PSP初のノベルゲーム「彼岸島」
携帯ゲーム機(携帯電話も含む)に最もふさわしいゲームとして「デジタルノベル」があると主張していきたい派の末席にいる私としては、実際に DS や PSP でノベルゲームを読むというのはどういう感覚なのかを知りたいところ。
そんななか、PSP 向けのソフトとして真っ先に発売されたのがナウプロダクツの「彼岸島」。
まあ、面白いかどうかはともかく景気付けに購入してみる。
ちなみに原作は未読。
内容については各所のタイトル紹介を参照のこと。
感想としては、意外と良くできている。
良くできているというのはゲームとしてプログラムや構成ができているという意味。
背景が常に動いていたり、怯えているところは文字が震えていたり。フォントは一種類しかないから、拡大されるとバイリニア補間でぼけた絵になるのはご愛敬。
おそらくゲーム開発に慣れたスタッフの手によるものだと思われる。
だがしかし、ノベルゲームとしてはとてもいけていない。
肝心の文章がお粗末なレベルなのでよんでいて辛いのだ。
せっかくの全画面文字表示なのに、ゲームっぽい三行ウィンドウ的な文章で描かれているので、画面の左上に文字が固まるような場面ばっかりになる。
体言止めの連続もどうかと思うし。描写が飛ぶので「?」となるところも多い。
あと文章をスキップというか高速で読み進める事ができないのもノベル慣れしていると辛いところ。
まあ、ストーリーがことさらつまらないというわけでもないのでどう落ち着くのかというのが気になって最後まで読めたのだけれども。
内容は、一言で言うと「バイオハザードのノベル版」かなあ。
PSPというと電池の持ちがイマイチということで渋られるけれども、ノベルゲームだと流石にパワーを食わないのでそれなりに長持ちする模様。スタートからエンディングまでちゃんと電池がもったよ。
途中スリープはしたものの、連続で 4時間半ほど。
ゲームが終わったときのバッテリー残量は 2% だったけれども。
取り敢えずゲームの後で漫画の方も頭の方をちょっと読んでみる。
わ、十分面白いよ。話の流れもちゃんとしているし。
原作自体は悪くはないのね。明の妄想もちゃんと意味があるし。
とはいっても、漫画の方は個人的にあまし好みではない雰囲気なのだけれども。
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