アウトラインプロセッサというもの

アウトラインプロセッサというアプリケーションがある。
ワードプロセッサより耳なじみの無い人が多いのではないだろうか。とはいえ、MS-WORDも一太郎も簡単なアウトラインプロセッサを備えているので知名度は低くないのかもしれない。
文章を章立てで組み立てて行くためのツールで、文章の階層化と、章の入れ替えが行えるのが特徴だ。
白紙の原稿用紙に向かっていきなり文章を書くのではなく、目次(章立て)を最初に考えたり、文章の順番を頻繁に入れ替えたりするような書き方する場合に有効である。
これが理系的文章を書く場合には有効なのだが、そうでない世界の人にはちょっと有用性が伝わらないのかもしれない。
私なんかはアウトラインプロセッサを用いた階層構造管理で物事を思考し纏めていくことが多いので、このアウトラインプロセッサは必需品として必ず手元にそろえておくことにしている。

ここしばらくで一番お気に入りで使っていたアウトラインプロセッサは「Kacisノート」である。商用アプリだが、元々出版業界を見据えて作ってあったものなので文章書きに強い。ま、不満も多々あるけど他よりは馴染めている。「ぽえりな」の構成組み立てや文章書きは全てこいつで行ったくらいだ。
さて、そんな「Kacisノート」だが久々にサイトを訪れてみたら、……無くなっていた。どうやら 2004/10 で活動を停止したらしい。パッケージ販売とサポートは e-Frontier に移管し販売は続いているようだが、ダウンロード販売は無くなってしまった。
かつてダウンロード販売でシリアルだけを買った人はバイナリを入手する方法が無くなってしまった。私がその例だったりする。まあ、1.0 からのアップデータが 2.0 体験版兼ダウンロード版と同等であることがわかったのでそれでなんとか出来なくもないんだけれどもね。

まあ、追悼の意も込めて「Kacisプロノート」のパッケージ版を買ってくる。以前は廉価な「マイノート」の方を使っていたんだけれどもね。
いつでもダウンロードできる時代になったから、とか思っていたけれどもこんなことになるとは。パッケージ購入も無いと不安なものですなあ。

—–




You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed. You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.

Leave a Reply