ファミコン音源が残したもの

ここしばらく DTM 付いているが、それ以前からたまに買っている「DTM MAGAZINE」つー雑誌がある。DAW(シーケンサー) や電子楽器の情報に強い。
その DTM MAGAZINE の今月の特集が「I love ファミコン」ということで、ここしばらくの中でもえらく異彩を放っている。
ファミコン風音色の作り方とか、ファミコンっぽいアレンジのテクニックとかが DTM MAGAZINE っぽいところだが。
昨年のファミコン20周年を契機にここしばらくレトロゲーム界が妙にファミコンづいている、というかそこ世代が今語りたがっているといったところか。

すぎやまこういち氏をはじめ、色んなクリエイターのインタビューが泣かせどころ。
その中でも植松さんのコメントが印象深かった。
「“クオリティ”は金と時間と手間をかければ良くなるが“面白さ”は別次元のノウハウ」(大体こんな意)

そういえばみんなが熱狂して流行の先鞭となったコンテンツというのはどれもみな妙な「危うさ」を含んでいるものだった。その「危うさ」故に今までと違う際だちと可能性を見せてくれていたと言っても良い。
市場が熟成していくと消費者は「クオリティ」を重視し、それをなにより求めるようになっていく。
でもやっぱり面白さというのは「危うさ」の中にあるものなのだ。

ねこねこソフトの終焉は危うさ故に色々な物を生み出し、そして面白かったアダルトPCゲーム業界の斜陽を写しているのかもしれない。
そして舞台は同人ノベルゲームへと移っていくのだろうか。
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