているんだろうけど。
ま、こういった状況も楽しみつつまったりとやっていきましょ。

でも、ものによってはGP2X用アプリのバイナリがそのまま動く事がわかってみたり。
うちのGP2Xゲームはライブラリをスタティックリンクしているのでそのままバイナリが動作した。それだとGP2X同等じゃんといったところだけれども、CPU性能が倍くらいになっている関係でかなりさくさく動くというメリットがある。
大体いつも 30fps で作っているけど、GP2X上だとソフトウェアレンダリングが遅くて 12~15fps になっていた次第。でもWizならフレームドロップしていないという塩梅。でもなんか全体的に遅い気がする、詳しく調査せねば。

dsc06451.JPG
GP2Xの拡張ボードを繋いでみたけれども、今回はシリアルコンソールが出力されていない。がっかり。
解析も時間かかりそうだなー。

開発ネタはコメ噛めの方でやっていく予定。
取り敢えずはBeagleBoardもあわせて、toolchainの準備をのんびりと進めていこう。最近クロスコンパイル環境を作っていなかったので、その辺の腕や知識が鈍っているあたり。

[追記]
すっかり見落としていたのだけれども、GP2Xのときと同じように WIZ File Archive なるサイトができていた。ここを見てればアプリの入手だけでなく、開発環境の整備状況もわかるというもんだ。
glquake のソースがあがっていたりするな。



GP2X wiz がついに発売らしい

半分忘れかけていた GP2X wiz (レッドスターでの紹介) が発売になったらしい。
PlayAsia から「発送したよー」というメールが届いていた。

はて、どんな感じに仕上がっているのでしょうかね。
拙作「ているテイル」やD.K氏の「かいてんパティシエ」(の韓国語移植版)は Builtin game という扱いらしく。



アニメ「けいおん!」のCDはあざといよね

今期のアニオタ注目作といえば「けいおん!」ですかね。
私もアニメのOPテーマ「Cagayake!Girls」がループ状態。しかし、このCDは実にあざとい。
何がって、楽器構成が主人公4人のパートに合わせてあるあたり。
「あたりまえじゃん」とか言って流してしまいそうだけれども、そこが実に重要。特に、 Cagayake!Girls だと間奏のところで「うーっ、ゆっいー!」とメンバー紹介と持ちパートの演奏が入り、ああこの楽曲はあの子達が演奏しているんだというイメージを強烈に与えてくれる。このことがこれまでのキャラソンCDと異なり「楽曲そのものにキャラクターを投影してみてしまう」理由になるわけです。
わかりやすく言うと「OFFボーカルバージョンすら、キャラアイテム」になっているのですよ。
ぼこぼこ鳴るベースに黒髪をイメージしたり、LFOのかかった白玉シンセ音にまゆげを見たり。また、そういった楽しみを得るために、楽器の音が強調されている気がする(特にドラム)。

最初に曲を聞いたときに、あれ?ギターが二本ある、と思ったのだけれどもその後気にしないでいた。なんでOPの演奏でゆいが真ん中にいないのかという話を聞いてその事を思い出し納得。あずにゃん枠が既にあるのね。
そゆこというとシンセも2パートあるところがあるのだけれども、むぎなら、むぎならきっと(splitで)やってくれるさ。


By rerofumi in アニメ,音楽   .::. (Add your comment)

なぜスカウターに憧れるのか

漫画ドラゴンボールに出てきた「スカウター」。21世紀になった今も、あの機械に憧れを持っている人は多いのではないだろうか。
なぜスカウターに憧れるのかというと、あのヘッドマウントディスプレイとしての格好良さもさることながら「相手の攻撃力を数値化する」機械であるからだと考えている。

当然のことだが、人間には優劣のパラメータが数値でついているわけではない。
だが、人は認知欲、出世欲といった欲求を持っており、他よりも認められたいとか優れた存在でありたいといった事を大なり小なり欲している。そういった欲求を満たすために、他との優劣を付けたがる。
最もわかりやすいのは対一で対峙したときの勝負の結果だろうけれども、直接的な勝負では多人数になってくると処理しきれないため多くはなんらかの数値化をして比較をし、優劣を決めることとなる。
身体技能の優劣はわかりやすく比較もしやすいため、スポーツなどといった形で昔から優劣の判断がなされてきた。学問をおさめる分野では、試験等のツールを用いた数値化で優劣を決めたりしている。貨幣経済は文化的生活のために必要なものだが、資産の所有と貯蓄といったことを人となりのステータスとしてみるとこれも数値化による優劣判断となる。
かくして人は何でもかんでも数値化し、他と比較し優位に立とうと奔走するのである。

ネットワークが普及し個人レベルでの情報も多く飛び交う様になり、そのなんらかの強さの数値化も色々な手法で行える様になってきた。ブログランキングであったり、はてブ数であったり、マイミク数であったり、フォロワー数であったり、マイリスランキングであったり。
数値化された己を見て他より優位に立ちたいというのは欲求であるので、その欲を満たすことのできるような数値化を含んだサービスは成功の条件となるだろう。もっとも「成功」と言う言葉も何らかの条件に基づく優劣判断だが。

数値化する事で比較や競争をさせると盛り上がると思われがちだが、案外そうでもない。当然のことだが、下位にいる人間にとってはちっとも面白くない。ゲームのオンラインランキングで「あなたは183,839位です」とか言われても面白くはないし、じゃあがんばって1位を目指そうとも思わない。上位で盛り上がっている奴らには到底かなわないことがわかっているので、どうかしようもないのである。スポーツに照らし合わせて、ずぶの素人がプロスポーツ選手と本気で戦うとかに置き換えるとイメージできるだろうか。
また、優劣ゲームがエキサイトして数値化されたその数値を上げることだけに腐心しはじめるとまた色々と間違ったことになり始める。スターくれたら~しますだとか、ランキング工作とか。
数値化することで優劣が見えるのはよいのだが、ではどうしても上位に張り付いていないといけないものなのだろうか。自分に合った範囲での浮き沈みで欲求は満たせないものだろうか。
良い数値化サービスは、利用者各人の周辺にあった形でも楽しめる様な優劣化なのではないだろうか。

ネットサービスだけのお話だとは思っていない。文化活動の多くが数値化と優劣化に溢れている。
規模も小さくサイクルも早いネットサービス上での活動を眺める事で、もっと大きなものの歪みが見えてきたりはしないのだろうか。


By rerofumi in フリートーク   .::. (Add your comment)

たまには Vocaloid Editor に没頭してみる

「工具が大好き」なんて話をしたことがあるけれども、時には工具を弄っているだけでにまにまするなんて事もあったりする。
工具は何か目的のために使う手段ではあるけれども、それそのものに魅力を感じることも少なくはない。
いつか使いこなしてやると思いながら買いそろえたり、新しい工具を眺めるだけでにこにこしたり。それを使いこなすことだけに腐心してみたり。


久しぶりに Vocaloid の調整をやってみようかと思って、童謡を一曲打ち込んでみた。実は初ルカ。

nantsu_vocaloid1.jpg
珍しくピッチやダイナミクスを手でほにほにと書いてみた。というか、それが目的。
そいった細かい調整を久しくやっていなかったので、今の自分の手でやるとどんな感じになるのかの確認。
今となってはこの程度で凄いとも言われないし、肉声に近い感じで歌わせるという事自体そんなに重視されることでもないのだけれども。まあ、自己満足までに。

VSQファイル: nanatsu_ruka_vocal.zip
このVSQファイルは RUKA_JPN で作られているけれども、環境によって singer がずれていると思う。


By rerofumi in DTM   .::. (Add your comment)


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