よくできてない科学も魔法と区別が付かない

最近話題になっていた、大臣御用達な5000円のミネラルウォータ。
その悪評を払拭したいのか健康関連のダイレクトメールが届く。
「確かに1本5000円と高価ですけれども、普通の水の100分の1という小さい分子でできていて……」
そのあまりにトンデモな記述に飲んでいたコーヒーを吹き出す。

なんじゃそりゃとページを見に行ったら、その商品は「ナノクラスター有機ゲルマニウム水」というらしい。
ナノクラスターというのは、結晶サイズをナノ単位になるまで粉砕し微粒子構造にすると固体とは別の物性特性を持ちはじめるということに注目した研究のことらしい。それが正しく使われているかというとちと疑問。
あまり詳しく書くと特定と誹謗になるためはぐらかすが「クラスター水」で調べてみるとこの手の水ビジネスを眺めることができるので、自由研究ということでよろ。
羊水は100%クラスター水というのなら、その母体である成人女性はクラスター水を生成できることになるし、成人だからクラスター水が欠乏しているという話でも無い。吸収率でいうならば、吸収後は同じサイズの水分子という事になるから体内での影響はなさそうなものであるが。

そいや、純粋なゲルマニウムって毒じゃなかったっけ?とか思って調べてみる。こんなときに便利な Wikipedia ♪
なるほど、ちゃんとした有機ゲルマニウムは割と無害だけれども、無機ゲルマニウムの摂取は腎臓障害等を引き起こすのか。それ以前に摂取による有用性が立証されていないというのも気になるところ。
有機ゲルマニウムでも品質が悪い物は無機ゲルマニウムと同様の毒性を示すので、ゲルマニウムの経口摂取は避け注意した方がよい、とのこと。「品質が悪い」というあたりの基準理由が定義されていないので今ひとつではあるが、こっちのほうがよっぽど理解できるな。

とまあ、前振りはここまで。

最近理化学系の極一部分で話題な MOSAIC.WAV の新盤、「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」が一般販売開始となっていたらしい。
CD を買いに行くのも面倒なので mora にて購入。iTunes Store でも買えるよ。
MOSAIC.WAV はダウンロードでも買えるのがうれしいよね。流石は、Akiba-POP。
んでまあ、表題は「ギリギリ科学少女ふぉるしぃ」間奏部分でのMC。
いやあ、実にタイムリーな内容でニヤニヤさせてくれるね。
「あなたの望んだ結論の為なら、データを選んで……♪」と来たもんだ。
個人的にツボだったのは
「2日で合計30時間MOSAIC.WAVを聞かせ続けたら♪苦痛を訴え始めたのでAkiba-POPは有害Death!」
な下り。
ああ、そうか「よくできた科学は魔法と見分けが付かない」ので、ふぉるしぃは「魔法少女フォーマット」なんだ。魔法少女といっても、ナースうぃっちとか肉体言語で語るとかそっち系だけれども。

MOSAIC.WAV はデジタル系ギャグと、ノイジーなデジタルサウンド以外は割と良くできた楽曲だと思う。それ故に、もうちょっとソフトなミックスダウンだと聞きやすいのになあとか残念に感じるあたり。
逆に言うと案外電波ソングじゃないんだよね。

楽曲のダウンロード販売もじわじわとアニメ系が増えてきているのがうれしい限り。
アニメ「ひだまりスケッチ」の OP 楽曲、スケッチスイッチが最近お気に入りなので CD 買おうかどうか考えていたのだけれども .Anime で売っていたのでさくっと購入。
圧縮コーデックなので音質は落ちるけれども、十分に妥協できるお値段ではあるかと。
.Anime は、というかそこだけじゃないけれども WMA 形式での配信は取り回しが狭いから好きじゃないんだよなあ。つか単に私が SonicStage と ATRAC 系プレイヤーを使っているという極めて個人的な話ですが。
WMA 対応プレイヤーってなんかこう常用する気分になれないんだよなあ。
今回は CD に書き出して、その CD を SonicStage に食わせることにする。
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