Archive for 5月, 2010

壁掛けテレビがお茶の間の外にもたらしたもの

digital_sign.jpg
先日、とある建物の中で大型液晶テレビがぽてっと置いてあるのをみかけた。
なんだろうと目をやると、モニターの中ではそのビル内のインフォメーションが映し出されていた。単なる掲示板というか告知用のモニターというだけである。
しかしその場では、その事に改めて感心してみていた。要するにこれはデジタルサイネージ(電子看板)の一種なのだよな。そしてそのちょっとしたデジタルサイネージが家電としてそれなりにお安い大型液晶テレビを一個買ってくれば実現できるというという例である。
これまでというか10年くらい前まではデジタルサイネージというと駅前にあるでっかい電光ビジョンとか電光掲示板とかとにかくお金をかけてでかいモノを作って人通りの多いところに流す様な形であった。それが物凄い安価でそこそこの人にリーチできる電子ポスターというものに形を変えつつある。
冒頭の写真はちょい前に設置されて話題になっていた品川駅通路のデジタルサイネージ。頭の上に大型液晶モニターがだーっとならんで、広告ビデオを一斉に表示している(映像の内容はどのモニタも同一)。広告ということもあってちょっぴりうるさいのだけれども、こういう風に動画広告がレイアウトされている様はちょっと昔のSF映画に出てくるシーンみたいで面白い。

1960年代から70年代にかけて子供の科学とか小学館の学習雑誌とかに「21世紀の生活はこうなる」というマンガが良く載ったりしていたけれども『壁掛けテレビ』はそこに必ず出てくる憧れのデバイスであった。そして今、その壁掛けテレビはほとんど実現しているといった状況にある。
しかし、壁掛けテレビの登場は私たちの生活をそんなに変えはしなかった。
そのかわりお茶の間の外に色々な変化をもたらしているような気がする。




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