庶民の気持ち

「光通信網なぜ鈍足――NTT歯ぎしり」という記事を目にする。
ADSL が思っていた以上にブレイクしてしまって、NTT が本来普及させたい(そしてここに来てようやく提供が可能になった)光ファイバーがさっぱりというお話だ。

記事の中では ADSL の価格の安さが主要因であり、ブロードバンドコンテンツの魅力の無さがさらに影響を与えているとする。
はたしてそれだけなのだろうか。
確かに多くのユーザーにとっては価格が何よりであるし、現在の ADSL の速度があれば十分であるので多少不安定かもしれないけれどもそれでも ADSL を選択するだろう。元々 ADSL ブームは速度が欲しいからうけたのではなく、定額でなおかつ常時接続可能であるところが受け入れられたのではないかと思っている。安い常時接続が欲しい、単にそれだけのことなのだ。
で、光ファイバーがやばいとして、何がやばいかというとコンピューターオタクが飛びついていないところにあると思う。多少お金がかかっても最先端高クオリティを維持したがるそれら層すら動かせていないということだと思う。

そこには価格だけでないもっと大きな障害があるのではないか。

光ファイバー設置にかかる住宅工事とそれができる住宅環境がそのストッパーになっているのではないだろうか。
マンション等に住んでいたら簡単に工事が行えるわけではあるまいし、実際に工事をおこなう手順も複雑だ。それでも従来からの音声電話回線は引かれているだろうから ADSL を利用しそれで満足してしまうのは当然ではないかと。
そういった集合住宅でなくて工事をある程度可能な人に限ってサービス範囲外に住んでいたりしそうなので難しいものである。

関連リンク
http://it.nikkei.co.jp/it/foc/index.cfm?i=20021118t1000t1




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