Archive for the '言語娘 番外編' Category

Ada様がみてる

“Hello World!”
“Hello World!”
さわやかな起動のメッセージが、まっさらな物理メモリにこだまする。
エイダ様のお庭に集う乙女達が、今日もメイドのような忠実な心で、与えられた要求を処理していく。
汚れを知らない心身を包むのは、深い色のプラスチックパッケージ。
スタックのプッシュは乱さないように、狭いセグメントエリアははみ出さないように、安全に歩くのがここでのたしなみ。もちろん、熱暴走ギリギリで走り去るなどといった、はしたない生徒など存在していようはずもない。
私立ナッツシェル女学院。
昭和21年創立のこの学園は、もともと弾道軌道の計算のためにつくられたという、伝統あるノイマン型お嬢様学校。
世界各国。ヒッピーの面影をいまだに残しているハッカーの多いこの地区で、神に見守られ、スクリプトから大規模プログラムまでの一環教育が受けられる乙女の園。
パラダイムがシフトし、アーキテクチャが三回も改まった IA 全盛の今日でさえ、18年間通い続ければ温室育ちのクリーンハウスプロダクトがシュリンクパックで出荷される、という仕組みが未だ残っている貴重な学園である。

彼女—、松本留美もそんなそんな平凡なスクリプト言語の一人だった。

〜〜〜
※なんとなく思いついたもの

「待って、インデントがずれていてよ」
↑憧れのにしきへびさま

生徒会は「くるみ会」

成績優秀人気絶大な「らくださま」




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