進化を伴わないデジタル化

地上デジタル放送への全面切り替えは再三報道されている様に 2011年である。
あと4年もあるというよりは、あと4年しかないのかーといった気分になってきつつある今日この頃。

ところで、ニコニコ動画掲示板の一つに以下のようなスレが存在している
「田舎はいつも肩身狭いんだよクソッタレ!」
地方では地上波テレビ局も少なくアニメを見ようにもDVDを買うしかねえんだよ、といった感じの内容。ひいては、ここ最近ニコニコ動画での削除によってアニメが見れなくなり地方在住者としては辛いといった論題。
論題自体はいつものパターンなのでともかくとして、なんでこうなっているのかを考えてみると興味深い話ではないだろうか。

テクノロジによって、時間と距離の間隔は大きく変わりつつある。
BS, CS, インターネットと各地方に対し距離の関係なく情報を伝達する手法がいくつも実用化されているのに、地上波テレビだけは旧来然とした地域格差と情報時間差を生じさせている。
地上波テレビもデジタル化し、利用者側に最低でも数万円(平均数十万)の出資をさせながらも、情報の地域格差解消には役立ってはくれない。
そういうものなの?(誰のどういう態度が悪いのかはここでは敢えて問わない)

地上派放送は既に過去のインフラであるとして、利用者としては離れていっても良いんじゃないかと個人的には思っている。んで、できるだけ地上波は見ない様にしているけれども、CS放送のおかげでなんとかなったりするものですよ。(CSは有料だけど)
もっと極端な論でいくと、アニメなんかは最終的にDVDを売ったり周辺関連商品を売るためにテレビ放送しているようなものだから、地上波である必要はなくて最初からネット経由で無料放送すりゃいいんじゃないかと言う人もいますな。
実のところそういった試みも既に試されてはいるのだけれども、プロバイダ限定だったり、あまり見向きされない不人気コンテンツだったりして成功例が出てこない状況ですが。

テレビが見たいんじゃなくてコンテンツが見たいんだ、とはっきり認識できるならば割と早期に問題視できるところかと。




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