Archive for 4月, 2006

マイクロコントローラとレトロなチップ

ここ最近は容量のちっこいマイクロコントローラ(以下マイコン)を弄りまくり、特に PIC と PSoC をメインにアセンブラで縦横無尽に使いこなしている(誇張ありまくり)わけだが、それ故にこないだのフリースケールの記事が普通の PC 系ニュースとして掲載された事にはちょっと驚いている。(そのことについては既に突っ込んであるわけだが)
電子工作とかマイコンプログラミングとかがホビーとして容易だとは思っていないからなんだけれども。
このニュースを見て思ったのは「ああ、フリースケールも市場であそこに負けまいと必死なんだろうなあ」ということ。(ヒント:ルネサス)
ホビーマイコンの世界で MC68H08 を浸透させようというのは悪くはないとは思う。チップ 1個あたり 1ドルくらいらしいので、H8/R8 で言ったら Tiny シリーズ、どちらかと言ったら PIC マイコンのレンジでの勝負になるイメージなのだが。

秋葉原で庶民が購入できるマイコンって PIC は当然としても、AVR, H8, R8, AVR, Z80, PSoC, MC68H08, SH2, ARM7, 78K, MSP430 とまあバラエティに富んでいるものなんだよな。
アマチュアが入手しにくいマイコンだと他にも富士通のがあったり、どこぞのがあったりするわけだからその中で選択してもらうのは容易ではないことではあるよな。

ちょっと気になって MC68H08 マイコンを調べたら、コアアーキテクチャは 08コアと呼ばれるもので、05コアの上位コンパチブルアーキテクチャなのだそうだ。
05コアというのはモトローラ初のマイクロプロセッサ MC6800 それを大幅にダウングレードした 1チッププロセッサ専用の MC6805 の正統後継。つまり件の記事になっていた MC9S08QG8 というのはモトローラの初期アーキテクチャ(6809よりも前)を引き継ぐ由緒正しい(?)血統だということかね。
インテルの1チップマイコン 8051 もPS/2キーボードのシリアル通信制御とかに使われていた関係上息が長く、互換チップが現在も沢山存在している。特に EZ-USB のコアとして採用されているのが有名だし、その関係でみんなの周りにもこのコアが数個は転がっているに違いないのです。PIC の奇妙なメモリアーキテクチャは 8051 が発祥。

その辺を調べていたら見つけた半導体コレクション展示会場
すげえ、コレクションそのものの写真もさることながら、アーキテクチャの解説がちゃんと載っている。思わず読みふけってしまったよ。
こうしてみると 8080 から 8086 までの間の歩みってもの凄い勢いだったんだなあ。
ちなみに 68000 MPU アーキテクチャの正統後継マイコンってのもあってそれは ColdFire と呼ばれている。流石にこいつはホビーで使うことはないだろうけれどもねー。

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Virtual Sync Chat 復帰

昔作った Virtual Sync Chat
なんか、ひょんなことから注目されているっぽいので自身でも久々に見てみたら設定ミスで動かなくなっていた。放置放題。
流石にみすぼらしいので、動くように修復。ついでなんで動作確認も兼ねてハルヒ 4話の一人チャット(スターティング)も書いておく。
うわー、久しぶり。


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フィギュアを買うとゲームがついてくる

ITmedia +D Games からフィギュアの中にゲームがあるの記事。
ゲーム中に出てくるキャラクター(13cm等身大)のフィギュアがついてきて、その中に埋め込まれた USB メモリの中にゲームプログラムが収められているとのこと。
やられた。
ケースのえらい人じゃないけれども、フィギュアの中にデジタルデバイスを埋め込んでかつ実用とするのは以前から提唱していた事である。
ここしばらく、フィギュア作成や電子工作に再チャレンジしてヒートアップしていたのも、それを自分の手でやりたかったからというが理由の一つだし。(あくまでたくさんある内の一つだけれども)

1GB のメモリというわけでもないだろうからそのサイズはどんなもんかね。
ゲームCD(or DVD)もついてきて、これが起動キーとかだと安く済みそうだけれども面白みは半減ですな。
また、インストールができなくて、書き込みも禁止状態だったりすると、この娘から起動するしか手段が無く「コピー防止」や「中古市場流出への抑制」となる可能性がある。面白い方向に発展できそうなりね。

フリースケールが評価ボードを店頭発売とかロボット王国を知るものにとっては当たり前のような事が記事になったりしているしなあ。
工作ブームは追い風か?
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HP 最強電卓

結局というか、満を持してというか、HPのRPN電卓 HP-49G+ を入手。
HP の電卓はアメリカでは普通に売っていて買えるのだけれども、日本では買う手段がなかったりする。なので、海外配送を受け付けているアメリカの小売店から購入するか、個人売買(ネットオークション)を利用する事になる。今回は後述のルートで入手。

HP-49G はキーがぺこぺこの安い奴になったと聞いていたので覚悟していたのだけれども、HP-49G+ はいつものポクポクした HP キーだったので安心。HP-48G より軽めにはなっているけれどもね。

HP-49 は USB での PC通信や SDカードをストレージとしてのプログラム保存ができるので、けっこう極まったポケコンと捉えることもできたりする。
久しぶりに HPCALC のユーザープログラムを覗いてみたけど、なんかえらいことになっているな。
HP-49G+ 用 Emacs とかなにをどうすれと。
あー、HP-49G+ だと ARMバイナリをネイティブ実行することができる様になったのか。
色々すごいね。

[追記]
HP の電卓といえば RPN 方式だけれども、全部がそうというわけじゃないので注意。特に最近のは TI の OEM なので Algebraic Only というのが沢山ある。
どっちかというと RPN が使える方が少なくて、12C, 17BII, 33s, 48GII, 49G+ が RPN の使える機種になる。うち、12C 以外は RPN と Algebraic の切り替え選択が可能。
HP-49G+ も起動時は Algebraic になっているので少々面食らった。
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お引っ越し予定

色々な制作活動をしたりヲタグッズを買い込んだりするのに今のお部屋は手狭なので、近日中にお引っ越し予定。まあ、今のところから歩いていける距離ですが。
そんな私個人のことはどうでも良いのだけれども、自前サーバーを抱えているのでそれを如何に停止することなく引っ越すかが課題なのですな。平たく言うと引っ越し先に光回線が開通し終えないと引っ越せないあたり。

サーバーが止まる時間を数時間に抑えるために色々考えているけれども、どうなるかはしらん。逆に、そのへんでとぎれる事もあるよということで。
また、その辺のからみで少々書き込みが静かになるかも。
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Bフレッツの工事

我が家のインターネットというか、サーバー群は光ファイバーの Bフレッツサービスに支えられていたりするわけです。
なにやら NTT から連絡が来て、局内設備更新の関係で経路と ONC(光終端装置)を取り替えるぞとか言われた。ついでに、これまでニューファミリーコースだったものを半強制的にハイパーファミリーコースへと切り替えることに。
初期に導入しているとこういったことはままある。

そんな工事が本日行われた。
おかげで 15分ほどネットワークから切り離されていたけれども、そこは工事のためご了承くださいということで。
狭くて散らかりまくりなヲタの部屋で作業させて悪かったのう>工事のあんちゃん

ハイパーファミリーコースについてはよくわからないけど多分回線速度的に変化はないと思う。PPPoE で使っているルーターの速度があんまり早くないのでそこで頭打ちとなっているため。
ルーター自体は安定性優先なので、現状で良いのだ。
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ビデオゲームを会社で作ることを諦めた人の意見

Impress の GameWatch に遠藤雅伸氏のインタビュー記事があった。前編/後編
個人的には正直そんなに賛同する箇所はないのだが、一ヶ所目にとまる文があった。
現在、ゲームクリエイターといわれる人の中で、ゲームを作ることをあきらめようとしている、あるいはあきらめてしまった人は凄く多いと思うんです。
という件だ。

私はビデオゲーム会社を辞め違う種別の会社に入った脱落組だが、心は今でもゲームクリエイターでいるつもりだ。ただ単に「会社にいないと作れない」ゲームに興味が無くなっただけの話である。
会社でないと作れないゲームというのは何かというと、ある程度の規模があり、市場に流通させるゲームソフトの事だ。そしてそういった(一般的に言われる所の)ゲーム市場に興味が無くなったとも言える。
多くの人の力を借りて大作映画を作り全国の劇場でロードショーしたい、というのならば組織に属していなくてはならないだろうけれども、漫画や小説のように個人の力と才能で作品を作りそこそこに発表していければよいやというのならばその限りでもない。
なんつーか、マスコミとブログみたいな関係なんでないかな。
でもって、私自身は個人制作で楽しめれば良いタイプの人間であると早々に気づいたので異業種へ移ったわけ。

それにね、ゲーム機上で動くゲームタイトルだけがゲームってわけでもないんだよ。
あらゆるコンピューティングにゲームのノウハウをまぶして、エンターティメントに仕立てていきたいもんだ。


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中古ゲーム機と PSE法についての記事

ITMedia で先細りしていく中古ゲーム機市場を改めてPSE法が照らし出すという記事があった。
多くの人が騒いだので牽制のために(いいかげんな)リストまで創られたビンテージ楽器類とは違って、なんとなくみんな諦めているゲーム機におけるPSE法のまとめ。

みなさんときどきでいいから PC-FX の事も思い出してやってください。

消費者が「自身で責任を負うから売ってくれ」というルートは存在しないもんなのかねえ。
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レトロゲームと手触り

「Let’s!TVプレイCLASSIC」とゆーのがある。
静かにゲーム界を席巻しつつある Xavix を用いてレトロゲームをリリースしましたというタイトル。小さなケースの中にワンチップマイコンと ROM しか入っていなくて、ゲーム本体のくせにファミコンカセットよりも小さい(しかもファミコンより高性能)。
ソフトの時代が終わり、ソフトはハードのおまけである時代の到来を象徴する一品だと思っている。
それはともかく。

先週のうちに入手していたのだけれども、ACアダプタとケーブルのセットを併せて買っていなかったのでしばらく遊べなかったという次第。
どーせいつもの AV ケーブルだろうし、普通の 5V ACアダプタだろうから大丈夫だと思っていたのが徒になった。間違っては居ないのだけれども、コネクタが奥まったところにあるのでケーブルが届かないのだ。なので専用ケーブルを買わないとならないという仕掛け。
ばらして直接接続するという手もあるけれども、それもちょっとね。

Let’s!TVプレイCLASSIC はレトロゲームの再現と、新作ゲームが入っている。新作ゲームはあくまでミニゲーム的な存在でおまけと捉えて吉。
ゼビウスはそれなんてメトロクロスだし、マッピーはそれなんてふうせん割り。あ、でもドラゴンバスターのサバイバル戦はちょっと面白かった。
で、レトロゲームの再現性はがんばっているんだけれども、結構ちょこちょこと違うところがある。エミュじゃなくて作り直しているんだなというのがわかる感じ。
で、その微妙な感覚の違いが「いや、これ違うだろ」と気になってしょうがないわけだ。
ほとんど同じなのだけれども、ほんのちょっとだけ操作タイミングが違うとかそんな感じ。そのわずかな違いが「肌触りの違い」として、認識されてしまうのよね。

そのあたりの違いというのが明確に表現できないのが色々と難しいところだ。

……スラップファイトってこんなクソゲーだったっけ?(というか問答無用で難しい)
昔のゲームはプレイヤーに厳しい。
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