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ねるねるねるねを練ったわけ

Make: Tokyo Meeting とニコニコ技術文化祭ですっかりおなじみ大岡山の東京工業大学。

東京工業大学の文化祭「工大祭2011」の中に今年も「ニコニコ技術文化祭」なるニコニコ技術部枠があって参加してきた。
ニコニコ技術部関係の人ならば年齢に関係なく展示ができて文化祭気分が味わえるというちょっぴり美味しい企画。


プレゼン希望者が居なくて困っているという話だったので、今回はプレゼンメインで展示はブースほったらかしにできるような軽度なモノに押さえていた次第。
3DプリンターとCNCフライスでこんな工作が(自宅で)できるようになりますよという出力例の展示。
CupcakeCNC による 3Dプリンター出力というのはなかなかに興味を惹くようで、こんなのが作れるんですか?と上々の評判。「10万円くらいで買えます」というとそれくらいで買えるんですか、と驚かれる人が多かった。
『このレベルのが作れるのはアンタだけや』という識者の突っ込みもあって、実際その通りなところもあるのだけれどもそのへんはスルーということで。


プレゼンのほうは、一昨年「Wiiで柊かがみ」の説明をさせてもらったので、今年は「ねるねるねるねを良く練ってみたい」を題材に楽しい動画の作り方や裏話などを語ってきた次第。

PDFファイル: 練ったわけスライド2
slideshareリンク: ねるねるねるねを練ったわけ

「面白い動画を作るにはどういったことに気を遣うか」といった感じのテーマとなっている。

スタッフのみなさん、出展者のみなさん、見に来てくださったみなさん、お疲れ様でした。



ねるねるねるねが再生数ミリオン動画に

拙作の動画で最もご好評をいただいている「ねるねるねるねをよく練ってみたい」の再生数が Jan.11.2011 の am 3:12 頃に再生数百万回いわゆるミリオンを突破した。ありがとうございます。
ニコニコ動画史上では 610番目のミリオン動画で、ニコニコ技術部タグでは 5番目のミリオン動画な様子。


記念写真。パチリ。

投稿してからかなーりコンスタントに再生数が伸びていく不思議な動画で、投稿から 2年たった今でも 500-1000再生が毎日伸びていくという良くわからない人気を持っている。
ミリオンという一つの区切りにたどり着けたのも、誰あろう観てくれた人たちのおかげなのである。感謝。



「ぴこぱこサイクル」とは


2009年は月1本のペースで「ぴこぱこサイクル」というオールドゲームのプレイ&レビュー動画を投稿していた。
月に1本といっても定期的に動画を作成するのは結構大変なことで、それでもなんとか12本を作成して昨年を終えることができた次第。一応、始めた時から月1の12回シリーズと決めていたので、予定通りの終了。
なんで突然プレイ動画を作り始めたのかというあたりにも理由があって、これはこれで以前からやりたかった積み残し作業なのですよ。
そんな思惑と過去の経緯を、誰に聞かれるでもなく勝手に書き連ねるのが今回の記事。
Read more…



月読アイを使ってみよう


我が家にやってきた月読アイちゃんをさっそく酷使していつもの動画を作成。

一番の問題はコメントの数だけ音声ファイルを作る必要があると言うこと。
一番最初のコメント読み上げ動画で AquesTalk を使用したのは、フリーで利用できるというのもあったけれどもそれ以上にDLLを直接使えるAPIが公開されていることが大きかった。コメントを1つ1行でテキストにまとめて記述して、そこから一行ずつ取り出して AquesTalk を呼んでwavファイルを作成するというプログラムを作った。これで500個のコメントをバッチで一気に生成することができた次第。
さて、今回利用する月読アイではDLLを直接利用することができず、Tcl/Tkで作成されたAI-Talkアプリを利用する必要がある。さらに悪いことに今回はコメントが1000個あるといった状況。音声wavファイルを作るには、アプリからテキストを開いて出力ボタンを押し出力ファイル名を指定するといった作業を行う必要がある。それを1000回繰り返すのはなんて苦行それ?
そこで、Windows操作を記録再生、自動化できる UWSC 用のスクリプトを書いて何とか自動化した。

voice_comment1.jpg
動画に合わせてコメント音声を並べる作業だが、一番最初の時は SONAR 上で一個一個音声を置いていくかたちで作成していた。これをタイミング合わせながら500個並べるのに2日ほどかかった覚えがある。
今回は1000個のコメントということでとてもじゃないが手で並べる気は起きなかった。なので今回は時間指定リストとコメント音声ファイルを与えると時間通りに合成して11分弱のwavファイルを吐くようなプログラムを突貫で作成している。作り捨ての一回利用なツールですな。

そんなこんなでできた動画を見てもらうとわかるようにかなりやかましい。10分の動画でコメント500個がちょうど良い音声密度になるのはわかっていたけれども、ニコニコ動画の本プレイヤーでコメント総数を変化させて再生することができなかったのでやむを得ず1000個になっている次第。
あと、wwwとかは「だぶりゅだぶりゅだぶりゅ」と読んでしまうとか、専門用語が正しく読めないとか、「あはは」の「は」を接続詞と認識してしまい「アワハ」になってしまうとかがあって読み上げテキスト自体は手作業で編集修正している次第。けれども「秋月(あきつき電子商会)」を確認するのを忘れていて「シュウゲツ」と読んでいるあたりが最大の失敗なり。



ニコニコ動画(9)だそうで

「9」といえばやっぱり「ジャンボーグ9」だよね!(挨拶

ニコニコ動画が(9)にバージョンアップだそうで。おつかれさまです。
なんとなく流そうかと思ったのだけれども、「ニコニコ技術部」のカテゴリタグ化というのが個人的に大きかったので取り上げておきます。ばんざーい。
理系的、技術的なネタで面白い動画が作れないかと手探りでやってきて2年半、ついに1つのジャンルにまでなりました。これも優秀な人たちががんがんと投稿してくれたおかげです。
参考過去記事> 「たまには振り返ってみようか」
ちょいと意外だったのは『つくってみた』ではなくて『ニコニコ技術部』だったこと。これでなんとなく、手芸・工作系もニコニコ技術部というのが暗黙のうちに構成された気がする。逆に「この程度のレベルでは『ニコニコ技術部』のタグはふさわしくない」という悪しきレッテル張りも行えなくなったのではないだろうか。カテゴリタグは分類であって称号じゃないからね。

ところで、今回の新機能で『任意のサイトに外部プレイヤーが張れる』というのがあって、これが地味に大きな改革だと思うのだけれども誰も全然触れないねー。

新しい動画ではないけれども、試し張りしてみる。

これまでニコニコ動画とYoutubeを大きく分断していた物に「ログインしないと視聴できない」というのがあったと思っている。
ニコニコ動画はIDを取得してニコニコ動画という場に入り込んで楽しむ必要があった。この行為がコミュニティを構成しやすい空気を作っていたのだが、逆にアンチに対しては「IDを作らないから見れない(見てやらない)」という理由を与えてもいた。
Youtubeはよっぽどのお目当てジャンルがないと検索という行動以外で動画発掘を行うのが難しく、コミュニティを構成するのもやりにくい環境だと思っている。それでも利用されている大きな理由が、外部プレイヤー貼り付けで外に持ち出せるからなのではないか。ブログや情報サイトに貼り付けられた動画で視聴されるというパスがどれくらいの再生数を生んでいることだろうか。
まあ、ニコニコ動画も特定のブログで外部プレイヤーが利用できていたのだけれども、その制限が無くなったことでYoutubeとおなじく動画の置き場所として利用し自分のサイトにプレイヤーをはって直接動画を見せる、といった流れがいっそうやりやすくなった。
そういった動画だけを外に持ち出す事ができるという流れは、みんなで広場に集まってくねくねするといったコミュニティ指向から、面白い動画自体へのコンテンツ指向への変化を起こすかもしれない。ひょっとして誰も利用せずに変化しないかもしれない。
でも、ニコニコ村内部で盛り上がっているという状況だけではなく、面白い動画を外に持っていくことができるというパスを用意したことは後々効いてくる様な気がする。
ところでこれ、国外のページでも外部プレイヤーが使えるのかな?使えると他国で「日本の面白い動画紹介サイト」というのができてガンガン紹介されたりするかもしれない。



ニコニコ動画での俺投稿史

吉川日出行氏のBlog記事から年表制作コミュニティ Histy へ。
いくつかあるタイムライン作成サービスの1つだけれども、mixiをお手本にしたSNSコミュニティとして構成されている。日記が年表になった以外は使い勝手も含めてだいたい同じというとイメージできるだろうか。
タイムライン作成サービスは以前からなにかと気になってはいた。まとめサイトでの情報整理とか、事件が起きたときの事象整理だとか、時間軸を可視化すると有用な情報はいくつもありそうに思えるからだ。しかし、特にネタもなく使う機会はなかったといったところ。
で Histy だけれども「自分史を作りませんか」とアピールしている。日記代わりに自分史を作成して、俺の生き様でコミュニケートしてくれというのである。正直なんだそりゃ?といった気分。コミュニティがあるので、そこに属してみんなで年表を作るのは楽しいかもしれない。ゲームの発売日を過去未来問わず記録していくとか。
んで色々考えるだに、「俺を見ろ」だの「俺の生涯」だのというから駄目っぽいのではないかと。まめに更新していかないとこの手のサービスは飽きてしまうのだけれども、「自分史」では時間軸が大きすぎて一回書いたら終わるのだよな。日記レベルまで細かくしていかないと。

もうちょっと考えた、時間軸が数年程度に絞ると割と興味深いものがいくつも拾えるんじゃないだろうか。
例えば、今私ははてなダイアリーの方で読み終えた端からラノベの書評を付けているのだけれども、これはレビューをしたいわけではなくいつなにを読んだのかを記録する実験である。そういう意味ではこれまでの記事一覧の方が目指して作っているものに近い。
振り返りの意味でもニコニコ動画に投稿した作品の年表なんてのが規模的にちょうど良さそうである。


てなわけで作ってみた。これだけの表になると地味に打ち込むのが大変で数日かけてようやく完成といった案配。

今回 Histy を使ったのは、時間軸が縦になっているというのもあるけれども最大の理由はログイン後のユーザーページにて複数の年表を並べて見ることができるから。
これ単体では私の投稿歴でしかないからマイリストと大差なくて面白くないけれども、ニコニコヒット動画歴とか他の投稿者の歴史とかが並ぶと興味深い何かが見えそうな気がしません?

しかし、こうして改めて時間軸でみると初音ミクブームのときよりもその前の「○○で××」の時の投稿数が数的にやばいことになっている次第。このころが私にとって「ニコニコ動画の面白さがわかってきて色々とフィーバーしていたとき」なんだなあ。



かわいい電子ドラッグ

dsc00895.JPG
ニコニコ動画では「長細P」もしくは「回転するつかさの人」で有名なpigmo氏の個人DVDを入手したぞっ!
実は以前からファンでマイリスをRSS購読し新作チェックに励んでいた次第。DVDアナウンスをみてからの注文余裕でした。

ノンストップで53分垂れ流しなので、作業中のBGVにぴったり?

しかし改めて見返してみると昔のはおとなしいな。変な絵や構図で見せてるだけだったのが、じわじわとシャープになっていくあたりがみえるようだ。最近のは結構きついからなあ。「テレビ東京で放映できないレベル」というコメントには笑いながらも頷くことしきり。
まあ、玄人嗜好な一品ということで。
慣れてない人はニコニコでコメントとともにみるのがおすすめ。



「不在通知Pランキング」その2


前回のランキング動画から1年が経過したので、2本目のランキング動画を作成した。
前回が投稿動画50本記念だったので次は100本の時にしようかなあと思っていたのだけれども、いつ100本に達するのかとかそもそもそんなに投稿するのかといった状況になってきたのでひとまず1年で区切ってみた次第。ちなみに、集計時で85本の動画を投稿していたので1年で35本を作成して投稿していたことになる。……それだけやってれば十分だよね。もうゴーr(ry

一応昨年集計した時の再生数とかを引いているので、この一年に再生された実際の数となっている。
2年近くも前の動画であっても今も再生数が増加している物が多く、古い動画がかなり上位に混ざっている事が予想されたが、実際かなり綺麗に混ざっている状態となっていた。時代に関係なく観て貰える動画ということで計画通り(ニヤリ)なかなかに理想的な状態となっている模様。よかったよかった。

投稿した後にチェック再生を眺めていてポイントの計算を間違っていることに気がついた。
数値の割に「コメントを音声合成」が上位に居すぎるのでおかしいと思ったのである。(実際2008年に入ってから脚光を浴びた動画なのでベスト10入りは本当なのだけれども)
で、式を間違えている事に気がついたけれども、それを直す気力は無し。結構制作に時間と労力がかかっているのですよ……。
ミスがなかったとしても、ランク入りする動画は変化ないのだけれども順位が2〜3入れ替わる。まあ、そんな感じなので今回は間違ったままでも良いかな、と。



ニコニコ技術部が「ザ☆ネットスター」入り

NHK BS のニコニコ動画分室ことフリーダム番組「ザ☆ネットスター」
2009年2月号を見た人は知っていると思うけれども、ニコニコ技術部がそこそこに紹介されていて私の動画もちらりと流れていた。再放送もあるので見逃した人は観てみて、とかいう。
今回はそんな出来事を書き留めておくための記事。

やはり最大の収穫は「わたあめPインタビュー」ではないかと。というかインタビューOKしたのか。
今回、わたあめPと連絡を取りたいと番組製作スタッフからニコニコ技術部メンバーの方に打診があったのだけれども、連絡先を誰も知らなくて捜しようもないという状態だった。以前から各種イベントの度に連絡がつかないかと検索していたものの、まったくヒットしない状態だった。今回は、スタッフから連絡がありますと「ニコニコ技術部まとめwiki」に掲載したりしてなんとか捕まえることができたらしい。
なんにせよよかったよかった。ゆるふわうp主のわたあめPは、ねとすたで取り上げられるには最適な人材だったのではないかと思うのですよ。

しかしまあ、ザ☆ネットスターをパイロット版からずっと観てきた者としてなかなかに感慨深いものがある。といっても自分の動画が紹介されたことではなく「ニコニコ技術部」という単語がコミュニティとして確立定着し、それを取り上げてもらえた事に対してである。
既に形として存在しているし、多くの参加者で賑わっている。そんなニコニコ技術部の様子を見て、ああここまで来たんだねえとしみじみ思うのですよ。

しかし番組2月号でのメインはどちらかというとゲーム系で、その中でも竜騎士07氏インタビューが目玉だったみたいね。まあ、わかる気はする。
なんで詳しそうな東浩紀じゃなくて僕に振られるのと白田先生はおっしゃっていたけれども、いまさら的なジャンルであるからこそ白田先生にまとめて貰いたいというのはあるんじゃないかと。
コンティニュー編集長の林さんはひぐらしとかの流れで話をTYPEMOONに持って行けないあたり、オタ文化には弱いのかな?

しかし、一見がんばっている様子の「ザ☆ネットスター」も強いバイアスで構成されているあたりが見えるようになってきて、色々とポジション再考のタイミングに来ているのかもしれない。何かと言うと、どんなに人気があっても「ドナルド」や「ガチムチ」は取り上げられないあたりの事だ。マッシュアップ系は特定コンテンツホルダーのものしか出てこない感じだし。
で、安全な所を取り上げると「初音ミク」「ゲーム」「やってみた」に収束していくというスパイラル。
ニコニコ動画本体も同じで、権利者削除をうけにくかったり諸処の問題が起きにくいジャンルに(数ヶ月を経て)じんわりとシフトしていく傾向にあると思って眺めている。いつの間にかゲームタグが最大になっていましたなんてのは当たり前のお話なのだ。



『あの楽器』東京ミーティング

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2009年2月1日、秋葉原の損保会館にてニコニコ技術部の「『あの楽器』東京ミーティング」が開かれた。
私もプレゼン枠をもらって適当に言いたいこと言ってきたので、まずはその資料。
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atm_rerofumi_090201.pdf

ano-synth.pngマインドマップ図←上記プレゼン資料内に出てくるもの。
今回プレゼン資料はHandsOutにまとめてあるので各人の発表はそちらを参照あれ。
他の人もそうだと思うけれども、話がかぶらないか最後までどきどきものでしたよ。

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当日は100人ほどが集まってなかなかな盛況ぶり。
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個人的にお気に入りのシーン。
前回の名古屋ミーティングにて、絵を描いて楽器を組み立てる描画モードの提案をしたネギスー氏(左)と、それを見て実際に実装してみたgtk2k氏(発表者)が生面した場。

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もちろん作品展示もいっぱい。
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yuna氏が見つけてきた変則サイズ液晶パネル。ちょい小ぶりだけれども、イメージに近い。
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かなり様になっているFigmaスケールモデル。青い光は内蔵のEL板によるもの。

「あの楽器」の発端である「【初音ミク】Innocence【3DPV】」の動画作者 kellow氏も参加。
「この場がバーチャルと現実の狭間です、完成するかどうかよりも今のこの盛り上がりをみんなで楽しんでください」とコメントをしていた。

発表は午後疲れてきたところで眠くならないようにという配慮があって技術的に難しいところを午前に回したようだが、その結果プレゼン慣れしたメンバーが午前に集まってしまい逆効果となっていた様に思う。とはいえ全体としては盛況で、その後の飲み会も楽しく良いイベントであった。




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