Archive for the 'ニコニコ動画' Category

ニコニコ☆ジョッキー

おせうがつくらいはと帰省をしていた。その間、主力開発環境から離れる事になるので割とすることがなかったりする。でも、ノートPCと回線は確保できているので実家ではこたつでみかんを食べつつひたすらニコニコ動画を眺める感じの寝正月。

正月だからと学生時代の友人達と集まって語らっていたのだが、みんな割とそれなりにニコニコ動画を見ている様だ。
しかし、ディープなニコ厨というのは私以外居なくて、なんか話題になったものとか特定のジャンルの上位のみを見ているのみといった風味。柔和に表現すると創作系の動画をほとんど見たことがないというあたり。そういう層の場合はランキングをチェックすることがないので「フタエノキワミ」という単語すら知らなかったりする。

まあ、それはそれで良いのだけれども「初音ミクを知っているけれども見たことがない」とか「初音ミクを先日ようやく見始めた」とかいう発言が飛び出しキュピーンと反応してしまう。
「ロードローラーだ!!!」
「誰の前でそんな言葉を吐く、ならば俺が見せてやる!」
とノートパソコンを取り出し(回線を借り)、NTSCでリビングのテレビに接続。爆笑系を中心にオススメのニコニコ動画とボーカロイドコンテンツを次々に上映していく。ちょっとしたビデオジョッキーである。
初音ミクだけでなく、2007年のニコニコ動画の(俺的)総決算であれもあったこれもあったと次々に見ていくのはなかなか楽しくて、結局5〜6時間に渡ってみんなでニコニコしていた次第。
まあ、実際は一人でやっていたのではなくて、みんなでこんなのもあるよと自分のお気に入りを上映していったのだけれども、ほとんど一人でやっていた様なもんだったな。サーセン。
学生の時分に(そのころ初めて出現した)マッドテープやマッドビデオをみんなで見聞きして笑っていたという面々なのでMAD系にまったく抵抗が無いというのがやりやすいポイントでもある。

意図してはいなかったけれども、このニコニコ動画ビデオジョッキーというのは思った以上に楽しいものなのですよ。
みんなの顔を見ながらうけそうな動画をチョイスしていくところとか、今年はこれが面白かったと次々に発掘していくところとか。途中疲れてきたらターボハムスターで和むとか、休憩時のBGM代わりにメドレー物を流すとか。
初音ミクというかボーカロイド未体験という人に対しては、四の五の言わずに「年間VOCALOIDランキング」か「月刊VOCALOIDランキング」を見せておくのが吉。おやつ食べながらだらだらと見れるし、幅広い優秀作品に触れてもらえるのでこういうものなんだと短時間で理解してもらえる。
そういった意味では「ニコニコランキング」や「IM@Sランキング」の敢えて古いところを見ていくのも有効。
このユーザーの手によるまとめ動画系は貴重な文化だよ。

ボーカロイドナイトとかで、有名Pによるオススメ動画のVJをしてもらえないものかのうという声をたまに見かけるけれどもMC(解説とかおしゃべり)込みでやった方が良いと思うよ。盛り上がれるはず。

そんなこんなで私的2007年のニコニコ動画を振り返っていたのだけれども、やっぱりワンカップPの「初音ミクが来ない?来た?」シリーズはすごいわ。誰に見せても笑うもん。
そして、自作動画を見せようにも爆笑できるものが全然ないことに気がついてかなりへこむ。まだまだ精進が足りませぬ。

のめり込みすぎると生活に支障をきたすのでw 一時期ほどディープにニコニコ動画していないのだけれども、今年もゆるゆるとワッチしていきたいところですな。



鏡音リン・レンをもうちょっといじってみた

まあ先日の記事だけで終わるのもなんだし、ニコニコ動画の「鏡音リンが来ない?来た?」タグでみんなひっそり遊んでいるのでそれにならって1曲作ってみた。

sm1896439このへん

前回の「初音ミクが届いたのでうかれているようです」ではグラディウスだったので、再度シューティングゲームを選択してパターンは同じ感じで。まあ、今回は誰かをDISったりしていないけれども。
ツインボーカルであることと、パワーボイスであることを生かせるというか確認できる様なチョイス。もっとも、この曲調が「熱い」と感じるのはオッサンだけなのかもしらんなー。

んでまあ、一曲仕上げる時に気がついた鏡音リン・レンの癖など。

  • 母音の「あ」だけ妙に音圧が高い
  • リンはきちんと歌わせてみるとかなりかわいい

後者の方は単なる感想だな。でも、ロボ声だとその良さが全然わからんのですよ。
ボーカロイドの出力は一語一語音圧がばらばらになりがちでそれを均一にするのが自然な歌声にするための作業となる。んでまあ、Dynを必死こいて弄ったりするんだけれども、鏡音リン・レンはそれが激しいのです。多分。
だから、いったんWAVに出力して、波形編集で音圧を整えた方が良いと思う。というか、私はいつもそうやっているんだけれども。あーちなみにV-Vocal使うというのはピッチを補正するためではなく、音圧を補正するため。普通の波形編集やエンベローブコントロールでも直せる。ピッチやタイミングは確かに微妙にずれてはいるんだけれども気になるほどずれる事はまれと思う。

後半が早口スキャットなのはグラディウスのときのビッグコアと同じでそれを繰り返しているだけなんだけれども、実はこれ特性をつかむための早口試験だったりする。「アマゾン」が「タマキン」に聞こえるのは、初音ミクが「ざじずぜぞ」の子音を強く発声できないから。今回もレンに「ちゅるりらー」と歌わせたのに「つるぺたー」にしか聞こえないとか。早口でつぶれる音はどれか、とか。
んで、これをやってナルホドと思ったところで本編の作成に入っているのです。

今回は来ない?来た?ではなく「ロードローラー」祭りですな。
乱数Pはデビュー作(こぎつねこんこん)からファンで追いかけているのだけれども、ハイセンスすぎて接点が持てないあたり。接点が持てないというと目玉Pも何か近しい物を感じ続けているけれども、こちらもなんとなく機会がなくて。



ニコニコ動画でのブレイクはなぜ起きるのだろう

GilCrowsさんところでの「ニコニコ動画でのブームについてのトーク」を読んで、そのいくつか部分に反応して書いてみたい。

低再生数で埋もれていた動画が突然脚光を浴びてランキング上位に食い込むという現象は確かに存在している。
私の目の前で起こった現象としては、自作メイドロボ作成動画がある。紹介記事の中で「もっと評価されて良い」と書いたのは、その時点で再生数 700といった数字で1ヶ月半くらい埋まっていたからであった。だが、私が見つけたのと同じ理由で皆の目に触れ、1日で1万再生を突破してしまうことになる。
このときのきっかけとなった理由は二つ、「タグ」と「トップページ」である。

ニコニコ動画のトップページは皆知っているように最も最近コメントされた動画が表示されるようになっている。昔はそれで人気度もわかったのだけれども、ニコニコ自体の規模が大きくなったため頻繁に更新できなくなり今は15分とか20分とか(詳細未調査)大きな時間間隔で更新されている。しかし、コメントなんてものすごい勢いで付いているものであり、その中で最近コメントされた20タイトルなんてのは砂漠の中の砂粒みたいな感覚なわけですわ。
何気なくコメントしたそのタイミングでトップページが更新されて、トップに表示されるといった「宝くじ当選」みたいな現象が起こるわけですね。
で、トップページに表示されてしまうと、確実に多くの人の目にとまるようになる。そしてトップに居続ける間沢山の人が流れ込んでくる。
このとき、つまらない動画だとトップから消えると同時にプチブームは終了するのだけれども、そこそこ面白い動画だとコメントが増え続けまたトップページに入るといった可能性が高くなり、そうなったら一層の視聴者を呼び込むようになる。そうしているうち今度はランキング入りし、さらなる視聴者を誘導するといった流れ。
もちろん、そうなるためには見ていて面白く、コメントしたくなる、マイリストに追加したくなる様な動画でないといけないわけだけれども。

で、もうひとつの要素である「タグ」。
先に出てきたメイドロボ作成動画が埋もれていたおそらくの理由は「科学」タグが付いていなかったからではないかと思われる。なので、たまたま見つけて見る人はいても、需要のあるところにリーチしていたわけではなかったのでイマイチ盛り上がらなかったのだろう。ところが「科学」タグをワッチしている様な人物にとってはこれが大好物なわけである、食らいつくわけなのだよ。
で「科学」タグ経由で盛り上がって、それが「すべて」のトップページに掲載されてというのが流れであった。
このように初動において「タグ」は重要な役割を果たす。タグワッチャーがいるので、流行のタグ、正しいタグが付いていれば最初の反応は確実にある。
だからって釣りタグを書けってわけじゃないけれどもね。

このあたり自分の動画でも同じ様な流れになったものがいくつかあるので在る程度の自信を持って語ることができる。
最初から人気が出ることがわかっているであろうといった様な動画がブームになっていくような事については別のお話でしょうが。




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