ヒーローだったあの人のコメント

「高橋名人も唸らせた表示品質――BenQの24インチワイド液晶」
ITmedia がたまにやる企画広告記事である。
広告記事であるので、中では商品を褒めるだけであり微妙に偏っている。
こないだの「CRT高画質神話は本当か?」はひどいものだった。一見比較記事に見えて、実は液晶ディスプレイを売るためにブラウン管をこき下ろすのが目的。比較するにあたり検討する観点が偏りすぎている。どうにも納得できなかった。
今回も似たようなものではあるが、コメンテーターが「高橋名人」である。その、言葉のありがたみが違う。「ゲームに使っても問題ないくらいの性能(応答速度)」であることを高橋名人に認めて貰おうというスタンスの記事。

といっても単に持ち上げているだけではなくて、高橋名人のコメントがちゃんとつぼを得ているところが流石。
液晶は遅いからゲームはやっぱりブラウン管だ、から始まって、「(これなら)全然使い物になりますね」というコメント。問題点が克服されてきているという事を、名人の言葉をもって太鼓判にするというスタンスがなかなか良い。
基本この手の記事は「この人が言うんなら騙されても良いかな」という感じだから、誰にレビューさせるかをちょいひねればそこそこいける。よいしょであっても説得力が重要で誰でもというわけではないのだよ。

ただ惜しむらくはテストプレイのゲームがそんなに残像影響しなさそうなタイトルだったというのが物足りない。
液晶でなにがツライかというとそりゃもう 60fps で認識しないとならない「弾幕シューティング」なのですよ。
「蟲姫さま」あたりをプレイして「この表示速度なら反応できますね」とかコメントしてくれたらもう文句なしに最高なんだけどな。

まあ、なにかというと、ヤラセ記事とかヤラセブログとかそれだけで嫌われるけれども、それがヤラセ(というか意図的というか)であることを予め断った状態でそれでも面白い記事だったらそれはそれでアリだよねとも思うのです。
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