『ピアプロ』とガイドライン

『鏡音リン・レン』もサプライズだったけれども、仕込み規模を考えればこっちも相当なサプライズだと思われるクリプトン・フューチャー・メディアの投稿サイト『PIAPRO(ピアプロ)』
今のところはボーカロイドに限られるけれども、絵と音楽の投稿サイトとなっている。
ニコニコとかぶっている様に見えるけれども、どっちかと言えばPIXIVの方とかぶっているんじゃないかなあ。
面白いなあと思うのは、これまで接点が薄かった音屋と絵描きがあのCVシリーズのパッケージ一つで同じ場所に集いお互いの作品を評価しているところ。確かに何かが生まれそうな予感(だけ)はするわな。
ニコニコは作品展示場(同人誌即売会場)で、ピアプロはその準備会場(制作の裏方)、といった風に使われていくと幸せなんじゃないだろうか。大量の視聴者がピアプロに来るというのはちょっとイメージできない。

『ピアプロ』が開設されて真っ先に見たもの、というか気になったものは利用規約であった。「聞いて!見て!使って!認めて!を実現するCGMエンジン」というお題目がちゃんと利用規約に描かれているのかなといったところ。
ちと読みにくいので最初誤認したところもあったのだけれども、まあ良くできているんじゃないかなあ。あまりにも「当社が権利を有する」という言が強くて面食らうのだけれども、よくよく読むと基本となるコンテンツは制作者が定義した利用範囲に則していて、それ以外の(つっこまれそうな)穴をできるだけ全部塞ぎたいからああいった規約になっているのだと理解した次第。

さて、もう一つというか今回最大の目玉。以前から用意しますと公約されていたクリプトンが有する版権キャラクターの二次利用に関するガイドラインが提示されたこと。ちとわかりにくいけれども、ピアプロの「ヘルプ」→「コンテンツに関するガイドライン」に在るよ。
ま、よーするに非営利であればキャラクターを絵画的二次創作利用しても良いというクリプトンのお墨付きが出たわけですよ。羽目を外しすぎなければ、じゃんじゃんやっても構わないとゆことですな。ロゴについては範囲かどうか今回わからない状態ですが。「初音ミク」という単語自体は登録商標だから、下手な使い方はできませんけどね。

で、個人的に最も大きかったのがそのガイドラインにおいて
「但しゲーム作品を含むプログラム、立体物、衣装を除く」
という但し書きが付いていたこと。ソフトウェアとフィギュアは駄目だそうです。しょんぼり。
とりあえず早急に、私が公開していた「初音ミク」関連のソフトウェアは全て
頒布停止しました。よろしくお願いします。
まあ、制限がかかるよということであり問答無用でやっちゃ駄目という事じゃないので、これらガイドラインに含まれなかった作品制作については権利者にお伺いを立てていきましょ。

ソフト屋とモデラーは各自で色々と考えてくれたまへ。
『ピアプロ』楽しそうだなーと弱音ハク。




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3 Responses to “『ピアプロ』とガイドライン”

  1. えすとも(Ichigo Mayo) Says:

    ちうことでSecond Life内で作った衣装の頒布は無しで撮影だけにしとくか(・▽、・

  2. nco Says:

    伊藤さんによると”プログラムの頒布を認めていないのは、製品に記載されている「VOCALOID利用許諾契約書」との絡みがあるためです。プログラムの頒布に当たっては、事前に審査させていただきたくお願いいたします。”

    だそうです。
    http://blog.piapro.jp/2007/12/post.html

  3. rerofumi Says:

    お、ピアプロブログでコメント来ましたか。最初からここまで言及してくれれば良いのに。
    まあ、その通りだねえと思いつつも状況は変わらず。
    どちらかというと同人誌即売会は販売扱いでキューっとなったりしないのか心配なのですよ。音楽を販売するM3とかでも、ジャケットに「初音ミクの画もしくは名前」を使ってしまったりしたらVOCALOID利用許諾契約書じゃなくてガイドライン側の扱いになるので。

    ところでリンデンドルは販売扱いとされるのですかね!?>えすともさ

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