全ては既存概念のたたき上げ

なにやら「クーデレ」という単語が生まれつつあるらしい。
(意外にも)オタク界を席巻している「ツンデレ」の次に来る言葉として模索されている物で、「普段はクールだけれども、二人だとデレデレ」とかいう定義なんだそうだ。

いやいや、そんな字面や定義だけ追い求めてどうするね。
「萌え要素」というのはあくまでキャラクターをわかりやすく描くための記法であって、それ単体が存在してもどうしようもない。
また、記号そのものに価値があるのではなく、その記号が「暗喩」している意味の方に心を動かされるものなのである。
例えば「ツンデレ」はお嬢様気質を表し、その裏に人付き合いの下手さが隠れている。人と接するのが不器用だから「ツンツン」であり、そんな欠点を恋人の前だけで見せる「デレデレ」さが魅力である。
だから、世渡りが上手く人付き合い上手なすれた「ツンデレ」は存在しえない。

大体にして「萌え要素」の多くは、男にとって都合の良いというか、男の独占欲をくすぐる物が大半である。
「俺だけのために」「俺のもの」「俺だけを見て」
他人との共有はあまり望まれない。
(この辺発展させると NTR 話になっていくと思われ)

あとは「処女性」を「隠喩」している記号、とか言うと生々しくなるので略。
赤ずきんちゃんの赤は、初潮を迎えた女の子を表すんだよ。

あー、すっげー話が逸れた。
おそらく次に来るのは「クーデレ」なんかじゃなくて、もっと直接的に「無口キャラ」。これ。
「無口」といっても「何考えているか分からない」タイプではなくて、「自己の世界にひきこもりがちで外界との接触を恐れている」タイプ。
何かに怯えている様な仕草と上目遣い。優しく声をかけるとほんのり頬を赤らめたり。服の裾をつまんでもじもじしたり。ぬいぐるみをプレゼントするとひたすら強く抱きしめたり。
「無口キャラ」だと味気ないし、「ダウナー系」だとマイナスイメージなので、もっと親しみやすい呼び方を付けてあげるのが良いかもしれない。
台詞で『・・・』が多いから「三点リーダー系」→「サリー系」
(0点、もっとセンスを磨きましょう)

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