つぶやき 04/30/2000

劇場版「名探偵コナン」の第4作目を見に行こうと思い立つ。

川崎にある映画館を中心としたレジャー施設を運営するチネチッタはWEBサイトを
持っているので、そこでもって上映時間が調べられるので便利便利。
(http://www.cinecitta.co.jp/)
てれてれと映画館へ向かう途中チネチッタの広告ポスターが目に入る。
ほほう、WEBサイトで i-mode と EZweb 用ページを用意したのか。それで上映時間
が調べられるのだったら便利かもなあ、と思うが私は -H” ユーザーなので縁が無い
流石に Open Net Contents 版なんて作ってくれないよなあ(苦笑)。
いやまてよ、i-mode ってことは http ってことだよなあ、ってことは http web
ページが見れれば良いんではないか? だとしたら現在製作中(※デバッグ中でまだ
公開していない)の OCNWEB ゲートウェイを使えば見れるんではなかろうか?
早速チェック。結果、問題なくアクセスできるも 1byte カナ code バリバリで
文字化けが激しい(汗)。まあ、アクセスできるだけ良しとするか。

んで、映画。お子様に囲まれながらビール片手に鑑賞が私のスタイル(デジモンの
ときもそうだった)。思えば劇場版レッツ&ゴーのときなんか、所用でスーツ着てて
ビール飲みながら映画みてぼろぼろ泣いていたからなあ。
感想。今回の劇場版はシリーズ中最も犯罪推理サスペンスっぽかったのではないだ
ろうか。言うなれば原作版やアニメ版に近い形。
じゃあ、過去3作はなんだったのかというと「アクション娯楽巨編」と私は思う。
もちろんこの4作目も「アクション物」としては秀逸で期待通り。つまりのところは
「すげーおもしろかった!!」
劇場版名探偵コナンを高く評価しているのはそのタイムシートの絶妙さにある。
事件が起きて謎を解いていき、最後犯人とのいっきうちで盛り上げるだけ盛り上げ
て終演する。その各シーンの時間的タイミングがむちゃくちゃ良いのだ。結果、
観ている観客としてもストレス無く、物語が最高潮に達したときに興奮し、
ちょうど良いタイミングで終る。なかなかこう綺麗には作れない。
また、名探偵コナンの場合、アニメであることが前提で現実的には無茶苦茶な
アクションを平気でやるシーンが多い。それがまた心地よい。ハリウッド映画など
はどうしても実写だから特撮シーンはそんなに多く作れない、それゆえどうしても
短めになる、後はそれを効果的に使ってお客様にばれないようにするだけだ。
しかし、アニメは違う。多少非現実的であってもどんどん描くことができる。
つまり、観客によって心地よい要素だけで構成することが可能なのである。

ラスト一番盛り上がるところはかなり良い感じだった。
ネタバレ(ごめん)で書くと MATRIX である。
私が MATRIX を観てあれを評価しているのは本当に観客にとって心地よいところ
だけを抜粋しているなあということであり、極端に言うとカンフーアクションで
ある。画面全体に紛塵舞い散るガンアクションや、どこがCGかわからないヘリ
コプターシーンとか何でもありな世界観であるにもかかわらず、最後、「本当に
悪い奴を拳で殴る」という非常にローテクな表現を用いていたところ。これが
MATRIX の醍醐味であり、観客として心地よい要素に他ならないと考えている。
ラストのそのシーンがなかったら私の MATRIX の評価はそんなに高くなかった
であろう。
ラスト、銃で悪い奴をうち殺してしまったら面白くも何ともないのである。

それと劇場版名探偵コナンのシリーズで書いておきたいのは、蘭が本当にヒロ
インであるところか。蘭を際だたせるために、それ以外の女性キャラはそんなに
描写されないし、毎回何らかの形で事件の中心となる。そして新一への想いと
共に話は(ラヴラヴに)進展し解決への糸口となる。わかってはいることなのだ
けれども、それがまたよかったりするのだ。毎回その表現も手を変え品を変え
で攻めて来るし。
で、蘭が「守りたい存在」というかよわい存在でなく、強く勇気あるキャラク
ターであるところもポイント。コナン(新一)が守りたい、とアクションするのと
同時に彼女自身も(新一のために)何かしなきゃと勇気ある行動に出る。その様
が非常に良く描かれており、他のヒロイン像と比べて一線を画す存在となって
いると私は思う。
(※劇場版第1作のラストのセリフは締めとして本当にすばらしい)

一応書いておくが、ストーリーラインはばかみたいに面白かったわけではない。
これは劇場版名探偵コナンシリーズどの作品でもそうだけど、お客様(=チビッコ)
の為になるべくわかりやすく構成されているので謎解きは明解だし、それ以前の
ヒント提示もわかりやすすぎるからだ。
でも、面白いと言えるのはそれ以外の部分(アクション)が良く出来ているから
なのである。




You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.

Leave a Reply