つぶやき 10/13/1999
ふらふらとネットの四十万を漂っていたら偶然「シェアウェア作者アンケート」なる
過去ログに遭遇する。これが、インターネットが庶民の物になる以前のもので、
Machintosh のユーザーズグループのメーリングリストログかなんからしい。
舞台のメインはパソコン通信型といわれるBBS(ぶっちゃけた話NIFTY)であるが、
海外のソフト作者をメインにアンケートを取っていたので結構興味深かった。
でも、なんか話がかみ合わないなあと思っていたら、シェアウェアの概念がちょっと
違っていたらしい。当時は、ソフトウェアに制限などなく「気に入ったらお金を
払ってくださいね」という信頼関係がメインだったのである。というか、シェアウェア
といったらそのことを指していたというか。今は、機能制限を解除するための
レジストキーをお金で買ってもらうといった形態がメインではなかろうか。
まあ、ある意味日本では後者の形態で無いとレジスト率が異様に低いらしいが :-P
同時に調べていくとシェアウェアを否定する意見のサイトもいくつかあった。
要点をまとめると、「アマチュアが作ったものを金で売るな、フリーウェアという
崇高なクリエイティブマインドを見習え」といったところ。
「タダで配布しているから凄い、素晴らしい」といった狭域の意見にちょっと
たじろぐ。フリーウェアってのは「お金じゃないもの」を要求しているんだよ。
(感想とか、反応とか、ダウンロード数とか)
また、シェアウェア=アマチュアの作品というのも問題あり。シェアウェアって
いうのは流通や小売を通さずにダイレクトにソフトを販売できる素晴らしい
システムでもある。在庫を抱えなくてもすむし、在庫切れ待ちもない。
つまり、シェアウェアという形態のビジネスモデルがあるわけだ。(このへんも
国内は立ち遅れているのでピンとこないかもしれないけど)
時間とともに概念が変わるのはしょうがないことだけれども、なんか言葉で
分けたほうがよいのかなあ。