Webのように簡単にゲームを作れるか

PC Watch での「第2世代Xbox 360とXNA Frameworkの狙い」とゆ記事を読んで。
本題の部分はあまりつっこみたくもないんだけれども、気になるところがあった。
「『Myst』はゲーム業界を変えたが、Mystのマジックはハイパーカードにあった。
〜(略)
XNAでWebのように簡単にゲームを作れるようにする。コンピュータを知らなくても、誰でも簡単にゲームが作れるようにすれば、ベストアイデアが勝つようになる。それがこの業界のイノベーションをドライブするだろう」

それって日本におけるノベルゲームの事だよな、と思った。
日本においてはノベルゲームとスクリプトシステムが定着したことで、プログラマ不在のコンテンツ制作環境が既に整っているし、日々新作がリリースされてもいる。特に同人ソフトにおいては、会社をつくらずともゲームを制作してリリースすることができることを示している。
日本におけるイノベーションは “Myst” ではなく、「雫」「痕」そして「To HEART」であった。もしくはそれらが出てくるきっかけとなった「弟切草」。
日本におけるキャラクター主体コンテンツという形式においてノベルゲームはマッチするものであり、美少女ゲームといういささか先鋭化したジャンルにおいて保護され発展を遂げてきた。
もっとも、それに際しては「ノベルゲームはゲームであるのか」といった反発もあろう。もちろん記事中で述べられているXNAで簡単ゲーム作成というのは、ノベルゲームではなくアクションゲームの事だというのはわかるのだけれども。逆に、ノベルじゃだめなの?という問題提起としておこうか。

やはり日本のゲームは如何にリアルな爆発をするかよりも、どれだけ魅力的なキャラクターであるかを追求すべしと思う。いかなるジャンルであっても。

関係ないけれども、気まぐれでキャラメルBOXの「うつりぎ七恋天気あめ」の体験版を読んでいた。
いまどきの体験版は数百MB以上もあって、3時間はたっぷり楽しめるのねー。
といっても、冒頭の日常シーンのみだけだったからこれで何を見れと言うのかというのはちょいと考えるところ。この手のゲームは日常シーンを楽しく感じるか否か(文体がツボかどうか)で、のめりこみ度が決まってしまうので、こんな世界が提供されていますよーというプレビューとしては正しいのだけれども。
まあ、あのゆるやかな世界をもちょっと読んでみたいとは思ったが。
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