ヨーグルトメイカー

ネットショッピングは恐ろしいのです。今日も大きな口をあけて私たちを手招きしています。さて、今日はどんなアマゾンが。
今回気になったアイテムは「ヨーグルトメイカー」。自家製ヨーグルトが作れる代物。
って、ヨーグルトを作るって牛乳にプレーンヨーグルトを種として入れて乳酸菌を繁殖さすだけやん、といった基礎知識を持っていると別段珍しくもなんともなさそうなのですが……。今回強烈に目を惹いたのがタイガー魔法瓶のヨーグルトメイカー。牛乳パックをそのままセットできるというアイテム。
つまり、牛乳を買ってきて、口を開いてヨーグルト投入。紙パックそのままでヨーグルトメイカーにセット。8時間ほどでヨーグルト完成。といった手はず。
なんとわかりやすくて、ものぐさ的で、豪快な庶民臭あふるることか。
これまでのヨーグルトメイカーというと専用容器にセットしたり、ガラスの小鉢に小分けしてセットしたりと、手間の割りにできる量が少なくセレブ臭のするお上品さがあったのであまり興味がなかった。コレは違うね、牛乳パックどーんで1000ml〜500ml のヨーグルトが一気にできあがってしまう。
うう、買ったところで数回しか使わなそうだけれども、気になって仕方がない。だって、乳酸菌を繁殖させるんだよ、そのあとおいしく食べれるんだよ。調べてみると 500ml の小型であれば店頭価格 2000円ほどだったりする。探すと1000円くらいのもあるけれども、流石に難有りっぽし。
うむむ、2000円で知的好奇心が満たせるのならば、それはそれで適価なのではないだろうか。そう、これは科学なのだよ。大人の科学なのだ、なら 2000円は安い方ではないのか?(誰に言い訳しているのやら


てなわけで購入。
通販ではなく、ヨドバシの店頭で購入。


10時間ほどで良い感じのヨーグルトに!


どんぶり一杯のヨーグルト(500ml)をフルーツソースでおいしく頂く。

ヨーグルトやチーズは大好きなのですよ。
いつもできるだけ毎日ヨーグルト系列のもの(飲むヨーグルトとか)を飲み食いするよう心がけているくらい。
「乳酸菌足りないんじゃないのぉ」と言われないようがんばります!

理系的な知的好奇心でヨーグルトを軽く調べてみた。
ヨーグルト菌と総称される一般的なプレーンヨーグルトの菌種はおおよそ摂氏40度前後でもっとも良く繁殖するのだそうだ。なのでヨーグルトメイカーとは、この程度の温度でぬるーく暖め続ける機械ということになる。
その程度の条件なので、40度を 8時間ほど保持できれば実はなんでも良い。こたつに入れておくという手法をみたが、密封容器で上手いことやらないとひどい目にあいそうだ。炊飯ジャーの保温モードを使うというのもあるけれども、最近の高機能な炊飯ジャーだと70度くらいの温度で保温してしまうので温度が確定できない場合これもよろしくない。50度以上の温度になると菌が死滅してしまうのでそこを超えないようにしないとならない。
一番良さそうなのが、牛乳を45度くらいまで温めたあと魔法瓶にヨーグルトと共に入れて待つというもの。魔法瓶が温度を保ってくれるのでヨーグルトになる位は持つというわけだ。まあ、これだとスタート時の温度計測に温度計が必要なのと、できあがったヨーグルトを魔法瓶から取り出すのがめんどくさそうだというあたりが難点か。
電子レンジ湯たんぽを使う方法も考えたけれども、下手に策をめぐらすよりヨーグルトメイカーの方が安く付くような気がしたので試していない。

しずかなブームの「カスピ海ヨーグルト」なるものがあるのだけれども、これに使われているクレモリス菌は繁殖温度が 20〜30度と低温なのだそうだ。なので冬場でなければ常温で繁殖するという割とびっくりな感じ。
スーパーで手軽に買えるようになったから、今度食べてみるか。

そういえば、ヨーグルトメイカーの説明書に「低温殺菌牛乳ではできません」とか書いてあったのだけれども、理由もなく駄目と書いてあるだけなのでちと疑問に思う。
調べてみると「作れる」とあるところもあるし「ものによる」と書いてあるところもあってますます混乱する。
とあるサイトに次の様な事が書いてあってようやっと理解した。
「低温殺菌牛乳を使う場合は一回煮沸し、冷ましてから使いましょう」
ああ、なるほど。
低温殺菌牛乳は通常の高温殺菌(130度くらいで短時間)と違って低温(65度くらいで長時間)で殺菌するのが特色。低温でひそむ可能性がある有害菌がぎりぎり死滅するくらいでやめておくので、質が変化しにくくよりしぼりたての状態に近い風味をお届けできるというが売りである。
つまり、有害な菌はいないかもしれないけれども、無害な雑菌が多く残っている可能性があるということなんだろうね。んで、それら雑菌に乳酸菌の繁殖が負けてしまいうまいこといかない、と。
ま、実際それでなくても雑菌が入ると上手いこといかないし、衛生的にも問題が生じる可能性があるから、気をつけて扱わなければならないものではありますな。

問題なのは、牛乳1本の値段とプレーンヨーグルトの値段がほとんど変わらないので、ランニングコスト的メリットがあんまりないところだ。
企業努力万歳。




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3 Responses to “ヨーグルトメイカー”

  1. し〜くる Says:

    最近の炊飯器のなかには、白米、玄米などの他にヨーグルトという項目もありました…。

  2. rerofumi Says:

    妙な所では日本酒を温める電熱熱燗器にヨーグルトモードが付いているのがあります

  3. ohta Says:

    2000円のくだりが少しデイリーポータルZっぽいw

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