ニコニコ動画でのブレイクはなぜ起きるのだろう

GilCrowsさんところでの「ニコニコ動画でのブームについてのトーク」を読んで、そのいくつか部分に反応して書いてみたい。

低再生数で埋もれていた動画が突然脚光を浴びてランキング上位に食い込むという現象は確かに存在している。
私の目の前で起こった現象としては、自作メイドロボ作成動画がある。紹介記事の中で「もっと評価されて良い」と書いたのは、その時点で再生数 700といった数字で1ヶ月半くらい埋まっていたからであった。だが、私が見つけたのと同じ理由で皆の目に触れ、1日で1万再生を突破してしまうことになる。
このときのきっかけとなった理由は二つ、「タグ」と「トップページ」である。

ニコニコ動画のトップページは皆知っているように最も最近コメントされた動画が表示されるようになっている。昔はそれで人気度もわかったのだけれども、ニコニコ自体の規模が大きくなったため頻繁に更新できなくなり今は15分とか20分とか(詳細未調査)大きな時間間隔で更新されている。しかし、コメントなんてものすごい勢いで付いているものであり、その中で最近コメントされた20タイトルなんてのは砂漠の中の砂粒みたいな感覚なわけですわ。
何気なくコメントしたそのタイミングでトップページが更新されて、トップに表示されるといった「宝くじ当選」みたいな現象が起こるわけですね。
で、トップページに表示されてしまうと、確実に多くの人の目にとまるようになる。そしてトップに居続ける間沢山の人が流れ込んでくる。
このとき、つまらない動画だとトップから消えると同時にプチブームは終了するのだけれども、そこそこ面白い動画だとコメントが増え続けまたトップページに入るといった可能性が高くなり、そうなったら一層の視聴者を呼び込むようになる。そうしているうち今度はランキング入りし、さらなる視聴者を誘導するといった流れ。
もちろん、そうなるためには見ていて面白く、コメントしたくなる、マイリストに追加したくなる様な動画でないといけないわけだけれども。

で、もうひとつの要素である「タグ」。
先に出てきたメイドロボ作成動画が埋もれていたおそらくの理由は「科学」タグが付いていなかったからではないかと思われる。なので、たまたま見つけて見る人はいても、需要のあるところにリーチしていたわけではなかったのでイマイチ盛り上がらなかったのだろう。ところが「科学」タグをワッチしている様な人物にとってはこれが大好物なわけである、食らいつくわけなのだよ。
で「科学」タグ経由で盛り上がって、それが「すべて」のトップページに掲載されてというのが流れであった。
このように初動において「タグ」は重要な役割を果たす。タグワッチャーがいるので、流行のタグ、正しいタグが付いていれば最初の反応は確実にある。
だからって釣りタグを書けってわけじゃないけれどもね。

このあたり自分の動画でも同じ様な流れになったものがいくつかあるので在る程度の自信を持って語ることができる。
最初から人気が出ることがわかっているであろうといった様な動画がブームになっていくような事については別のお話でしょうが。




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One Response to “ニコニコ動画でのブレイクはなぜ起きるのだろう”

  1. NW Says:

    メイドロボはスラッシュドットの日記で誰かが紹介していてプチブームになった記憶があります。
    火がついてからの紹介だったのかはわかりませんけども。

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