Archive for 4月, 2009

支払い側の心理にまとわりつくもの

「コメを噛め」の方で「奏」キットの頒布を行ってみた。
[「奏」キットの頒布のご案内]
しばらくその対応に追われていたりしたのだけれども注文やページ来訪の数も落ち着き、欲しいと思ってくれる人のところにはあらかた届いたかなとかそんな感じ。まだ在庫はあるけれどもね。

さて、ただ単に「売ります」「買います」では味気ないものでして。趣味の範囲なので儲けがあるわけでもなし、どうせなら色々と実験をしてみようと思った次第。なので、今回は敢えて委託とかせず自分自身で個人販売を行ってみた。
頒布を行うにあたり支払いの方法に多様性を持たせてみる。ネット上での個人活動も豊かになり、主に個人オークションの隆盛から個人間送金手法も結構種類が増えてきている。それらの中で使えそうなものをチョイスして一覧表にまとめた。「奏」キットのお支払いはこれらのどれでも受け付けます、ということなのだ。
支払う側も単に代金を支払うというのではなく、送金手法の実験に参加してもらう事でお買い物を楽しんで貰おうというのが狙いである。

なんだかここにきて、個人制作者やCGMといったものに利益還元できないものかといった議論を繰り返し見るようになった。投げ銭システムが必要なんだよ、とかいう論調も4~5年前くらいに見たような光景な気がする。
還元の流れが必要だとか、マイクロペイメントが個人制作を救うとかそれっぽい事を頻繁に言っている人を見ていると考えることがある。
四の五の言う前に試して見ればいいんじゃない?
とまあ、そういうことだ。

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アルカナハート2に見る家庭用ゲーム機の世代交代時期

2D対戦格闘「すっごい!アルカナハート2」の PlayStation2 移植版が結構な劣化移植で話題らしい。
「ジャギがひどい」とか言われても、ゲーオタのいう「ジャギ」とCG用語のそれとは微妙に違うので今ひとつピンと来ないので見てみるしか。
実はアマゾンさんから届いていたのだけれども、後回しになっていたで段ボールからサルベージ。実際にプレイしてみると「あー、なるほどねー」といった感じ。
VRAMのテクスチャ領域に全キャラパターンが入らないので、あふれた分を「半分のピクセルサイズに縮小」して納めて、それを倍に拡大して見せているのね。横幅があるキャラはおしなべて入りきらないのでこの手法が使われている。倍なんでピクセルエッジが見えまくりなわけだ。せめてバイリニアがかかっていればまだ気にならない場面も多いだろうに、後述の描画フィルレート問題からフィルタがかかっていないのねん。
まず背景は完全に入らないので、標準で倍表示。静止時モーションだけは開始時に見えているものだから現物表示しているものの、他のモーションに入ったら半解像度になってしまう。なずなとか美鳳は歩くだけで半解像度なんだが、いちばんきついと言われるペトラはモーション(アニメ)の一部分だけ半解像度になるので気になりまくるわけですな。エフェクト群は真っ先に縮小されて「これはモザイクですか?」というくらい解像度が低くなっているし。
私は残念ながらアーケードでやったことないので、処理落ちで重いとかいうのはよくわからなかった。それ以前にへたれなんでコンボとかつなげられんし。まあ、実際プレイしていて重たくなるんだけれども、演出過多になるとスローになるゲームは過去に多くあったのでこんなもんだろうとか思ってしまった。アーケード版を知らないと、そんなものだよねで済ませて遊んでしまう感じかも。
重たくなる理由は主に 加算合成のエフェクトがたくさん出る場面で、もともと加算合成の速度が遅めのPS2では荷が重い演出だということですな。ピクセルフィルレートがあまりとれないので、かなりぎりぎりの描画になっている模様。
それよりもアーケード版にこだわるのであったら、24khz モニタ専用だったアーケード版アルカナハートを、インタレース表示の家庭用ゲーム機とテレビ受像器にもってきた時点でどっか納得のいかない表示になっているはず。
まあ、何かというと PS2 はもはやアクションゲームを作るには非力なマシンですなあということ。そして興味深いのが「XBox360かPS3で出しやがれ」という声が割と普通になっていること。XBox360やPS3が「そんな新しくて高いハード持ってねーよ」という時代ではなくアクションを遊ぶプラットフォームとして地に足がつきつつある時代になってきているということである。逆にPS2でこれほどのプレイアビリティを維持するためによくやった(ぎりぎりまで削って遊べる状態まで持っていった)、と言えなくもない。削りすぎではあるけど。
PS2はもはやギャルゲーや乙女ゲーといったマシンパワーを要しないジャンルでしか使われなくなりつつあるのだろう。SRPGとかでも複雑になってきていい加減メモリが足りなくきついはず。
マスを狙って無理に移植しても「劣化移植」と称されてたたかれるのでは、わざわざPS2をターゲットとする意味が薄くなる一方なんではないか。

しかしまあ、家庭用ゲーム機がアーケードゲーム機よりも遙かに性能が劣っていた時代。ゲームタイトルの移植なんてのは、必ず劣化移植で無理があるものであった。それでも、移植のニュースに沸き、ソフトを買っていたものだった。それはアーケードゲームが最先端であり、あの憧れが(劣化しても)家庭で楽しめるという事にわくわくしていたから。
その状況が変わるのは、PlayStationが発売され、アーケードゲーム基板よりもコンシューマの方がハード性能が良くなって以降である。具体的には以降のアーケード基板がコンシューマゲームと同じチップを使ったものになる。アーケードとコンシューマに技術的差異がなくなって、移植についての価値が大分変わってしまった。
今、アーケードゲーム機はPCと同じハードとOSになってしまい、またコンシューマ機とは微妙な違いを持ちつつある。じゃあPCならアーケードゲームが完璧移植かというと、汎用性の高いPC用OSと用途特化のゲーム機OSではタスク管理に差があって難しい様な気がする。
なかなかうまくいかないものだが、だからこそアーケードゲームは存在意義を持てているのかもしれない。

しかし、こういう場面での「総統MAD」(ニコニコ動画)ははまりまくるなあw



世界の料理ショー

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「世界の料理ショー」(原題 THE GALLOPING GOURMET)というTV番組をご存じだろうか。
1970年前後にカナダで作成され、日本では74年から70年代後半にかけて放送されていた、料理エンタティメント番組である。
私は子供の頃この番組が大好きだったのだが、先日奇跡のDVD-BOX発売とあいまった。もちろん予約して購入したのだけれども、買ってしまうといつでも見られるという安心感から逆にほったらかしになってしまうものでようやく再生してみたのだった(苦笑)。

番組の内容はというと、料理研究家のグラハム・カーが(今聞くと結構辛い)70年代ジョークを飛ばしながら手際よくしかしながらおおざっぱな感じで、アレンジされた世界各国の郷土料理を作って行くというもの。ジョークと料理が一つになっているというのは当時大変珍しいスタイルだった。観客を笑わせながらもグラハムの手でどんどんと作られていくごちそうにTVの前でワクワクしながら魅入っていたものだ。
当時の料理番組でこの「世界の料理ショー」にあって、日本の料理番組になかったものは何かと言うとそれは「食事の時間」だ。
番組の最後でグラハムは、作られた本当にうまそうな料理を、実においしそうに食べる。そして、その姿をうらやましそうに見つめる観客の顔がカットインされるのだ。この「うあーおいしそう」という瞬間が実に重要で、かつ堪らない演出だったのですよ。最後の締めに、グラハムは観客の中から任意の一人を招待して料理を振る舞うというのが番組の流れになっているのだけれども、それで選ばれた人達がまた嬉しそうで、料理をほおばる姿も見ていて楽しい。
(ちなみに、最近の「きょうの料理」では試食のシーンが入っていたりする)

しかし、子供心に「おおざっぱに作っているなあ」と思っていたものだけれども、今見返してみると本気でおおざっぱなのに改めてびっくりする。でもできあがった料理のなんと美味しそうなことよ。
それと「高カロリー料理」と揶揄されているけど、本当にびっくりするくらい溶かしバターを使いまくる。でもそれがきっとおいしさに繋がっている要素でもあるんだろうな。時代を反映しているとも言えるかもしれないけれども。今のグラハム・カーは、そのへんを反省して健康的な食事の研究と活動を続け、高く評価されているらしい。
数年前、ふと「世界の料理ショー」のことを思い出してWEBを巡っているときにグラハム・カーのサイトにたどり着き今でも料理研究をしていることを知って安心したもんだ。

モノを作るというのはそれだけでエンタテイメントになり得る行為である。
おもしろおかしく見せながらモノがどんどんできていくという番組において「ボブロスの絵画教室」と「世界の料理ショー」は偉大な金字塔なのではないかと思う。

[追記]
「できるかな」も忘れちゃいけないね!


By rerofumi in DVD,TV   .::. (Add your comment) ���Υ���ȥ꡼��ޤ�ϤƤʥ֥å��ޡ���


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