工具が大好きということ
Make: Tokyo Meeting で聞いて最も印象に残っている言葉は
「男の子は工具が大好きなんだ」
という何気ない一言だったりする。
ソフトウェア系の女性が会場の熱気に当てられて Gainer を衝動買いしたらしく、それを手に「これでネギを振らせるにはどうすれば良いんですかっ!」と私らに質問してきた、という状況でのお話。
その質問に答えるべく6人くらいであれやこれやと説明していた時に出てきたのが「工具が大好き」という言葉。
これを聞いてその場に居る(工作大好きな)男性陣一同深く頷いた次第。
昔、文房具店というか画材店が大好きだった。
色んな画材を見て、手にして「ああ、これがあればアレが作れる、コレも作れるに違いない」と夢を広げるのだ。もちろん、それを買っても技術が伴わなかったりして思い通りに作れるわけではないのだけれども、どう難しいのかどういった道具があればより楽に作成できるのか見えてくるものだ。
もちろんそのように目を輝かせるのは画材だけでなく、工作道具や、コンピューター、ソフトウェア、すべてのツールに対してである。ある意味形から入っているのかもしれない。
とはいえ「コレがあればアレが作れる」という連鎖発想は割と重要で、逆を返せば「アレを作るにはコレが必要になる」といった思考もできるようになっていく物だ。実は何を創るかの「アレ」を見据えるのが最も難しく、それを据えたときにそこまでの過程を積み上げてスタートとゴールを結び付けるのが工具とその使い方、そして経験なのだろう。
不意に「アレ」が作りたいと思ったときに、十分な工具と材料が手元にあれば即座に作り始めて結果を出すことができる。ここで、工具をそろえておくことはその途中過程を万全な形で用意することに等しい。
だから工具に憧れるのだと思う。
そういった意味では、知識や経験も工具と同じで自分の中に揃えておくとイザというときに物を作るための道具になる。だから、色々なものを作って試してみたいという欲求は、ホームセンターで工具を眺めているときの気分と根は同じなのかもしれない。
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といっても、そういった工具にワクワクする心は「つくる」側の心理なのだろうと思う。
「つくる」側はそのような現象が全ての人にあるものと思ってやたら入門を勧めてみたり、楽しいよこっちおいでと勧誘してみたりするけれども、作ることよりも見ること消費することに楽しみを見いだす人も多いので無理に理論を引かぶせてもよろしくなかったりするのだよな。
5月 5th, 2008 at 3:13:19
MTMの翌日、三人でアキバめぐりをしたわけですが、結構工具のところで立ち止まってましたもんね。道具とか素材を前にすると、脳内を全文検索する必要に迫られるので、かなりリソース食う感じ。
思えば初音ミクも通常の萌えに加えて「ツール萌え」でした。これで何が作れるかと考え出すとすごくわくわくしたんでした。
で、ネットでミク話をしていて、なんか噛み合わないなあ、と思って空気を読み直すと、まわりは聞き専ばっかりだったりする(^^;。
5月 5th, 2008 at 7:39:39
工具も部品もそうですよね。ただ、3次元の場合、場所と空間を占有するのが激しく制限事項なのですが・・・
広い家にいる人は関係なさそうですけど。で、またまた2.5次元へ傾倒するという危ない?スパイラルが・・・
2.5次元へ踏み込むと、事象の地平線を越えたかのように、3次元に戻るのが困難という副作用も。wwwww
知識や経験も工具と同じっていうのにも同意。で、またまた本が増えて空間を圧迫したりしますが。(^^♪
工具にwktkなのは、可能性にwktkなのと等価な気がしますね。食い物とかにwktkする人は全く逆で、3次元世界のしかも現実そのものがすきなんでしょうけど・・・
5月 6th, 2008 at 22:55:38
>尻P
あのアキバめぐりは3人でわいわい騒ぎながらパーツ屋をめぐっただけなのですが、偉い楽しい時間でした。
あのときはあのときでまた別なことを考えながら歩いていたのですが、それはまた別の記事にて。
VOCALOIDはツールでも特にニコニコ動画にぴったりなツールだったってのが大きいですよね。
>あたたんさん
実際問題、部屋内容積や騒音の関係から工具を諦めざるをえないというのがありますよね。
そのへん問題の少ないソフトウェアに走るというのがありがちなパターンでもあるのですが。
楽器もDTMのソフトウェア音源ならいくらでも収集できるとか。
5月 10th, 2008 at 12:40:49
車、PCを弄る位ですが、技量が無くても工具でカヴァーと言う傾向が有ります。
くの字に先が湾曲してる小型ラジオペンチ、先曲げペンチと言うみたいですが、使い勝手の良さは素晴らしいです。
5月 12th, 2008 at 4:13:25
良い道具でカバーできるのも結局その人のもつ最大値止まりで、その人の技量を超えたことはやってくれないと思っているのですけれどもどうでしょうね?
がんばればできる事を、良い道具でがんばらずにさくっと終わらせる事ができるなら、さくさくやっちゃおうよとか思っちゃう方です。
苦労や勉強が好きというのもそれはそれで美徳なのかもしれませんが。