「初音ミク」祭り
VOCALOID2キャラクターシリーズ01「初音ミク」が発売となった。
私のところにはなんらかの不具合があってまだ届いておらず、色々とミク待ち状態となっている。しょんぼり。
発売が金曜日だということもあって、この土日のニコニコ動画などは「初音ミク」祭りの様相を呈している。しかし、一体何人が買ったのかね、とその人気ぶりに改めて驚かされる次第。
くう、祭りに参加できなかった事が悔やまれる。
ニコニコ動画の「初音ミク」タグや「ボーカロイド」タグを見ていると、確かに祭り状態で様々な歌が投稿されているわけなんだけれども、ちょーっとばかし意外というかこれまでの違和感を浮き彫りにする事態ともなっている。
なんというか、みんな「歌ってみた」タグのノリなのよね。素人がカラオケを歌ってみたといった風情のものが投稿されるあれ。
確かに「歌わせてみた」タグを付けることは多いのだけれども、視聴者側が「歌わせてみた」と「歌ってみた」を同一視し始めていることは気にはなっていた。
「歌ってみた」タグが嫌いでアンチしている人も多いので、一部では微妙にギスギス感が生じつつあったりギリギリで抑制されていたり。
ちと脇道にそれるけれども、ちょっと前の「自演騒動」はこの「歌ってみた」(とランキング操作疑惑)が根底の原因であるので、その辺りを読み切れていないとなんのことやらさっぱりなはず。
まあ、現在は「歌ってみた」領域の投稿が多いけれどもそれはそれで各人切磋琢磨の場として機能しているから良いのではないかと。その後はちゃんと「ネタ」を仕込まないと難しくなっていくけれども、そのへんは肌間隔で掴めるでしょ。
以前からVOCALOIDを弄っていた者にとっては、声優の声だからってここまで「初音ミク」がもてはやされる(にわかユーザーが増えた)ものなのかと思うところだろう。
このあたり本当にタイミングが良いとしか言いようが無い。
おそらく、注目されている最大の要因は「アイドルマスター」の存在である。
アイドルマスターによって、ヴァーチャルアイドルを自分の手でプロデュースするという遊び方が提唱され支持を得た。しかし、ユーザーはゲームという枠組の中では飽きたらずその外へと活動の場を広げた、自作PVの作成とそれを動画投稿サイトへ投稿することである。そしてその活動を最も多く受け入れたのがニコニコ動画であった。
ほとんどはアイドルマスターのダンスを切り貼りし、何かお気に入りの楽曲に合わせた動画を作るといった手法である。そうして、自分だけのプロデュースを楽しむのである。
しかも、ボカ主と呼ばれるDTMの打ち込みが得意な人物が居て、アイドルマスターの楽曲を全曲Vocaloidに歌わせている。デジタルなヴァーチャルアイドルなので、デジタルな音声にしてしまおうという一種のネタなのだが、この人の作るデータがなかなかに上手くて一種ニコニコの名物ともなっていた。
なのでボーカロイド=アイドルマスターという図式がニコニコにはあったりするのだよな。
歌って踊るヴァーチャルアイドルを作ろうとして考えた場合「キャラクター設定」「画像」「モーション」「音声」が必要となる。このなかで、最も得にくいのが「音声」であろう。後は、そこそこ腕があれば作れなくはない。
その「音声」の部分をソフトウェアでなんとかしてくれるのだから、Vocaloidにかかる期待が如何ほどのものか想像はつくのではないだろうか。
そうなると次に欲しくなるのは自在に踊るアイドルなのは想像に難くないのだが、Poserでもそのあたりは手間だったりするのでなかなかでてはこないだろうなぁ。
上にある絵は初音ミクのために描いたものだけれども、ソフトが届かないので絵だけ先に置いておく次第。
ここを見ている人自体もそうだけれども、欲しい人なんて皆無に近いとは思うけれども一応パーツ毎の分割データを置いておく。利用はご自由に。
rr_miku_chr.zip