ヴァーチャルPPPH

”アイドルマスター Live For You!” を購入したのでもそもそと遊んでいた。
アイドルマスターはアーケード版もコンシューマー版も中途半端にしか遊んでいないため、実のところそんなにディープではない。面白いというかこの手のゲームとして良くできていると評しているのだけれども、いかんせん「時間を費やすことが前提」なゲームは最近敬遠ぎみになっている次第。
だからL4Uの方が合っているかなーとか思っていたのだけれども、そうでも無いことに気がついてみる。これはこれで別物だ。
IM@Sはアイドル達とのコミュニケーションを楽しみながら育てていくゲームなので主役はキャラクター、アイドル達である。L4Uはステージの部分を取り出した形なので、歌とステージ(踊り)がメインとなってしまいキャラクターの魅力がさっぱり入ってこない。惜しい。
なんつーか、どっちか片方では駄目で「両方買え」といった感じなんではなかろうか。

音ゲーは苦手な部類なのでEasy(かけ声)で遊んでいた。
この親衛隊(古い?)になってかけ声をかけまくるのがどうにも心地よくて仕方がない。ハイ!ハイ!ハイ!ハイ!フゥーフゥーフゥーフゥー。
ちと複雑なパターンが出てきたなー押せるかなーとか一瞬思ってもそれが実はPPPH(ぱんぱぱんひゅー)だとわかると後はノリノリである。
試しに難易度の高い楽器演奏パターンも試してみたけれどもこれはだめだ。難しいというのもあるけれども、それ以前にプレイしていて楽しくない。音を鳴らしてもステージとの一体感になり得ないのだ。
これをプレイしているときは本当にライブ会場でアイドル達を応援しているファンになり切るのがミソである。
そういった意味で、ニコニコ動画にあがっていたテレビの前で踊りながらプレイする姿はかなり正しい。大なり小なりこんな感じになるものだ。

つまりはヴァーチャルPPPHを行うためのソフトなのである。

L4Uはニコマス動画のための製作ツールという声もあるけれども、それはそれで間違っていない気がする。多くの人が踊りを見るために使うステージビデオ視聴ではついに歌詞が消せるようになったし。
そんなステージビデオ(リプレイ動画再生)を眺めていてふいに気がついた。Easyでかけ声を選んでいると、どんなに外しても間違ってもゲームオーバーにはならないのだ。つまり、ゲームとして流れてくる譜は一切無視して俺プロデュースのかけ声を作ったとする、するとそれはビデオでちゃんと流れるのだ。
カッコイイ俺アレンジかけ声をみんなで作って見せ合うと言うこともできるのか。ナムコ、恐ろしい子。
とか思ったらかけ声差し替えMADが既に作られていた。方向性としては間違っていないのか。

一応音ゲーなので上手くいくと会場が盛り上がって、失敗すると盛り下がるという事になっている。けれども、プレイしていてイマイチその盛り上がりが伝わらないところが物足りない。
なんでもの足りないのかと考えたのだが、そうか先に以下のニコニコ動画を見ていたからだ。

画面にコメントが流れないので物足りなく感じていたんだよ。
いやあ、コメント弾幕の威力はもの凄いね。

ニコニコ動画でなぜコメント弾幕なるものが張られるんだろうと考えたことがあるのだが、この時の俺的結論は「PPPHをコメントで行っているのだろう」というものであった。
単なる感想を超えて場を作り出すものとしては、ニコニコ動画のコメントとPPPHは同じものなのだと思う。
そして、そういったライブを盛り上げる技術は今コンピューターやネットワークをつかってヴァーチャルに行われるようになったのだ。
エモーションの共有と同期の事例として、十分に興味深く見れるのではないだろうか。




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3 Responses to “ヴァーチャルPPPH”

  1. あたたん Says:

    またまた勉強になりますた。
    PPPHはじめて知りました。L4Uちゃんと買ったんですがまだ開けてません。これから開けます。Mikuとか、おもちゃ多すぎて(~_~)
    あと、アイマスMADの「脳溶度」は半端じゃないですからね。

  2. 尻P Says:

    L4Uの遊び方がなんとなくわかった気がします。
    ネットを使って大勢でリアルタイムに声援したら楽しいでしょうが、タイムラグがあって難しいかな。
    ニコ動なら得意の同時性があるから、ニコスクリプトで1ならイェー、みたいに声が出るようにすればいいのか。

  3. rerofumi Says:

    >尻P
    吉川さんの記事にある、twitterが「ミクキター!」が飛び交ったというのが十分にリアルタイムな盛り上がりではないでしょうか。
    http://blogs.itmedia.co.jp/knowledge/2008/03/post-8b86.html

    うちの6年前の記事と大して変わらん
    http://www.fumi2kick.com/rrtalk/archives/248
    「みさきの部屋へおいでよ」の頃から考えると10年前から同じ事を続けているわけですが。

    音声にするとうるさいだけかもしれないから、コメントの量に合わせて音量が変わる「笑い屋のおばちゃん」型が良いかもしれませんね。コメント量に応じてとかなら割と早期に実現できそう。

    >あたたんさん
    試しにPPPHをググってみたら、はてなワードの解説が妙に詳しくて吹いたのです。Wikipediaだと「オタ芸」の項目にまとめられているのに。

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