5月にブロークンサンダー騒動というものがあった。
私も買ったので記事にしたが、同人ソフトのブロークンサンダーに同梱されていたREADMEに「未完成なのでパッチを出します」といった旨の文章があり、未完成のものを売るなよと騒動になったあれである。
結局ごたごたと揉めに揉めまくった末、パッチを作ることができなくてとらのあなは異例の(希望者に)返金対応、サークルは叩かれまくって尻すぼみ状態。なんと、ついにテクノソフトとサンダーフォースの復活か!?という事態に発展中。
この騒動事態それなりなものであったが、それ以上に注目したのはブロークンサンダーの様子を皆に伝えて「これは酷い」と感情を共有することができたニコニコ動画、およびYoutubeの存在である。とくにニコニコ動画は人気絶頂で勢い付き始めているときに利用されたので、このゲームの内容を伝える媒体としては最適な舞台であった。
そして先日「もえたん☆しゅ〜てぃんぐ」が発売された。
これまたシューティングゲームとして偉く辛いデキなのでゲーマーの間では早くも話題沸騰である。
こちらは、販売促進のためのビデオが各小売店に提供されているので、そこでゲームとしての出来のひどさを自ら晒していたが、やっぱりニコニコ動画に掲載されているプレイ動画は説得力が違う。
こうして考えると動画共有サイトがもつ悪評伝達能力の威力はもの凄いものがあるなと感心する次第。
他には、ニコニコ動画でアニメトランスアレンジCDが話題になり、ニコニコ市場を通じて非常に多くの予約を集めた事例がある。これはジャケットと選曲が良かったのでみんなの期待を集めていたからなのだが、公開されているサンプルが動画として投稿され、その内容を聞いたとたん「これは酷い」と大ブーイングになりあっというまに解約&ニコニコ市場から外されるという事態となった。
もちろん、悪い事ばかりではなくて、動画によってこれは良いよねという機運が高まれば販売に繋がったり支持者が増えたりという面もある。
つまり、売る側にとって「客を騙す」という行為がやりにくくなってきたということである。単純に反応がダイレクトで短時間というのもあるけれども。
逆に、そういった包み隠さずが動画共有の醍醐味なので不具合や問題のあるものはどんどんリポートするといいといった意見もありますな。
それで盛り上がって騒動となるかどうかは内容によりますが。クレーマーが1人で騒いでも、動画を見た人達が共感しなければそれまでだし。
まあ、回りくどく書いてきたけれどもなにかというと、動画だとわかりやすくて説得力があるよねというお話。
ニコニコ動画にも「ニコニコ動画講座」というタグがあり、初心者向けの色々なハウツーが投稿動画という形でパブリックにされている。この動画講座という向きはなかなかに興味深い。教えてクンに対して「この動画見て出直してこい」といった場面も実際に展開されていたりする。
動画講座系はこれからもっと伸びていくべきだと思う。やはり動画ならではのものであり、わかりやすさが際だつから。それに直接的な権利侵害からも、ちょっと離れた位置に存在できるし。
自分は「ニコニコ動画講座」のタグが貼られるような動画を作った事はあるけれども、本当に「講座」の意味で作った動画はまだなかった。
さて、なにか講釈をたれるようなものを持っていたかしらんとか考えてみた結果「PS3のOnScripter起動CD」についての使用方法解説動画なぞを作ってみた。
これでちっとはわかりやすくなったかねぇ。
(注:なんかニコニコ動画の不具合っぽく見えなくなっていたので上げ直し、URLが変わっているので注意)