つぶやき 03/07/1999
映画館で「ガメラ3」を観てきた。
う〜ん、粘液まみれの前田愛、夏服ずぶぬれの前田愛、前田愛の生足…。
あ、いや、別にファンじゃないんだけれども…。ただそれくらい前田愛が
演じるキャラが前に出ていたというか、出すぎというか、そのわりに
意味がないというか。
カメラワークはかなり秀逸で「おおおっ」と思わせるが、カット割りを
カッコ良くしようと言うことに腐心しすぎるあまりわかりにくくなっていた
のがちと残念。今なんのシーンか一瞬わかんない時があるのだ。
CGや合成、つまり特撮部分は素晴らしい!! 特に怪獣災害として街や人が
被害を被っていくシーンは物凄い迫力で恐怖感満点である。雨降しきる中
燃え上がる街の絵はすごく綺麗(特撮的、構図的にね)。CGもまだまだCG臭さ
が残っているところはあるけれども、日本で作ったものとしてはピカイチな
もので称賛に値するです。
(でも予告で流れていたスタートレックの新作はもっとすごかった (^^;)
とまあ、映像的、演出的なパーツ単位で見ると良かったのだけれども、今回
の作品はど〜にも話が面白くない。キャラクターが多すぎるけれどもそれら
がなにをやりたくて動いているのか全然わからないのだ。個性的なだけに
なんかあるのではと思うのだけど意味不明な行動のままだったり、明らかに
されなかったり。
あと全シリーズそうなんだけど、最後がなんかあっさり決まっちゃったり。
今回も「あれ?もう終り?」みたいな。最後「やったー、倒したー!!」って
カタルシスが皆無でがっかり(前2作はそれなりにあったのにね)。
終り方は嫌いではなくてむしろ好きなんだけど、先のカタルシス発散がない
ので、むむむな感じ。
「怪獣災害とそれに巻き込まれる人々」というテーマははっきりしていて、
映像化できてはいるので、それなりに評価。1・2・3 と明確にテーマや作り
を変えてきているので、単純にどれがよかったってのもない感じですね。
あまりにも「ガメラ3」のCG合成および演出がよかったので比較対象として
ハリウッド版「ゴジラ」をそのあとレンタルビデオ借りてみてみた(未だ観て
いなかったのだ)。
…なんだこりゃ。特撮だけか。
いや〜「ガメラ3」不満もあるけどやっぱ凄いわ、と再確認。(笑)
(絵的にも負けていないですよ)
怪獣物と巨大ロボット物は日本の文化らしい。