マイクロコントローラとレトロなチップ

ここ最近は容量のちっこいマイクロコントローラ(以下マイコン)を弄りまくり、特に PIC と PSoC をメインにアセンブラで縦横無尽に使いこなしている(誇張ありまくり)わけだが、それ故にこないだのフリースケールの記事が普通の PC 系ニュースとして掲載された事にはちょっと驚いている。(そのことについては既に突っ込んであるわけだが)
電子工作とかマイコンプログラミングとかがホビーとして容易だとは思っていないからなんだけれども。
このニュースを見て思ったのは「ああ、フリースケールも市場であそこに負けまいと必死なんだろうなあ」ということ。(ヒント:ルネサス)
ホビーマイコンの世界で MC68H08 を浸透させようというのは悪くはないとは思う。チップ 1個あたり 1ドルくらいらしいので、H8/R8 で言ったら Tiny シリーズ、どちらかと言ったら PIC マイコンのレンジでの勝負になるイメージなのだが。

秋葉原で庶民が購入できるマイコンって PIC は当然としても、AVR, H8, R8, AVR, Z80, PSoC, MC68H08, SH2, ARM7, 78K, MSP430 とまあバラエティに富んでいるものなんだよな。
アマチュアが入手しにくいマイコンだと他にも富士通のがあったり、どこぞのがあったりするわけだからその中で選択してもらうのは容易ではないことではあるよな。

ちょっと気になって MC68H08 マイコンを調べたら、コアアーキテクチャは 08コアと呼ばれるもので、05コアの上位コンパチブルアーキテクチャなのだそうだ。
05コアというのはモトローラ初のマイクロプロセッサ MC6800 それを大幅にダウングレードした 1チッププロセッサ専用の MC6805 の正統後継。つまり件の記事になっていた MC9S08QG8 というのはモトローラの初期アーキテクチャ(6809よりも前)を引き継ぐ由緒正しい(?)血統だということかね。
インテルの1チップマイコン 8051 もPS/2キーボードのシリアル通信制御とかに使われていた関係上息が長く、互換チップが現在も沢山存在している。特に EZ-USB のコアとして採用されているのが有名だし、その関係でみんなの周りにもこのコアが数個は転がっているに違いないのです。PIC の奇妙なメモリアーキテクチャは 8051 が発祥。

その辺を調べていたら見つけた半導体コレクション展示会場
すげえ、コレクションそのものの写真もさることながら、アーキテクチャの解説がちゃんと載っている。思わず読みふけってしまったよ。
こうしてみると 8080 から 8086 までの間の歩みってもの凄い勢いだったんだなあ。
ちなみに 68000 MPU アーキテクチャの正統後継マイコンってのもあってそれは ColdFire と呼ばれている。流石にこいつはホビーで使うことはないだろうけれどもねー。

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