フィギュア道 〜 けずり編

ふぉくす子ピンキー(らしきもの)も形状的に「こんなもんだろ」といった所まできたので(つめはあまい物の)仕上げに入っていく。
前にも書いたけれども、仕上げ作業と塗装といった丁寧に仕上げる作業が苦手でフィギュア作りを敬遠していたので、慎重に進めて物にしたいところ。

細部の修正や穴をふさぐ作業には「光硬化パテ」が最強伝説を築く。薄くしか載せられないけど、逆に薄く加えたり、ペースト状でのびが良いので細かい部分を埋められたりと便利この上ない。特にピンキーだと胴体が小さいのでこの部分に手を入れようとすると、ポリパテだと厚すぎるし、エポパテでも大きすぎるしで困難なのよね。

荒い曲面出しや、大体のならしは後述のロールサンダーで終わらせているので、ヤスリがけは細部のヤスリがけと表面処理となる。
フィギュア作成テクニックを色々と眺めていて「こ・れ・だ・!」と思ったのが「風呂の中でサンドペーパーがけ」というもの。
これにはちゃんと意味がある。ポリパテは非軟化プラスチックで形成後熱を加えても熔けたりはしない、だが熱することでサクサク削れるくらいに再軟化するといった特性を持つ。なので湯の中で作業するといくらか削りやすいという事。
そして、ヤスリかけ最大の敵である「粉塵」も最初から水の中でやっていれば飛散する事もなく健康によろしい。(ポリパテで皮膚がかぶれる人はひどい目に遭うだろうから逆にやれない行為ではあるけど。
早速風呂場に作りかけのフィギュアとサンドペーパーを持ちこんでつかりながらショリショリと削り整えてみる。なかなか気持ちよく削れる。ちょっと力を入れると削れすぎてしまうくらいだ。当然粉塵も飛び散らないし色々と良好な感じ。
サンドペーパーが紙基板なので水に浸けているとふにゃふにゃになり、ヤスリ面が剥がれ落ちていくけれども、それまでは結構削れるので短冊を沢山持ち込んでおけば問題なし。耐水ペーパーやスポンジ研磨を持ち込む手もあるかもしれないけれども、どうせ使い捨てだし。
難点は水に濡れた状態だと細かい傷が見えにくいということだろうか。
まあ、しばらくは風呂のついでの日課としてちびちび作業を重ねていくのも良いかもしれない。

ヤスリによる削り作業を楽に行う方法はないかというと、実はある。
リューターを使うのだが、通常のダイヤモンドビットは金属やガラスの加工用でフィギュア素材は上手く削れない、というかすぐ目詰まりする。そこで登場するのがリューターアタッチメントの「ロールサンダー」ですよ。
これはサンドペーパーを筒状、スパイラル状に巻いた物。サンドペーパーと同じく、最初から使い捨て前提なのがダイヤモンドビットに比べて使いやすい所。
これで磨けばオッケーかというと実はそうでもなかったり。
ロールサンダーは心地よく削れすぎるのである。なので表面を整える向きに使うのではなく、ゴリゴリに削るツールとして使う、使えるのである。
ポリパテで大体の形をしたちょいと大きめの固まりを作り、それをロールサンダーでがしがしに削っていくというのがもの凄く心地が良く軽快な作業なのです。他のどんな掘削ビットより、またはナイフよりも軽快に削れてしかも曲面を描きながら形を掘っていけるという超有用ツール。
私がポリパテに傾倒した理由のひとつがこのロールサンダーとリューターを用いた削り込みの快適さにある。

リューターとロールサンダーほどは削れないが、使えるツールとしては「電動歯ブラシ」もある様だ。ここ 1年ほどの流行らしい。模型工具には専用のツール(電動歯ブラシの流用)も売っているので、割とメジャーかと思ったら新進気鋭の技な様で。
電動歯ブラシのブラシ部分の毛を全部引っこ抜き、そこに両面テープでサンドペーパーを貼り付けると完成といったお手軽ツール。
なんせ元が電動歯ブラシなんで水を使いながらの利用もOK。
使わなくなった電動歯ブラシで試してみたけれども、掘削はできないけれども磨き作業に使うと便利そうな感じ。細かいところは工夫しないと届かないので、広面積の部分を丁寧に磨くのに使って吉。
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