Archive for 1月, 2003

オープンジャーナルに考える

ここしばらくの「俺ニュース」さん経由
http://www13.xdsl.ne.jp/~techle/
団藤保晴さんの「インターネットで読み解く!」という連載から
http://dandoweb.com/backno/20030109.htm
実は 3回くらいの連続話なんだけれども。
事の発端は CCCD の記事でこれに感心を持った各個人ニュースサイトがこの記事にリンキング、すると数千ヒットはあっという間にいくわけだ。
そんな異常事態に見舞われたサイト側が「津波アクセス」と命名、それに関係してちょうどホットだった “blog” に言及。またもや各個人サイトに取り上げられて今回の記事へと繋がる。

で、今回は /.J 内日記の 1アーティクルを取り上げてそれへの返信という形で自身の意見と “blog” に関する考察が述べられている次第。
んが読んでいてどうも腑に落ちない。団藤さんが言っている事と個人ニュースサイト側(以下面倒なので blog で統一)の言葉が食い違っている様に思えるのだ。
団藤さんはあくまで既存マスメディアとその立場的な責任をベースに、現在のマスメディアに欠落している部分とそんな隙間から “blog” が入り込む様を興味深くとらえている。そこにあるのは “blog” が隙間を埋めるのは面白いがそれがマスメディアと同等の「全方位網羅型の情報提供が出来るのか」という疑念であろう。
一方、blog 側は「マスメディアに出来ない事をやっているんだぜ」と息まいているものの、所詮「自分の好きな事しかやっていない」集団である。その、自分の好きなことだけやる、そしてそれが数集まると網範囲は広くなるというのは嘘じゃないんだけれどもマスメディアを完全に置き換えられるかと言うとそうは思わない。

その構図にオープンソースや無償ソフトウェアだのの姿を見てしまう。
無償ソフトウェアやオンラインソフトウェアの多くは個人の趣味プログラムであり、小粒であるが故に小回りが利き、絶対に市販されない様な「ちょっと気の利いた小粒のプログラム」というものが沢山リリースされている。
これらは市販のパッケージソフトの隙間で風穴を埋める存在ではあるが、じゃあそれら無償ソフトウェアだけで全てを快適に解決できるかといったら残念ながらそうはなっていないと思う。
オープンソースなどでみられると思うのだが、沢山のハッカーが無償で協力はしてくれるが大部分はそのハッカーの「興味のある事項」であり興味が無くなったら中断される事もある。沢山のハッカーが集まることにより様々な成果が提供されて全方位に見えるがやっぱり誰の興味も引かない事とか、必要なのはわかっているけれども苦しいので手がつけられていない、もしくは進みが遅いという穴が存在する。国際化とか共通コンポーネント査定とか大規模アプリケーションとかが適例箇所であろうか。
全てを網羅しようとすると、どうしても辛かったりつまらなかったりする作業が出てくるものだと思う。通常社会の仕組みで言えば「仕事だから」「お金のために」という理由で渋々遂行する人がいてそういった人たちのお陰で全てを押さえられているのではないかと思っている。

個人的ニュースや趣味プログラムは、個人的興味に基づいて運営されているものである。だからこそ面白いのだが、それが(本当の)プロの仕事を根こそぎかっさらうとは思っていない。
アマチュアはアマチュアだからこそできる自由奔放な表現をすれば良いのだし、プロはアマチュアには真似の出来ない総括的な仕事をすれば良い。
お互いの土俵は重なっている様でそうではない。
浸食されている(大資本に阻害されている)と感じたならば何かしらの問題点を含んでいるとも言えるので改めて自分の足下を見つめてみてはどうだろうか。



Python もやってみようかなあ

年末年始は帰省してだらだらと過ごしていたわけだが、流石にネットワーク回線が細くなってしまう(アナログモデム or Air-H”)なので生活が変わってみたり。
本当にだらだらしていて暇なので Zope の本を買ってきて斜め読みしながらさわってみたり。いや、WEB アプリケーションサーバーらしいというのはわかっているのだけれども、具体的にどんなものかというか何が出来るのかといった詳細は把握していなかったので。
ははあ、なるほど。って感じで触りながら再確認。
アプリケーションサーバーというよりは、コンテンツマネジメント機能付き環境統合サーバーというべきか。
で、気の利いた動的コンテンツを作ろうと思うとやっぱり Python 必須かね。
Perl も使える様になっているけど本筋ではないっぽいつながり方だし。

今後 WEB アプリケーションはこういった風になっていくんだろうなあ。
プログラミングもかつてはマシン語(html)をごりごりと書いていたけれども、そのうちコンパイラの様な高級言語(htmlエディタ)に頼るようになっていき、そういったツール(エディタ、サーバー)がバラバラに存在していたものが統合開発環境(WEBアプリケーションマネージャ)にシフトしていくといった様に。

取りあえず Zope で何かしようかという頭は今のところ本気でないので興味本位でちびちびいじりながら WEB コンテンツの今後に思いを馳せることにしよう。




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