つぶやき 02/18/2000
スタンフォード大学の調査報告で
“Study offers early look at how Internet is changing daily life ”
ってのがあるらしい。(URL記事参照)
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2000/0217/siqss.htm
「インターネットによって生活がどのように変わっていくのかをその前兆より
捉える研究」(ってとこですか?)
ネットワークを利用しているとテレビや新聞をみる機会が減るとか、家で仕事を
する時間が増えるとか、家の外での活動が減るとか。まあ、そりゃそうだろうと
いったことが的確に書いてある。
なんというか、日本人が見ると偉くネガティブというか「これだからコンピュー
ターオタクは」と毛嫌いされてしまいそうな文章ではあるが、実際は冷静に記述
されているので、糾弾の意味合いはないところにちょっと気をつける。
むしろ危惧されているのは仕事が家庭内に持ち込まれ、勤務外でも作業をすると
いうところらしい。
ネットワークを利用することにより実社会での社交性が減少するというのは昔か
ら良く話題に登るし、あながち嘘でもないと思っている。しかし、決定的に見落
としてはならない部分があると私は主張する。それは、ネットワークの向こう側
にいるのが「人間」であるということで、その「人」と会うためにネットワーク
を「利用」しているに過ぎないということである。
結局は求めているのは「人との会話」であるといったことで、それをより多く求
めようとした結果のひとつがコンピューターネットワークであった、というだけだ。
原文のほうを(翻訳ソフトを使って)斜め読みしてみると、ネットワークを利用して
コミュニケーションは確実に増えたと記されている。が、それは従来の触れ合い型
の物ではないと付け加わり「孤立を支援するテクノロジー」と締めている。
どのへんも嘘ではないだろう。テクノロジーを使って今までにないより多くの人と
の出会いが出来るものの、そのコミュニケーション形態は確実に既存の物とは違っ
ている。それを良しとするか悪しとするかは、別なフェーズでの議論であろう。
それよりも注目したいのはネットワーク上では年齢や教育レベルにあまり関係なく
平等である、といったところだろうか。実際、年齢の離れた人たちと対等に話せる
機会なんてのは実生活ではなかなか得られないものである。