Archive for the 'fuwafuwaBlog' Category

2005年も「萌え」という単語は残るのか

このつぶやきも一年書きつづってきたことになる。
で、昨年の1月あたりをぼへーっと読み返していたら「『萌え』は今が絶頂期で、今年どう変化するのか」とか書いてあった。
結論から言うと、そのバブルは 2004年8月には崩壊したと見て良い。
外部からの商業者大量流入と不利益による撤退、それが2004年の1年だけで見てとれたと思う。一番顕著なのが、秋葉原のメイド喫茶界隈とか、それに準じたコスプレ店員業務周りではないだろうか。元々コスプレイヤーというリアル女子に対し「萌え」という単語を当てはめているあたりに間違いがあるのだが、そのあたり明確に認識、区別できるかが分かれ目であろう。
あと「もえたん」と「もえたん2」の間にある 1年とその間に刊行された紛い物の激しさ、そして衰退も特徴的である。

では「萌えコンテンツ」は無くなったのであろうか?
そんなことはない。一時期の誤った認識の持ち主が懲りただけで、コンテンツとしてその数が激減したというわけではない。むしろ増えている気もする。
今残っているのは、「萌え」とかいう不確定な用語にとらわれず、本質的なところを見据えて作品作りに励んでいる人達である。だから言葉としては変わるかもしれないが、かつての萌え的コンテンツはこれからも登場し続けるだろう。

それらをふまえて、2005年はどのような年になるのか。
正直これといったビジョンはないが、ここで一発吹聴しておくと一年後に読み返したときにさぞかし愉快に違いないので何か書いておこうと思う次第。
ずばり2005年は「本質的可愛さへの帰還」であると予測する。(とか言ってみる)
これまでの「萌え」は男性主導で、あくまで男性にとって都合の良い可愛さであった。それゆえにうわべの作り物感が浮き出して剥離していったというのが私の見解である。
そうではなく、もっと素直に可愛いと呼べるそんな物が流行っていくのではないか。それを見据える一つの鍵が「女性から見て可愛い物」ではないかと思っている。
少女漫画的手法を織り込みながら、女性が見ても拒絶反応を起こさずに素直に「可愛い」と思える物。それでいて男性に対しても訴求力を持つ物。
そういった萌えコンテンツが 2005年を席巻するのではないだろうか。

タネを明かすと、ネタは「ローゼン・メイデン」。
これが女性受けしている様が実に理解しやすかったのですよ。
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ブラウザシェアと数字のマジック

FireFox が好調。
このことでメディア上では「ブラウザ戦争」と呼ばれるお囃子が再燃、なにやら賑わっている。
不動のものと思われた IE のシェアは 95% 以上だったが、これが 80% までにダウンしたとか、いやお前の会社の集計は間違っているとか意味無くホットな記事が掲載されている。
この「シェア」という数字は一体なんなのか。統計やリポートにおいて母集団の範囲や傾向を見ずに結果だけを見ているのに、ここまで妄信しても良い物なのだろうか。

まあ、私としては以前から見ていた数字なので思うところはないのだけれども、皆においては酒の席でのネタぐらいにはなるかもしれないので紹介しておく。
うちのサイトへのアクセスにおけるブラウザ種別統計である。

「ふあふあファクトリー」の 2004年12月 における MS-IE でのアクセスは、アクセス全体の "53.88%" となっている。
びっくりした?シェア的に半分なんだよ。
もちろん、この数字にはタネがある。そのタネを明かさずに数字の一部だけを提供するのがいかに愚かしいかというのが今回のお話なのですよ。
まず、先の "53.88%" に対して Mozilla ブラウザはいくつかというと "14.36%" である。ここで MS-IE のシェアの反対は「全て」Mozilla であろうという意味のない思いこみが崩れることになる。
じゃあ、その他の "31.76%" はなんなのだろうか。実はこの "31.76%" の内、"23.41%" が「ボット」によるクロールなのだ。「ボット」とは検索エンジンがデータベースを集めるためにサイトを全スキャンしていく行為。はてなアンテナの更新チェックもここに含めている。うちのサイト、回線にかかるトラフィックのうち実に 1/4 が「ボット」によるものなのだ、といった言い方をする事も出来る。
ちと解説しておくと、全てのボットが迷惑なわけじゃない。ボットの存在自体は検索サイトに新鮮な情報を提供するためのものなので必要だとも思っている。ただちょーっと承伏しかねる所があるのが "MSN bot" の挙動で、こいつが "23.41%" の内、実に "16.18%" を占めている。Mozilla のシェアを超えている存在の発見! である(笑
MSN bot は他の bot に比べ cgi 自動生成に対する判断能力が低いらしく、意味なさそうなリンク全てをアクセスしていく。平たく言うと、カレンダーWEBアプリが張ってあった場合そのカレンダーの日付に張られたリンクを全て叩いていく。Blog とかでカレンダーを表示している人は注意されたし。
もっとも、ボットの比率が問題になるというのはそれだけ「通常のお客様が少ない」といった事でもある。全体のアクセス数を隠しているところが、さらなるタネなのだ。

そうして考えるとその他勢力をある程度さっ引いて MS-IE と Mozilla の数を比較した方が良さそうである。
先のデータだと "53.88%" と "14.36%" だから "IE : Moz = 0.7910 : 0.2089" といったところか。これでもまだ Mozilla が多い気はする。
さらに言うとこのサイトのメンテナーである私が使っているブラウザが Firefox であるといった、タネもあったりする。とはいえ、ここの数字に影響を与えるほどではないと思うのだけれどもね。

"MS-IE vs Mozilla" という構図に興味がある人へ。
私が管理しているサイトにおける状況。

www.limo.fumi2kick.com (2004年11月分集計)
IE : Moz = 0.5609 : 0.4391
技術者寄りの Linux サイトなので IE 率が低くて当然。
サイトの傾向と母集団の嗜好によって結果が変わる例。
11月分集計なのは、12月に良くわからん集中猛襲が一日だけあって値が歪んだため。

www.poe-lina.com (2004年12月分集計)
IE : Moz = 0.6535 : 0.3465
Linux 本とはいえネタ物なので一般の方が多いかと思ったらそうでもない模様。

www.poe-lina.com (2004年7月分集計)
IE : Moz = 0.7750 : 0.2250
発売直後、まだ Firefox 1.0 が出ていなかったのと、オタク系ニュースサイトで取り上げられていたために普通のお客様がたくさん来訪。
なので薄まると思っていたのだけれどもそれでもまだ Mozilla 率高いですな。

www.fumi2kick.com (2005年1月分集計)
IE : Moz = 0.9147 : 0.0853
PSP 用 jpegbook なるアプリを提供しているため、そこへのアクセスが国内外からやってきているところ。
PSP ネタなので、一般層へのアピールが大きくそれ故 Mozilla 率は低下。特に海外の影響が大きい気がする。
おそらく Mozilla 率としては最も納得のいく数値。

もうひとつ 0.95 : 0.05 という数字も持っていたりするのだけれども、これは本当に技術的なものが絡まない時の数字。一般層における IE 普及率の 95% という数字は本当なんじゃないかというのは一応の私の見解である。
つまり、サイトの技術度、オタ度(オタはPCや情報に強い)、が高まれば高まるほど Mozilla 率が高くなる傾向にある。逆に一般層が集まるサイトには Mozilla ユーザーは近寄りもしないということが考えられる。
故に集計は「どんなサイトでどんな層にアピールするか」が見えないと本当に意味がない。

それをわかっていてかいなくてか「IE vs Mozilla ごっこ」がやりたいという人には勝手にやらせておけばよい。
「NDS vs PSP」も似たような物である。

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あやうく spam と間違えるところだったり

サイトを持っている都合か海外の方からも spam が大量に去来いたす。
バイアグラを買えだとか、ロレックスを買えだとか、お前のサイトを宣伝してやるとか、いい加減見飽きた内容の英語メール群。そんな中にちゃんと意味があるメールが混ざっていて「おやっ?」と手を止める。
ああ、これ普通に私宛のメールだよ。

で、読んでみると、まあ意味はわかるのだがその内容に「?」とか思う。なんかいたずらとか担がれているのではないかとか穿った考えをしてしまうのは小市民故か。
念のため送信主の "Bart Decrem" という名前をぐぐってみる。
……わっはっは。本物か。

ちょっと面白そうなり、気合いを込めて返信せねば。
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ソフトウェアと大量消費の時代

忘れないように頭の中にあるものをメモ。

パーソナルコンピューターの使われ方として、業務の効率化が唱えられていたのは90年代までとされている。業務の効率化が中心だった時代から、メディアの取り込み、そしてコミュニケーションツールへの変貌といった流れが PC に対して生じてきた。
もちろんこれ以外にも早期から PC でゲームをする層とか、プロクリエイションツールを使うために PC を用いている層とかが存在しているけれども、そういった人たちは筋金入りで今後も大多数ではないながらも存続はしていくのではないかと思われる。

じゃあ PC でコミュニケーションなのか、というとそれは現在の立ち位置であって「これから」を見据える目ではない。
では00年後半は PC にとってなんの時代かと問われたら「消費の時代」ではないかということを予見したい。
ここしばらく、省エネルギーから始まって不景気突入と「節約節約」で世の中は流れてきた。一時期の「大量生産、大量消費」の時代は遥か過去のものになりつつある。確かにハードウェアに関しては今後も節約方針一辺倒であろう。
しかし、ソフトウェアについてはどうだろうか。
ここしばらくの萌芽を元に「ソフトウェアの大量消費」とその快楽を考えてみたい。

「大量消費」というものには様々な快楽が伴う。苦痛を伴わない消費はある種の娯楽と言っても良い。衝動買いとか無駄遣いなど、物品の購入はそれを所有する喜びとはまた別に「入手するプロセス」をも娯楽として見ているものである。

これまではコミュニケーションが娯楽であり、PC が担う重要な役割であった。
しかし、コミュニケーションを得るためにクリエイションをしなければならない場面というのが多々あり、クリエイションできるものがコミュニケーションという娯楽の中で力を持つ傾向があった。
絵が描ける曲が作れるといったコンテンツを作成できる能力だけではなく、WEB を作成できる能力とか、面白い Blog を書ける能力とかそういった事である。
しかし、大衆のほとんどにおいてはクリエイションが得意ではなく、できるだけクリエイションを行わずにコミュニケーションできるものに人が集まっていく。
または、クリエイションできる人のコンテンツを享受するといった徹底的な受け手側に回るといったスタンスに構え始める。
そういった「作り手」と「受け手」の線引きができてしまうということはあらゆるクリエイションをパーソナルの手に持ってきた PC の力を活かしてはいないため PC を道具にするクリエイターとしては大きな抵抗が生じるところではある。
そういった二極化を嘆くだけではなく、そういうものだと言うことで体制を確立して大量消費の時代に突入することこそがソフトウェアを産業、工業とし文化の中で確立していく手順なのではないだろうか。
つまり、それはソフトウェアが芸術である時代の終焉ということかもしれない。

では、ソフトウェアの消費とはどのようなものなのか。
単なるコンテンツの大量視聴とはまた違ったところにあるのではないかと思われる。
ある種象徴的なのが HDD レコーダの惨敗と、HDD+DVD のハイブリッドレコーダの隆盛といった状況である。どんどん録り貯めていって時間の空いている時に纏めて試聴する、そんなタイムマシンシフターとしての HDD レコーダは訴求力に欠けた。
実際に HDD+DVD ハイブリッドレコーダを購入した人間が HDD メインで使っているにもかかわらずである。
ポイントとしてお気に入りは DVD に焼いて残せるといったところにある。この残しておけていつでも観れるという安心感を買っているのではないだろうか。もっと極端になると HDD に録って貯めたものの観ない番組まで DVD に焼いて保存したりする。
将来見るだろうからという理由なのだが、実際にコンテンツを観なくてもそれを所有するだけで満足しているといった状況となっている。これこそ「大量消費」の先にある快楽ではないだろうか。
ソフトウェアの消費といっても単純にそのソフトウェアを正規利用(コンテンツならばそれを閲覧するとか)じゃなくても、ちょっと別な形で消費していることが興味深い。

コミュニケーションから消費への緩やかな流れとしては「本棚.org」の活況に注視したい。
「本棚.org」以前にも書評が行えたりお気に入りの本をお勧めしたりといったサイトがいくつも存在していた。だけれども「本棚.org」がそこにもたらしたものは他のサイトとはちょっと違うものであり、それこそがこれまでのサイト運営をしてきた私達には見えていないものだったのである。
「本棚.org」が他のサイトと違っていたところ、それは「書評を書かなくて良い」という単純窮まり無いその一点である。
書評がないとその所有者のパーソナリティが見えず面白くないだろうというのが、旧来のサイト的な考え方である。しかし、書評を書くにはそれなりの文才、クリエイションが必要であり、それは多くの人にとってはハードルとなるのだ。
「本棚.org」においては書籍の購入、所有といった「消費活動」をできるだけ少ない手順で PC 上に持ち込める。そしてクリエイション能力を伴うことなく、なんとなくコミュニケーションクラスタが発生していく。そこには消費するだけでコミュニケーションとなる奇妙な快楽が存在しているのである。
「本棚.org」では現実の書籍を題材としているため本という物質から完全に離れる事ができないが、これを無形のコンテンツにシフトしていくことで完全なるソフトウェア消費文化とそれが産み出す快楽へと発展する可能性がある。

PC を使ったソフトウェアの消費。なんとなく言葉だけで漠然としているけれどもどう言ったことが PC での快楽なのか、といったところから考えて行きたい。

「大量生産」「大量消費」の時代はいずれ自重による崩壊が訪れ、そののち適切な供給量と需要量が確立されていくのだろう。しかし、今からそういったことを危惧するのではなくそうなりつつあることをわかりながらも提供していかねばならないのだと思う。

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お弁当箱マック

マックといっても Macintosh のほう。
「Mac mini」来たね!
500ドルマックの噂を聞いたとき「それってサーバーにうってつけ!」とか思ったけれども、実際に物を見るとまさにうってつけ。いや、サーバーとして使うのは勿体ない気もしますけど。

取り敢えずで一台買っておくか? あったらあったでなんとでも使うし。
(MacOSX を UNIX と見て使っている人なので)

良く考えたらキーボードとマウスが添付しないでこの値段なのだな。
いや、どっちも既にあるから困らないけど。
追記: 注文しちゃった、てひっ
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野菜ジュース

昔からトマトジュースやトマト野菜ジュースの類が大好きなので、今でも野菜ジュースは良く飲んでいる。一時期流行ってそれしか無かった感のある、にんじんベースのオレンジ割り系じゃなくてトマト系の方が好き。

最近お気に入りはカゴメの「ALLVEG(オールベジ)」。
なんでも一日に食べることを推奨されている 350g 分の野菜で作られているとかで、トマトベースとはいえどろりと野菜味満点な感じ。以前ペットボトルで買ったらあまりの濃さにコップ一杯ずつしか飲めなくて、飲みきる前に腐ってしまったという苦い思い出がある。新鮮な野菜なので腐るのも特急なのだ。最近は缶入りをちびりちびりと楽しんでいる次第。

「ALLVEG」もずいぶんと濃いのだが、より一層濃いのが同じくカゴメの「濃効野菜」という奴。
こちらは緑黄色野菜で一日に摂取することを推奨されている 120g の 3倍にあたる 400g の緑黄色野菜から作られているそうで。もはやここまでくるとトマトの味とかあんまりせず、「野菜っ」といった感じの口当たりになる。平たくいって苦い。
でもまあ、野菜を食った気にはなる一本。

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冬休みの最後に

風邪をひいて寝込んでしまう。
ぎゅるるるる〜〜。
ツメが甘いというかなんというか。
HDD にたまりまくったアニメや特撮を消費するだけで終わった冬休みでした。って、毎度の事だな、こりゃ。
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女の子が出てくればギャルアニメなーのか?

アニメ版「下級生2」のレビューを書いているうちにヒートアップして結構な量を書いてしまった。
まあ、これもアニメの「下級生2」がそこそこ良く出来ていたからつっこみやすかったのであって、「ムスメット」で考察を書けと言われたら罵倒の言葉を並べて終わるだけだろうなあ。

それにしても、昔というか「ダーティペア」以降おきまりパターンであった「女の子達が戦うアニメ」というのがすっかり寂れてしまったふうに感じますな。
主に ToHeart 以降の恋愛系ゲームの台頭と、「萌え」「媚び」といった言葉の搬出によってウケるラインが変わってしまった感じ。

「コス∞プレイヤー」なんかは戦闘物だけれども、そのあとのシリーズでフォローすることで、今時に迎合していた感じがあるし。
そう考えると次の M.O.E. の「UG☆あるてぃめっとガール」なんかはどう仕掛けてくるのかなとちょっと楽しみ。

〜〜〜〜〜
「ふしぎ星のふたご姫」
また双子かよ!(大変ゆがんだ視野による発言)
正しい子供向け作品ですけどね。
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PSPでテキストを読む方法その後

同じ事を考えて先に提供している人がおりました。
http://jptr.hp.infoseek.co.jp/dtl_txt2jpg.html

5日ぐらい向こうの方が先やねえ。

〜〜〜〜〜
うちの Text to JPEG アプリですが、日本国内ではさっぱり人気がない(様に見える)のですが、海外では「これはいい」とか言われて好評だったりします。韓国とか中国とかイギリスとかで。
「なんで?」とか思っていたのですが、どうやらアプリケーションダイアログ上にある言葉がアルファベットでかつ英語だけなので、海外の人にも使えるというのが理由らしいです。
そんなの全然意識していなかったから、びっくり。
なるほどねえ、と思った次第。
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PSPと我が青春のゲーム

PSPが我が家に来てからというもの、ず〜っと「リッジレーサーズ」で遊び通しと駄目な休日の過ごし方をしている。他のソフトもあるんだけれども、やっぱりリッジなのだな。
「グランツーリスモ4」は確かに凄いし、プレイしていてやめられないようなタイトルではあるけれども、やはり「リッジは別腹」なのである。
特に今回は「初代リッジ」のテイストを大切にしてあるあたり堪らないものがある。特に、初っぱなから "Course765"(初代リッジ初級中級Course)から始まったり、初代のテーマ曲 "RidgeRacer" がノンアレンジで入っているあたりがほんとうに堪えられない。
この曲を聴きながらお馴染みのコースを走っていると「ああ、本当にリッジレーサーだ」とうれしくなって思わず涙ぐんでしまう。カーレースゲームをやりながら涙をぽろぽろ流すというのも変な話だけれども。

学生時代にやたらと執心したいわば「我が青春のゲームタイトル」とも言えるゲームがいくつかあるのだけれども、アーケード版の初代「リッジレーサー」がまさにそのうちの一つに当たるのだな。
当時大学生だった私は、卒研のためにテクスチャー付きのポリゴンを表示するプログラムをぽちぽちと作っていた。当時の PC はもの凄く遅く、ジオメトリ演算をしながらピクセルをぷちぷち打っていく作業はとても時間がかかるものだったのだ。
そのときにナムコが「リッジレーサー」を発表し、やがてゲームセンターにそれがやってきた。
テクスチャー付きの 3DCG がリアルタイム(60frame/sec)で動いているなんて。その衝撃はもの凄い物があったのですよ。
元来ゲーム好きであったので、以降はもう夢中になってプレイしていた次第。

なんとなく PS1 の初代「リッジレーサー」を取り出して遊んでみる。これがちょうど 10年前のタイトル。
確かにしょぼいんだけれども、それなりに面白かったりする。
この 10年、コンピューター業界やデジタル界はとてつもなく激しく変化したけれども、コンテンツの楽しさとかプレイヤーの心情とかは案外変わっていなかったりするものなのですよ。

ちなみに「リッジレーサー」の出たあたりというのはギャルゲーの萌芽の時期。「コズミックサイコ」「きゃんきゃんバニースペリオール」「同級生」と新機軸が出てきて、エロゲーが官能物から恋愛物へと変貌を遂げつつあるころ。
その翌年の 5月に「ときめきメモリアル」が発売されてここでようやくジャンルが誕生する。

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