Archive for the '映画' Category

つぶやき 02/26/2002

すっかり社会現象となってしまった感のある「プロジェクトX〜挑戦者達」
だが、小説家や漫画家だけに飽きたらず今度は映画化だそうである。主演
は西田敏行氏だとかで、もうすっかり各メディアでニュースとして取り上
げられている次第。
しかし、そんな状況にちょっと待てと言ってみたい。
プロジェクトX が面白いのは挑戦者達の熱いドラマであるのはまあ相違無
いのだが、私が評価しているのはそこだけではない。あれは、戦後の日本
復興を夢見た人達の戦いであり、いわば昭和を作った人達の物語だと思っ
ている。昨今ではすっかり昭和も遠くなってしまった。その思い出となり
つつある昭和、その昭和を作ってきた人達が、今、かろうじてご存命して
おられるうちにその姿を残しておこう、肉声をとどめておこう。そういっ
たあたりが、あの番組の大きな価値なんだと思う。
プロジェクトに関わった人達。ご年配が多いです。そんな実際に働いた人
達が、自分の声で当時のことを語っているという重みに深く心を打たれる
のが醍醐味なんではないだろうか。
だから物語だけを取り出して映画にするというのはいかがなものかと思う。
確かに映画は熱く燃えるものになるかもしれない。しかし、そこに史実と
しての重みは幾分欠いているのではないだろうか。
「さようならミスターVHS」この垂れ幕を工場の片隅で従業員が握りしめ
ている、それが現実の記録映像であるからこそ訴えかけるものがあるので
ある。

余談だが、懐古主義に走るとその文化は終わりだという言葉をどこかで聞い
たことがある。その直後にヒットしたのが「ちびまる子ちゃん」でずいぶん
複雑な気分になったものだ。



つぶやき 07/30/2000-2

夏の東映アニメフェアを観に行く。
春の「デジモンアドベンチャー・ぼくらのウォーゲーム」は各地で絶賛だったけど
今回の「デジモンアドベンチャー02」の話題は聞かないなあとか思っていた理由が
明らかに :-)
うーん、これはきついわ。特にちびっこにとっては何が何だがまったくわからない
で面白くなかっただろうなあ。全然面白くないというほどじゃなかったけど。
春のデジモンもそうだったけど、この夏のデジモンもアニメというメディアに置け
る実験がもりもりとなされている作品。「ぼくらのウォーゲーム」の時はそれが
大きくプラスに作用していたけど、今度はマイナスに作用している。まあ実験内容
はそれぞれ違うのだけれども。
アメリカを舞台に子供たちが旅をし、ちょっと成長するといったテーマ。AiM
(りゅん♪の方の前田愛)が唄う ED テーマ「スタンドバイミー」(有名なあの曲とは
ちがう)ってのが全てを表している。大体その時点で共感を呼ぶのは大人ってこと
じゃないのか?
全体的にしっとりとした演出で最後大事な部分(戦闘シーン)でもしっとりとしてい
る。つまらない、というか良くわかんない。やりたいことはわかるんだけど、観客
が期待していたものはちょっと違ったんだよなあ。

併映の「おじゃ魔女どれみ#」は毎度の感じで一分の隙もない。テレビ版の良さ
そのままで好きな人(含む私)は納得できる内容。逆にテレビ版の完成度の高さに、
それと並ぶも越えていないあたりをどう評価するか。
久々に「おじゃ魔女どれみ(無印)」らしい作品を見れたってうれしさはあるけどね。



つぶやき 04/30/2000

劇場版「名探偵コナン」の第4作目を見に行こうと思い立つ。

川崎にある映画館を中心としたレジャー施設を運営するチネチッタはWEBサイトを
持っているので、そこでもって上映時間が調べられるので便利便利。
(http://www.cinecitta.co.jp/)
てれてれと映画館へ向かう途中チネチッタの広告ポスターが目に入る。
ほほう、WEBサイトで i-mode と EZweb 用ページを用意したのか。それで上映時間
が調べられるのだったら便利かもなあ、と思うが私は -H” ユーザーなので縁が無い
流石に Open Net Contents 版なんて作ってくれないよなあ(苦笑)。
いやまてよ、i-mode ってことは http ってことだよなあ、ってことは http web
ページが見れれば良いんではないか? だとしたら現在製作中(※デバッグ中でまだ
公開していない)の OCNWEB ゲートウェイを使えば見れるんではなかろうか?
早速チェック。結果、問題なくアクセスできるも 1byte カナ code バリバリで
文字化けが激しい(汗)。まあ、アクセスできるだけ良しとするか。

んで、映画。お子様に囲まれながらビール片手に鑑賞が私のスタイル(デジモンの
ときもそうだった)。思えば劇場版レッツ&ゴーのときなんか、所用でスーツ着てて
ビール飲みながら映画みてぼろぼろ泣いていたからなあ。
感想。今回の劇場版はシリーズ中最も犯罪推理サスペンスっぽかったのではないだ
ろうか。言うなれば原作版やアニメ版に近い形。
じゃあ、過去3作はなんだったのかというと「アクション娯楽巨編」と私は思う。
もちろんこの4作目も「アクション物」としては秀逸で期待通り。つまりのところは
「すげーおもしろかった!!」
劇場版名探偵コナンを高く評価しているのはそのタイムシートの絶妙さにある。
事件が起きて謎を解いていき、最後犯人とのいっきうちで盛り上げるだけ盛り上げ
て終演する。その各シーンの時間的タイミングがむちゃくちゃ良いのだ。結果、
観ている観客としてもストレス無く、物語が最高潮に達したときに興奮し、
ちょうど良いタイミングで終る。なかなかこう綺麗には作れない。
また、名探偵コナンの場合、アニメであることが前提で現実的には無茶苦茶な
アクションを平気でやるシーンが多い。それがまた心地よい。ハリウッド映画など
はどうしても実写だから特撮シーンはそんなに多く作れない、それゆえどうしても
短めになる、後はそれを効果的に使ってお客様にばれないようにするだけだ。
しかし、アニメは違う。多少非現実的であってもどんどん描くことができる。
つまり、観客によって心地よい要素だけで構成することが可能なのである。

ラスト一番盛り上がるところはかなり良い感じだった。
ネタバレ(ごめん)で書くと MATRIX である。
私が MATRIX を観てあれを評価しているのは本当に観客にとって心地よいところ
だけを抜粋しているなあということであり、極端に言うとカンフーアクションで
ある。画面全体に紛塵舞い散るガンアクションや、どこがCGかわからないヘリ
コプターシーンとか何でもありな世界観であるにもかかわらず、最後、「本当に
悪い奴を拳で殴る」という非常にローテクな表現を用いていたところ。これが
MATRIX の醍醐味であり、観客として心地よい要素に他ならないと考えている。
ラストのそのシーンがなかったら私の MATRIX の評価はそんなに高くなかった
であろう。
ラスト、銃で悪い奴をうち殺してしまったら面白くも何ともないのである。

それと劇場版名探偵コナンのシリーズで書いておきたいのは、蘭が本当にヒロ
インであるところか。蘭を際だたせるために、それ以外の女性キャラはそんなに
描写されないし、毎回何らかの形で事件の中心となる。そして新一への想いと
共に話は(ラヴラヴに)進展し解決への糸口となる。わかってはいることなのだ
けれども、それがまたよかったりするのだ。毎回その表現も手を変え品を変え
で攻めて来るし。
で、蘭が「守りたい存在」というかよわい存在でなく、強く勇気あるキャラク
ターであるところもポイント。コナン(新一)が守りたい、とアクションするのと
同時に彼女自身も(新一のために)何かしなきゃと勇気ある行動に出る。その様
が非常に良く描かれており、他のヒロイン像と比べて一線を画す存在となって
いると私は思う。
(※劇場版第1作のラストのセリフは締めとして本当にすばらしい)

一応書いておくが、ストーリーラインはばかみたいに面白かったわけではない。
これは劇場版名探偵コナンシリーズどの作品でもそうだけど、お客様(=チビッコ)
の為になるべくわかりやすく構成されているので謎解きは明解だし、それ以前の
ヒント提示もわかりやすすぎるからだ。
でも、面白いと言えるのはそれ以外の部分(アクション)が良く出来ているから
なのである。



つぶやき 03/26/2000

映画、東映アニメフェアを観に行く。
目的は劇場版デジタルモンスター(2)「僕たちのウォーゲーム」。
友人二人と行ってお互い併映の「ONE PIECE」については造詣がなかったので最初に
観ておくことに(デジモンを後にする作戦)。ううむ、元は知らないがちょっと面白
かったぞ。すごいわかりやすい内容で絵的にもそんなに力ははいってはいないん
だけどそれなりにメリハリあってまとまっているあたりが東映っぽい。
で、デジモン。これが評判に違わず本当に面白かった。60分しかないのがもったい
ないくらい。感動的ではなく、ハラハラする感じ。ネットワークとコンピューター
を舞台としたバーチャル空間物としてはかなり秀逸な演出だと思う。
ただ、TVシリーズのデジモンをおもしろがって観ていた人でないと辛いのはたしか。
キャラクターがすでに把握されていないとならないから。それに実際に活躍するの
はキャラクターの内半数でしかないってところもあるし。
次の「02(ゼロツー)」劇場版は…、7月ぅ?

それにしても、劇場版「名探偵コナン」の予告編って毎度毎度すっごく面白そうだ
よなあ。今年は劇場に観に行こうっと。



つぶやき 09/25/1999

最近なんとなく(実は故あって)レンタルビデオで映画を見続ける毎日。
今日はちょっと趣向を変えて名探偵コナンの劇場版第1作「時計仕掛の摩天楼」。
というのも、ジャガーノートジレンマ(時限爆弾で赤を切るか青を切るかって奴です)
が良くできていているとか聞いたから。
まあ、話自体はお子様にもわかりやすくキーワード提供の時点から見え見えのわかり
やすさ満点なのだが、わかっていても面白いとかいうのは良くできている証拠か。
若干タイムチャートが荒く、中盤盛り上がりのタイミングがずれている気がしたのは
愛敬(特に真犯人が捕まるあたり)。
たしかに最後のジャガーノートジレンマに対する回答は良かったと思います。(ホロリ)
やっぱ日本は映画よりアニメだよなー。

#ちなみにジャガーノートジレンマってのは、オーラスに赤を切るか青をきるかと
#言った場面を初めてやった映画「ジャガーノート」に由来します



つぶやき 09/15/1999

たまには名作映画に触れてみよう、ということで「タワーリング・インフェルノ」を
レンタル屋でビデオ借りて久々に見てみた。
…これ、すっげー、おもしろいんですけど :-)
いや〜、もう大部分忘れちゃっていたのもあってムチャクチャ楽しんで(息を飲んで)
みてしまいました。さすが名作(かつ大作)。25年も前の作品なんですけどね。
この時代の映画ってなんか劇中アッサリと人が死んじゃうんだけど、そのアッサリさ
加減がかえって怖かったりします(^^;

こないだレンタルビデオでみた「ミッションインポッシブル(トムクルーズ版)」なんか
も面白いといえば面白いんだけど、映像的にと言った感じで見終わるとそれまでって
感覚がなんかあったりするのは私の気のせいか。

先日封切日に映画「マトリックス」を劇場で見てきた。アクション部分はもう完璧、
爽快かつ面白い。設定も色んなファン層を取り込める感じで良かった。でもちょっと
お話的に粗が残っているのが目についたのは全体的な完成度の高さゆえか?
面白いものを作るためにあらゆるメディアの長所を意欲的に取り入れているといった
姿勢には感服します。



つぶやき 03/07/1999

映画館で「ガメラ3」を観てきた。

う〜ん、粘液まみれの前田愛、夏服ずぶぬれの前田愛、前田愛の生足…。
あ、いや、別にファンじゃないんだけれども…。ただそれくらい前田愛が
演じるキャラが前に出ていたというか、出すぎというか、そのわりに
意味がないというか。
カメラワークはかなり秀逸で「おおおっ」と思わせるが、カット割りを
カッコ良くしようと言うことに腐心しすぎるあまりわかりにくくなっていた
のがちと残念。今なんのシーンか一瞬わかんない時があるのだ。
CGや合成、つまり特撮部分は素晴らしい!! 特に怪獣災害として街や人が
被害を被っていくシーンは物凄い迫力で恐怖感満点である。雨降しきる中
燃え上がる街の絵はすごく綺麗(特撮的、構図的にね)。CGもまだまだCG臭さ
が残っているところはあるけれども、日本で作ったものとしてはピカイチな
もので称賛に値するです。
(でも予告で流れていたスタートレックの新作はもっとすごかった (^^;)
とまあ、映像的、演出的なパーツ単位で見ると良かったのだけれども、今回
の作品はど〜にも話が面白くない。キャラクターが多すぎるけれどもそれら
がなにをやりたくて動いているのか全然わからないのだ。個性的なだけに
なんかあるのではと思うのだけど意味不明な行動のままだったり、明らかに
されなかったり。
あと全シリーズそうなんだけど、最後がなんかあっさり決まっちゃったり。
今回も「あれ?もう終り?」みたいな。最後「やったー、倒したー!!」って
カタルシスが皆無でがっかり(前2作はそれなりにあったのにね)。
終り方は嫌いではなくてむしろ好きなんだけど、先のカタルシス発散がない
ので、むむむな感じ。

「怪獣災害とそれに巻き込まれる人々」というテーマははっきりしていて、
映像化できてはいるので、それなりに評価。1・2・3 と明確にテーマや作り
を変えてきているので、単純にどれがよかったってのもない感じですね。

あまりにも「ガメラ3」のCG合成および演出がよかったので比較対象として
ハリウッド版「ゴジラ」をそのあとレンタルビデオ借りてみてみた(未だ観て
いなかったのだ)。
…なんだこりゃ。特撮だけか。
いや〜「ガメラ3」不満もあるけどやっぱ凄いわ、と再確認。(笑)
(絵的にも負けていないですよ)

怪獣物と巨大ロボット物は日本の文化らしい。



つぶやき 09/27/1998

ここしばらくレンタルビデオで映画を観るなんて習慣は無かった
のだけど、何を思ったか不意に「エクソシスト」を借りて来て
観てみた。
うーん、古い映画なので今時のテンポとは大きく外れているけれ
ども、やっぱり今観ても恐かった。BGMが一切なくてセリフと
効果音だけで淡々と進む演出がやぼったいけど、しんしんと雰囲
気を積み込んで行く感じ。かえってBGMが無いことが怖さを演
出している。
「アンドロメダ…」(原題、アンドロメダ病原体)なんかも淡々と
話が進むけど、目を離すと離しがわからなくなりそうな緊張感が
どこかにあるパターンだった。総じてこういう映画は観ていて疲
れるのでよっぽど気合を入れないと観れなくなってしまった。
それ以前に、最近の映画は全然見てないや。




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