Archive for the 'DTM' Category

MikuMikuVoiceをちょいと試す

MikuMikuDance の作者が、ピッチと音圧を抽出する「なんちゃってツール MikuMikuVoice」を公開。

さっそくテストしてみる。お題は前に試したアレ。
mmv_test1.mp3
以前の記事と比べると色々見えてくる感じ。
ひょっとして V-Vocal 使う手法も歌だとかなりいけてたりするのか?

この MikuMikuVoice 音節と声の割り当ては手作業なんだけれども、そのあたりのUIが「わかっているよな!」といった感じで好感触。ざくざく切り出せるのです。
でも、一回割り当てた声を差し替えできないあたりが残年。まあ、VOCALOID Editer に持って行ってからまた修正すれば良いんだけれど。



我が家にjamバンドがやってきた

最初は便乗とかいって冷ややかな目で見ていた、DTMソフト Music Makerjamバンド企画。
なんだか時間が経つにつれ、だんだんコイツらが可愛く思えてきた。
ニコニコ動画の「jamバンド紹介動画withスマ姐」な人のせいかもしれない。
アホの子可愛いよアホの子。

といっても今更 Music Maker というかそのレンジの DAW は要らんしなあ。
などと思っていたら良い感じに発売された新商品、Sound Pool
まあ、よするにサンプルループ集なわけだけれども、Music Maker の自動作曲機能にマッチした作りとなっている次第。Music Maker を強化するアイテムとして良いところをついてきていると思う。
で、今回は二本発売されたのだけれども、スペシャル二本パックが「jamバンド仕様」になっているときたもんだ。
AH Software なかなか上手いぞ(笑)。
サンプルループ集ならばその他のDAWでも使えるし、ジャンルが広めなので(Cryptonから本格的なのを買うのに比べ)お安いパックとなっている。まあ、手持ちのループをここらで拡充するのもよかろうと購入してみる。
dsc06282.JPG
パッケージ表からでは、なんの商品かわかりません(笑

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箱だけで中から通常版の箱が出てくるといった恥ずかしいことはありません。
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と思ったらジャケットがリバーシブルで、通常版にも早変わり。
いくじなしめ。

ループDVD(二層×二枚)とは別におまけとしてCD-Rがついてくるのだけれども、そのおまけCD-Rとパッケージが鼓りずむの役目。りずむに「おまけ」とか付いていると「ああやっぱり」と笑みがこぼれてしまうのはなぜなんだぜ。
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単なるCD-Rかと思ったらレーベルが印刷してあって「Strawberry Jam 詞 鼓リズム」とか書いてやがりますよ!?
Strawberry Jam ってのはあの「ベリー、Very、ペリー、開国♪」の歌ね。
あまつさえジャケット裏は「Strawberry Jam」と「どうぶつのテーマ」の歌詞カードになっているという。
なんか色々とやられまくった気分。ぐんにゃり。
益々評価が上がったよ。

肝心のループは、MusicMakerでは使い出がありそう。
ドラムループ以外はすべてA〜Gのキー毎に7つずつ収録されているので、容量の割には少なく感じる。その関係でアシッダイズされているといってもベースキーは設定されていないのでピッチ変換は注意。一番下のループがCのはず。
MovieScore というジャンルが割と面白かったので、これでミックスした曲を「XBox360のパッドにジョイスティックを繋ぐ」というニコ動がのBGMに使ってみた。

本当は「ループを使って10分でさくせいするBGM」とかいう動画を作ろうと思っていたのだけれども、撮影に失敗したので当記事にて代用。



「ぼかりす」で何を創るのか

初音ミクにリアルな歌声を与える技術として数日前から世間を賑わしている「ぼかりす(VocaListener)」。
これはなんだ?という祭りから、その正体が判明するまで。
現在は、産総研の研究でした、5月28日に発表します、といった中の人が明かしたことでちょいと落ち着いている次第。

なんで今頃これについて書いているのかというと、私はこの「ぼかりす」についてさっぱり興味が無いからだったりする。そういうい事を明言するのもどうかと思うけれども。
おそらく冷めてみている一番の理由は、

  • みんなで利用でき、育てる事のできるキャラクターである
  • オリジナル楽曲を作って発表するという敷居を下げた
  • 初心者でもDTMの楽しさを存分に味わえた

という、初音ミクやVOCALOIDシリーズがもたらした世界を「ぼかりす」は増長してくれない、と思っているからだろう。

その先に見えるものは「KEY THE METAL IDOL」の鬱瀬美浦とPPORであって、時祭イブやシャロン・アップル(最近だとレモンエンジェルプロジェクトか)ではないのだよな。
声色チェンジャーというフィルターが欲しいのではなく、オリジナル作品が作れるジェネレーターが欲しいのですよ。

SFとしてもそこそこ面白かったストーリーゲーム「ポリスノーツ」ではニュースキャスターのデータを蓄積してあって、顔色が悪い時にCG映像で補正をかけたり、そもそも存在しないときは精度が悪くなるけれども全てコンピューター合成で放送を続けるといった世界が描かれている。
人間が不要になるわけではないというのには同意するし、そういった場面ではこういったテクノロジーアシストが普及していくべきだとも思う。

つまり、目指すところが違うんじゃないかなと。
リアルの補助として進歩すべき技術と、リアルから離れた娯楽として進歩すべき技術。
娯楽においてリアルをシミュレートすることで向上していく楽しさは、ある程度現実に近づいたところでフッと面白くも何ともないものに変わってしまう。そこまで行き着くと、今度はリアルで表現できない物に楽しみを見いだしまた歩み始めるものなのですよ。(で、またあるところでUターンして適度なリアルを求めたり)

では純粋に技術として楽しめるかどうかだけれども、別段新しい手法では無かったりする。
私も以前PitchBend抽出を初音ミクに適用させる実験を行っているけれども、これはオリジナルアイディアではない。
私が知っているところでは、2008年1月7日にニコニコ動画に投稿された【鏡音リン鏡音レン】リンリンシグナル【Full Ver.】オリジナル01が、ツールでピッチ抽出を行ってVOCALOIDに適用している。シグナルP伝説のスタート地点ですな。
ニコニコのほうだと説明文が変わっちゃってもう読めないけれども

「あとピッチベンドも書くのがめんどかったので実際に人が歌 ったのをRecしてAutoTuneで音程 のデータを吸い出して、それをVOCALOIDに追従させる事によって、かなり自然な 歌い方に出来たと思います。」

といった手法を説明していた。(Youtube転載分の情報部分で今も読めるよ)
当時は「神調教」という賛辞に混じって「歌からパラメータを取り出すのはチートじゃね?」「高いツール使ってれば当然」と結構荒れた意見も多かったと記憶する。そういったことと関係があるのかわからないけれども、シグナルPは2作目以降ピッチ抽出法を使わずに通常の調整を行う様になった。まあ、このへん手間と結果のバランスを考えての事じゃないかと想像するんだけれども。

なので「ぼかりす」の技術的な部分で盛り上がっている人は「リンリンシグナル」の時点で盛り上がっているべきなんではないかと思ってしまうわけですよ。今回はピッチだけでなく音圧も適用しているから確実に進歩しているけれども。
まあ、今回の「ぼかりす」祭りではそういった技術が積み重なって、多くの人に伝えることのできるデモが完成したということなんでしょうな。
わかりやすいデモ、じゅーよー。

どちらかと言うと本当に興味深いのは1ヶ月に1回は話題や問題を振りまいて陳腐化しない「初音ミク」という存在そのものではないだろうか。実体はなくても確かに存在している、そんな気がする。



レポートをあげるまでがイベントですよっ!

俺の Make: Tokyo Meeting はまだ終了していないZE!!!(9月1日を過ぎても終わっていない夏休みの宿題的な意味で)

てなわけで

【まけたんソング】めーかー☆宣言!【Long ver.】 (mp3)

カラオケ(mp3)

曲だけ先行で公開しておく次第。
動画はいずれ……。



「不在通知Pの残念なアルバム」ダウンロードできますよ

先だってプレビュー版としてお試しで公開していた、オリジナル楽曲の寄せ集めアルバムですが。
「不在通知Pの残念なアルバム」というタイトルで正式公開しました。
記事として埋もれないようにページにしておいたので、右上のメニューあたりからいつでもたどれます。

先日の Make: Tokyo Meeting で頒布した物と同じ内容になります。
プレビュー版と違う所は「サーボ二軸で弱音ハク」で作成したBGMが追加になっている事と、コーデックが MP3 192kbps もしくは WAV無圧縮とリッチっぽくなっているところです。
一応、一部ミックスをいじっているけれども多分聞いてわからない程度。

心に余裕がありましたら是非。



不在通知PのがっかりCD(超仮題)

なんとなく、自分がニコニコ動画のために作った残念なデキの楽曲をCD-Rにまとめてみたらどうだろうなんてことを思いつく。
流石にゲームミュージックのアレンジはアレなので、オリジナルだけで。まあ、これまでもぱらぱらと提供していたものなので、それを一箇所にまとめる的な意味合いでしかないのだけれども。
で、かき集めてみると、初音ミクのボーカル曲が6つの、BGMが22個で28トラック、41分ほど。
まずまず。

プレビュー版としてMP3(128bps)を置いておく36MBほど。
トラック名も楽曲名も入っていない不親切版。
https://www.fumi2kick.com/rrtalk/wp-content/uploads/2008/04/gakkari_cd.zip

本当にCDを焼くかどうかはしらん。



Make: 擬人化のようなもの

「Make:にも萌えキャラが必要なんじゃないか?」という台詞を私たちは聞き逃しませんでしたよ?

ようやく完成。



KAOSSILATORがちょっと楽しくなる方法

みなさんKORGのカオシレーターで楽しんでいますか?
カオシレーターは以前レビューしたように静電式ではなく、感圧式のタッチパッドを使用している。なので、紙一枚くらい間に挟んでもそんなに操作感が変わらなかったりする。
そこで保護シート代わりとしてパッド部分にシールを貼ってデコレートするというのはどうだろう。張るシールの質を選ぶことでタッチ感も自在に変える事ができるというわけだ。

dsc06263.JPG
さっそくオジリナルデコレートしてみる。DTMに縁が深く、かつクールな絵柄を選んでみた。

kao_joy02.jpg
シールを貼るだけでよりエキサイティングなプレイに。

おや、なにやら不満げなご様子。
dsc06270.JPG
こうですね、わかります。
やはり色を合わせないといまいちですよね。

カオシちゃん、ちょっと工夫でこのうまさ。



KORE PlayerのSOUNDPACKを買ってみた

実はよく見ると良コンテンツだったりする「私立ネイティブ女学院」でおなじみだったり、いやそーでもなかったりするNATIVE INSTRUMENTSが先日無料で利用できるKORE PLAYERを公開して話題となっている。
KORE PLAYER は NATIVE INSTRUMENTS が力を入れているハーフハードな音源ユニット KORE2 の機能限定版。
機能限定といっても、NI社主力ソフトウェア音源6つのエンジン部分が全て含まれているといった基本性能はそのままで音数が50音しかないとか、ステップシーケンサーがないとかいった感じ。出てくる音については変わらないので結構凄い。

しかし、窓の杜等での紹介を見ているとなんか違う。タダのフリー音源として紹介されるとなんか違和感がある。
確かに KORE PLAYER は無料で利用ができるけれども、それはより多くの人に使って良さを知って貰いそのあとサウンド追加パックSOUNDPACKを買ってさらに使い倒して貰おうというビジネスモデルなのだ。
なので追加サウンドのSOUNDPACKも紹介すべき、だと思う。

ちょうど円高なご時世でもあるし、ひとつSOUNDPACKを買ってみることにした。

koreplayer01_01.jpg
サンプルを聞いてまわったところ、KONTAKT SAX & BRASSに心惹かれた。KONTAKT3エンジンのサンプリング音源。手持ちのソフトウェア音源達のなかでは良い感じのブラスをならす奴がいなかったのでそのあたりの補強に。
さっそく [buy now] をクリック。
Read more…



一口メモ・FruityDanceをビデオキャプチャするには

FL-chan が踊っている姿をビデオキャプチャしてニコニコにうpしようとしても、デスクトップ動画キャプチャソフトで上手く撮影できずFL-chanが写っていないという問題に悩まされる次第。’Print Screen’ キーで静止画は撮れるのになぜ。
これは Fruity Dance がレイヤードウィンドウで表示されているためで、動画を撮るためにはレイヤードウィンドウごとキャプチャするアプリが必要となるわけ。

私も必死に探して回ったところAmaRecCoというアプリで FL-chan のダンスが撮影できるということがわかった。
設定ダイアログの「レイヤードウィンドウを録画する」にチェックを入れることで、Fruity Dance で踊りまくる FL-chan の姿を動画化可能。

範囲指定も容易でなかなか使いやすいデスクトップ動画キャプチャソフトなり。




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