Archive for 6月, 2006

「ロボットの天才」を読んだ

「ロボットの天才」という本を読んだ。「クロイノ」で有名なロボットクリエイタ-、高橋智隆氏のエッセイ。氏らしく技術的な内容が出てこないので本当に自身のロボットとそれを取り巻く環境についてのエッセイといった感じ。
ロボット製作というと工学的技術論かつ研究者視点で語られる物だが、高橋氏はデザインや仕草といった見た目から入り、それにこだわり続ける人。今までいなかったポストなので、丁度すっぽりと収まり独自のポジションを築くことができている。
「クロイノ」ができたときに、お披露目の意味で ROBOONE に出場。ただ、クロイノは操縦型ではないので決勝進出しながらも辞退している。その ROBOONE 決勝をたまたま見に行っていたので自分の目で見ているのだがクロイノのその動きは衝撃的ではあった。ただ、見た瞬間「ああ、マグダンの人か」と思ったので、私としては「マグダン」の方が衝撃的であったのかもしれない。
マグダンは足の裏に電磁石が付いていて、鉄板の上だけを歩ける。そんな反則的な二足歩行ロボットであるが、その歩き方、動きは他とはまったく異なる物であり、とてもインパクトがあった。それを見たとき、ああこの人は多少ウソをついてでもこのモーションを表現したいんだと思った物だ。
技術的には反則かもしれないけれども、見た目問題がないように裏でウソをつく。それが多少ウソであったとしても、エンドユーザーからみて心地よい見目ならばそれでよいのである。って、こないだも同じ様な事を書きましたね。そう、ゲーム作りの舞台裏と大差ないのですよ。
ひいていえば、大抵のエンターテイメントはそんなものかもしれない。

本で語られている全てに熱く同意するわけでないけれども、最後に書かれている「ロボットは家庭に入ってくる」の後に続く「ただし最初はなんの役にもたたないだろう」というのには激しく同意。
介護ができなくてはいけないとか、話し相手にならなければならないとか、そういった事は必要がないと思う。日本人形みたいにガラスケースに収めてタンスの上に飾られているだけでも良いのではないだろうか。いや、むしろ、飾っておきたくなるような存在でなくてはならない。
AIBO は確かに家庭に入ってきたが、あれは「動いているところが可愛い」のであって、動いていない状態で飾っておいて嬉しいまでは至れなかった。なので飽きる。動いていないときでも、そこに存在していて欲しい、それが家庭に入り込む重要な要素だと思う。
なんでそんな事を力説しているのかというと、私の中では最近のキャラクターフィギュアブームとリンクしているからですよ。
リアルドール(高級ダッチワイフ)も飽きてくると「愛でる」という感情だけが残り、最終的に等身大の着せ替え人形となっていくものだという。そういった感情移入と、そこにいて欲しい存在、家庭用ロボットもその辺が落ち着きどころなのではないかと。
でも、実際「パロ」なんかはかなり絶妙のポジションにいるよな。

仲間と話をしていたのだが、この辺の自作ロボット制作者界隈って「まじんがあの人」「ハジメロボットの人」「メタリックファイターの人」となんとなくロボットの名前で覚えていたりするんだよね。だから高橋氏も「クロイノの人」なのだ。
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「のこい・のこ」? 「のこ・いのこ」?

「あたしの歌をきけ〜!」はひとまずスルーしといて、「のこいのこ大全」を入手。
もうね、国民的CDですよコレ。「エバラ焼き肉のたれ♪」とかみんなの頭の中にすり込まれているでしょ。
構成的にはCMソング集にポンキッキソングが数曲混ざっている感じ。
やっぱり「はたらくくるま」は熱すぎるぜ。

「のこ・いのこ」が正解だったのか。こっちだとは予想だにしていなかったよ。

あわせて聞きたい「小林亜星CMソング・アンソロジー」
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ユーザーサポートでどうだかなと思ったこと

最近ではないのだが、ノートパソコンが壊れて修理依頼をユーザーサポートにしたときにちょいと気になる対応をされた事がある。
そのときは不具合で電源を押しても無反応でイニシャルの通電すら行われなくなったというのが症状であった。

私「電源がまったく入らないんですけど」
サポ「では、お使いのOSバージョンをお知らせください」

ブートROMすら走っていないからこちらとしては100%ハードウェアの不具合だと思っていたので、OSはなんですかという質問は虚をつかれた。一瞬反応が止まってしまったが、サポートとしての質問テンプレート項目なんだろうなと理解できたので、仕方ないかと思った。
こちらが困って質問したいことや、症状などについて全く関係ない項目、いかにもテンプレート対応だなとわかるような質問は今ひとつ気持ちの良い物ではないね。「全ての人に伺っていますので」とテンプレートだということを提示されていれば、気にはならないのだけれども。
んでもうひとつ、

サポ「では起動用のユーザー名と管理者パスワードを教えてください」

これはかなりカチンと来た。
なんで、そんなものを教えなければならんのだ。なんとかしろ。
電話でしかサポートを受け付けていないので、当然電話口での口頭対応であり、プライバシーポリシーの提示も、それに対する同意も行っていない状態である。しかも、症状は電源が入らないというものなので、動作確認にしてもログインをするところまでやる必要はないはずである。
必要以上の情報をテンプレート的、もしくはついでに的に求められると釈然としないということなんだろうな。

これは私の我が侭かもしれんけど、メーカーのユーザーサポートはユーザーのスキルに合わせて窓口レベルがいくつか選べるようにならんもんかねえ。通常はより多くのユーザーにリーチできるよう設定されているので、非常に大衆的な対応をされるのである。
こちらはエンジニアの端くれなので、状況を変え色々とローカルテストを行った末、この機器が不具合であると断定しているし、どういった状況で不具合を生じるのかまでを確認している。その上で、自分では修理できないからとメーカーに修理依頼をするわけだ。
なのに「電源コンセントは正しく差し込まれておりますでしょうか」とか言われてもムカっ腹が立つだけなのですよ。
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女性向けゲームは女性の手で造れば?

CNETの記事「男性ゲーマー中心の米ゲーム市場、女性へのアピール策は」を読んで色々がっくり。
なんか数年前からまったく同じ文が繰り返し掲載されているような錯覚を覚える。論調も全然変わっていないし。

日本の乙女ゲー、BLゲーファンは今(心の中でこっそりと)誇っても良い!!

その手のゲームも月一くらいで PS2 にでるくらいのコンスタンスさになったしのう。
いや、よく知らない世界ですけど。
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パウンドケーキ一斤

楽天等のお買い物サイトをぐるぐるしていたときに、どこで見てもユーザーの喜びの声しかなかったのが気になって仕方がなかったので「ホームベーカリー」を購入してみた。それって、そんなに良いモンなのかよといった感じで。安い奴だと1万円切っているし。

ううむ、思ったよりもおいしいパンが焼けるなあ。ほこほこの焼きたてもたまらないけど、冷めても結構いけるですよ。
パンミックスが割と入手しにくかったりするけれども(電器屋か通販になる)、それがあるなら粉と水を入れてボタンをポンと押すだけで3時間半には焼き上がり。(まあ、タイマー使って翌朝といった感じ)

妙に楽しくなってきたので、パウンドケーキミックスを買ってきてパウンドケーキを焼いてみる。パウンドケーキ好きなのだ。
まあ、これもミックスなので、粉と材料(卵、水、バター)を入れてスイッチポン。焼いている時のあまったるい香りだけで満足してしまいそうなり。
良い感じにできあがったのはうれしいけど、ケーキ一斤分を1人で食うのはちと辛いのでちょびちょびと刻んで減らしていく。
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やきとり缶カレー味

スーパーの缶詰よりどりコーナーで見たことのない黄色い缶を見つけた。ご飯やお酒にチープなおいしさ HOTEI の焼き鳥缶詰の「カレー味」だった。
初めて見るなあと思っていたら3月発売した新商品だったらしい。
カレー煮?とか思って口にしてみたら、いつものHOTEI焼き鳥にルーを混ぜた感じだった。味がいつもの感じでなかったらチキンカレーにしか見えない感じ。
これは酒のつまみではなく、熱々の白米に乗せて食うもんだなー。

HOTEIのサイトなどを見ていたら色々な種類の缶詰に心ときめいてしまう。
そいや、焼ささみ缶があっさりおいしいのだけれども滅多に見かけないんだよね。
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破壊を第三者に委ねる日本

今更改めて書くほどの物でもないけれども、今 PC ゲームや、それをプレイするための自作 PC における技術トレンドはハードウェアサポートによる物理演算エンジンであるらしい。
既に必要以上のパワーを持つ PC において、次にその演算性能を使い切る矛先として直接的な描画ではなく、良いモーションへと流れていった。このへん、メーカーの思惑そっちのけでユーザー(ゲームクリエイター&プレイヤー)超主導の市場において、ハイデフなぞよりも望まれているというあたり興味深い。
確かに、数学的技術チャレンジとして物理演算モデルとそれを応用したゲームというのは「プログラマーとして」面白いのは理解できるのだが、私個人としてはさほど盛り上がっていない。
なんかイマイチ「リアルな物理演算モデル = ゲームとして面白い」に結びつかないんだよね。なんでだろうか。

そんな自問を持ちつつ、PC-Watch の ATI の物理演算デモムービー記事をぼんやりと眺めていた。
ああ、そうか。なんとなくわかった。
今のPCゲームにおいて物理演算エンジンが演じているのが、主に破片とか物体が崩れるといった演出だからだ。つまり「リアルに物が壊れていく様を表現するために必要とされている」からなんだな。
このへん「ゲームの中で物を壊すのが楽しい」「壊して爽快感を得るためによりリアルに壊れてくれた方がぞくぞくする」という前提があっての事なのだ。破壊衝動を仮想世界でシミュレートすることで満足を得る、という
そのこと自体は理解はできるけれども、自分にその破壊衝動があるかというとあまりないのだ。いや、優等生的回答をしているわけでないのだが、それでも少なくとも「リアルな破壊」に価値を見いだしてはいない。
このあたり、「日本人は三人称視点のゲームはやるのに、 FPS(一人称シューティング)はさっぱり流行らない」と良く言われる現象に繋がっていくのではないだろうか。

一人称シューティングであると言うことは、プレイヤーはゲーム内のキャラクターと一体化することを促す。つまり、プレイヤーは自信の腕でよりダイレクトにゲーム内で破壊活動を行いたいのである。
三人称になると、ゲームキャラクターが主張をはじめ、プレイヤーはゲームの世界観から一歩引いたところで眺めていることになる。ゲームに没入はしているだろうけれども、主人公はあくまでゲーム内のキャラクターであって何が起ころうともそのキャラクターのアクションであると世界的に定義することができるのである。

なぜだろうというのはきっと偉い人が説いてくれると思うけれども、私個人としては日本人の戦争に対する意志の現れなんではないかと思ったりもしている。
日本人は太平洋戦争のあと、きっぱりと軍備を捨てた。そこには戦争を再び起こすまいという意志よりも、戦争を起こしてしまった自分たちを大きく恥じ、過去に戦争を起こしてしまったという事実を「恥ずかしいので忘れてしまいたい」のではないかと考えている。無責任なんではなく、忘れられないからこその忘却のフリといった感じで。
だから、日本人の多くは建造こそすれ破壊に対しては強い負のイメージがまとわりついているのではないだろうか。どうしても戦争とか、争いとか言ったものが連想されるので。
そして、現実的な町並みを破壊するのは「ゴジラ」の役割となった。
ゴジラが日本中の名所を壊して回るが、それに対し「いけいけやれやれ、いやっほうー、すっきりー」といった思いで見つめているわけでもない。どちらかというと「あーあ、壊されちゃったよ」とちょっぴり苦い思いでそれを見ているはずである。
まあ、ゴジラ自体が戦争の投影であるというのは言われてますな。
そういったように、「フィクションの中で」「誰かが破壊して回る姿」というのは日本人的にも許容できる範疇のようだ。また、思いっきり抽象化されていれば自身の手で破壊してもそんなに苦い思いはしない(弾幕シューティングとか、塊魂での街破壊とか)。
だが「自身の手で」「リアルに」破壊する、というところには至らない。

私個人なんかは 2D スプライトのゲームで育ってきたので、ドットワークによる非リアルな演出の方が爽快感を得ることができる。OUTRUN2 で遊んでいるなんてのはその最たるものでしょうな。
そういった、ウソだけれども心地よい、という演出をするのがゲームだと思っているし、自分で作るにしてもそういったものになるはずである。
そうじゃなく、リアルであればあったほどよいといった向きが海外的なのだろう。

なんとなく、ハリウッド映画と日本アニメーションの構図を思い出した。

■併せて読みたい
ABAさんとこのゲームとリアリティのお話(2006-06-09)
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カーナビがツンデレなのはどうだろう

いいこと考えた「ツンデレカーナビ」というのはどうだろう。
ぐぐってみたらいくつか同様の案がヒットするが、それらは追いつけてはいない。のんのん、違うんだなあ。
ツンデレカーナビはセンサーによって同乗者の有無を感知し、誰か人を乗せているときは「普通のカーナビ」で、運転手だけしかいないときは「デレナビ」に切り替わるのだよよよ!
「ここをまっすぐ行くと回り道よ、別にあなたともうちょっとだけドライブしたいなんて言ってないわ」

だめっぽい。

先日レンタカーで初めてカーナビ付きの車を自分で運転したけど、結構楽しいもんだね。知らない道を指示されるとちと不安にはなるけれども。


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アニオタは音楽配信をシニカルに見つめるか?

ちょいと前に勃発した「アニメ涼宮ハルヒED『ハレ晴レユカイ』をオリコン上位にしよう」ムーブメントですが、結局オリコンウィークリー 5位を果たし、その後もゆらゆらとゆっくり順位を下げアニソンの割りには 3週間 TOP20 に入っていたという健闘ぶり、だと思う。
先週分のウィークリーでは堀江由衣の「ヒカリ」(「いぬかみっ!」OPテーマ)が 5位に入り、「ひぐらしのなく頃に」が 18位に入り、「ハレ晴レユカイ」が 20位に入ると、アニソンの頑張りぶりが目に付くところ。

ふと思ったのだけれども、そういう一定の市場を持つアニソンではあるけれどもネットワークダウンロード音楽販売(いわゆる音楽配信)では未だに冷遇され続けているような気がする。
最近の楽曲で買えるのは「ARIA the NATURAL」の OP「ユーフォリア」と、「.hack//Roots」の OP「Silly-Go-Round」くらいか。これらはビクターがアーティストをプッシュしている様なので入っているというか。FictionJunction は毎度といった感じだしね。
なんでせっかくの「ハレ晴レユカイ」が買えないのじゃ。
ちと気になったので Mora と iTMS で、「ハレ晴レユカイ」ランクイン時のウィークリーTOP10楽曲のダウンロード販売状況を調べてみた。

Mora iTMS
○ × チャンピオーネ
○ × HEAVEN/メビウス
○ × Precious
× × 旅人
× × ハレ晴レユカイ
× × 純恋歌
○ ○ 気分上々↑↑
× × Dear WOMAN
× × Real Face
× × ハートに火を付けて

まあ、こうしてみると別段アニソンだからというわけでもなく、レーベル会社の意向でしかなさそうだというのは見えてくる。iTMS は単に日本の楽曲に弱いだけか。
では、以前話題となった「ハッピー☆マテリアル」ではどうか。「おしえてほしいぞぉ、師匠」と並んでランクインした週の結果。

Mora iTMS
○ ○ SMILY/ビー玉
× × ここにしか咲かない花
× × ハッピー☆マテリアル
× × おしえてほしいぞぉ、師匠
○ ○ STEP you/is this LOVE?
× × 仮面/未来航海
× × ループ
× × トンガリキッズ�
○ × 全力少年
○ × 抱きしめたい

んー、一年も前に人気だったタイトルでもオンライン扱いにはなっていないものなのねえ。
この辺、扱っているか扱っていないかはレコード会社次第ではあるし。
でもって、アニソンを扱っている会社は大抵オンラインに乗り気ではない。

もちょっと利用者が多くて、利用層も若そうな携帯電話でのいわゆる「着うたフル」ではどうか。私の所有は AU なので、そのサービスを眺めてみる。携帯は検索性が悪いのでおおざっぱなブラウズで勘弁。
携帯だとアニソン専門の着うた販売サイトがいくつも存在している。
そういった着うたサイトを見ていて気づいたのだけれども、多くのところでランキングの上位傾向がほとんど似たり寄ったりで大体 1位が「残酷な天使のテーゼ」になっている。そして以下ほとんどが「懐かしアニメ」で埋まっている状態。つまりだ、携帯で着うたを購入する層はディープなアニオタではなく、大衆層が多いと考えられる。それゆえに別段最新作を入荷する必要も無い。
丁度見て回ったとき「灼眼のシャナ」関連の楽曲がリリースされたところであった。他にもぱらぱらと見かけなくは無いのだけれども、どれもアニメの放送が終わってしばらくしたところで着うたリリースされている感じ。
アニメ主題歌を最も買いたい衝動に駆られるのはやはり番組が始まった直後の事である。CD ですら放送開始から数ヶ月離れてリリースされるので熱が冷め気味だというのに、番組が終わった後となってはことさらである。おそらく、CD が売れなくなったところで出がらしを絞るように着うたリリースしているのではないだろうか。それでは買い手の気持ちを捉えては居ない。
リリースが早いオンラインの方を先行させるべきではないのだろうか。
ちなみに携帯では「にじちぅ?」が異彩を放っている期待株。「巫女みこナース愛のテーマ」とか「はいぱーやっちゅーめがみなみん」とか平気で配信しているし。ここのランキングだけはオタとして納得だ。

先日日本版がスタートした Real MUSIC。私は元々 Real Radio Pass 会員だったのでそのままスライドで利用している。
ちとびっくりしたのは、この Real MUSIC に「アニメ」というジャンルがあったことだ。
といってもこのジャンルをサポートしているのは SONY Music。最近は SONY Music もアニソンをピックアップして特集を良くしてくれているんで、その一環といったところか。
残念ながら SONY Music の場合はアニソンといっても、ミュージシャンありきでアニメはそのタイアップアイテムでしかないような感じなんだよね。聞いていても流れてくるのはハガレンやナルト(とタイアップ)で使われた楽曲がメイン。それはそれでアリなんだけれどもさ、個人的にはちーっと違うんだよね。たまにシティハンターやキャプテン翼が混ざってきてちょっと微笑んでみたり。

こんな長々と何が言いたいかというと、ダウンロード音楽販売が「イノベーションの普及過程モデル」でいうところの「多数導入者」にいきなりアプローチしようとしているのではないかということ。本来は革新的導入者が市場の先鞭を付け、初期導入者が利用数を引っ張る。この初期導入者(へたすると革新的導入者すら)を軽視しすっとばしているんじゃないだろうか。
丁度面白いニュースがある。ITMedia でみつけたのだが、Gyao の視聴数 TOP20 のうち 8つをアニメタイトルが占めているというものだ。
まあ、アニメだと25分なので見やすいというのはあるけれども、40%という数は少数とはみれない数字ではないだろうか。
また、先日 PSP のファームウェア 2.71 が公開された。案外ひっそりと公開されたアップデータだったが、P-TVへアクセスするアイコンがトップメニューに追加され、P-TV から PSP へダイレクトにムービーがダウンロード購入できるようになったのだ。なんでみんな驚かないのだろうというくらいに大きな追加だと私は思っている。
まあ、その P-TV も開始から数ヶ月は大したコンテンツもなく利用価値は無いに等しい(かみちゅ!だけは早期から提供されていた点は評価)状態だったのでわからなくもないけれども。
久しぶりにアクセスしてみたら、コンテンツがどばっと増えている。内訳は「音楽カラオケ」と「アニメ」が増えたからだ。なんでアニメが増えたのかというと「バンダイチャンネル」が追加されているからですな。バンダイチャンネルは映像配信系ではかなりがんばっていて、タイトル数も豊富。これくらいそろっていると「懐かしいのでちょっとみてみようか」的タイトルをレンタルビデオの様に楽しむ事ができる。
そんなこんなで P-TV におけるダウンロードランキング TOP10 のうち、実に 8タイトルがアニメーションとなっている。残る 2タイトルはお笑いコンテンツ。
アニオタ(お笑いファンも)はダウンロード販売におけるイノベーターとしてのパワーを秘めているという見解はできないだろうか。そして、その層をどう扱うかは戦略として健闘している必要はあるんじゃないかな。

アニメに限らず、オタクは新しいことが好きなのでそこが食いつくことがスタートなんではないかといったところで〆。
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