プレイステーション2のパッドが壊れた。
パッドのボタン L2, R2 の入力が出来なくなったのである。
まあ、大抵のゲームの場合滅多に L2, R2 を使わないし、使うゲームであっても無いと不便かな程度であってゲームに差し支えないのが多い。
だけれど私の場合、この 2つのボタンが使えないと徹底的に困るのであった。
その困るソフトの名前は「パイロットになろう2」。いわゆるフライトシムでL2, R2 にはラダーが割り当てられている。まあ、エルロンとエレベータだけでも飛行や着陸ができなくはないのだが、タキシング時の方向転換がラダーに割り当てられているので着陸後エプロン(滑走路脇の待機場所)までいけなくてどうにもならないでおしまいとなってしまうのだ。
つーわけで、新しいパッドを買ってきた。
この「パイロットになろう2」は発売後すぐに買ったのだがそのあと 2年近くもずーっと遊び続けているくらいのお気に入りである。なんでかというと、PS2で民間機を操縦できるのはこれと「JETでGO!2」だけなのだな。
私の場合戦闘機でカッコヨク敵機を撃墜する系は苦手である、ジャンボジェット機を美しく着陸させる事の方が楽しい。
ちなみに「JETでGO!2」はちょっとプレイして即日パッドを叩きつけた。以後起動はしていない。ビジュアルとサウンドは卓越なんだがのう。
そんな感じで「パイロットになろう2」と「グランツーリスモ3」があれば1年以上遊んでいられるよなあと思うわけだ。
ばりばりにゲームを遊んでいるのかというとそうでもない。
特に 3D ゲームは実はそんなに所有していなかったりする。
たまには PS2 らしいばりばりの 3Dポリゴンゲーでもやってみるかと「真三國無双2 猛将伝」を買ってやってみる。やべえ、面白い。
やめられなくてしばらく遊んでいたがそのうちダウン。
3D 酔いだ、それで頭がガンガンする。
そう、あまり 3D 物をやらないのはこの 3D 酔いがひどいからでもあるのだ。
特に一人称視点で歩き回る奴はやばい。カーレースとかは移動方向がおおよそわかっているのでそっちに視線を送っているので大丈夫なんだけど、歩き回ったりする奴は常に背景がぐりぐりと不定に回り続けるので酔ってしまう様だ。
「真三國無双」や「3Dマリオ」とかはキャラが動き回っても背景が回転するのはだいぶ遅れてからのことなので大分平気なんだけど、それでもやっぱり3D 酔いをしたというのは残念な事である。
つまりだ、3Dポリゴンぐりぐりのゲームは全ての人に(体質的に)フィットするゲームではないんじゃないかと思う。なのに世の中 3D グラフィックで充ち満ちている。
私はスプライトゲーが好きなんだ、アニメゲーが好きなんだ。それは好きだという理由の他に 3D の一部タイトルを受け入れられない体質だからというのもある。いいじゃん、2Dゲー、アニメゲー。
でも残念ながら 2D ゲーはギャルゲー以外は数が激減している。
時代はポリゴンゲーになってからこっち開発費とかかる人手が急増し制作サイドはそれに悩まされ続けているという。まあ、想像に難くはない。
それは 3D ゲームを映画的手法で作っているからではないか。絵やお金が多く使えなくても表現できることがあるのではないかと考える。
なんかどっかで聞いた話だなあと思ったらアニメ業界の話か。
ジャパニメーションといわれている日本のアニメ手法はセルアニメ、リミテッドアニメと言われ要するにできるだけ手間と時間をかけずに作成する手法なわけだ。そしてそれをとことん叩き上げたのがジャパニメーションである。
そう考えると 3D ゲームはハリウッド映画的志向で、2D スプライトゲームはジャパニメーション的と言い換えられないだろうか。
ハリウッド映画が最高峰でみなそれを目指すべきだとは思わない。手に汗握るアクション映画も良いけれども、それと同じくらい、いや個人的にはそれ以上にマンガとアニメが好きであるしそういった嗜好の人は少なくない。
だからギャルゲー万歳と正当化してしまっても良いのだがまあそれは置いておいて。
いいじゃないですか、アニメゲー、マンガゲー。そういった 2D ゲームは無くならないだろうし、無くなってはいけないと思う。そして、最も日本的なコンテンツ形態であるとも思うわけだ。