今のアニメは面白い?

最近「杉の木工房」さんがダイバージェンス・イヴの消化に入っていて、目を細めながらそのレビューを眺めていたり。
ダイバージェンス・イヴは散々文句良いながら観ていたけれども、文句言うだけ見入っていたということでもあって結構印象深いタイトルでした。みさきクロニクルは #7 以降完全にダイバージェンス・イヴで、そのあたりからぞくぞくしながら観ていた。みさきクロニクルの #1 が 13話続いていたら最低の烙印を押していたに違いない。
だからといって「好きな作品」とは微妙に違うので、やっぱり表だって評価はしないのですけど。

さて、それとは別に「菜々子解体診書」のレビューがあってそこにあった「20 世紀末期 = アニメ暗黒時代の愛すべき典型ダメアニメ」という言葉に苦笑する。
90年代(特に前半)を振り返ると本当にそんな感じだったなと思っていたので。
とくに「あかほりさとるノリ」に代表されるような、今さえよければ良い的な消費理論体系が根付いたのは悪影響とも言え、今現在のオタクの多くはその時代を吸い込んで今に至る。

現代はなぜか知らないがアニメが多すぎる時代である。
そんな状況だから粗製濫造なのかというと、意外とそうではないというのが最近実感しているところである。
確かにタイトルが多すぎるおかげで全部を観ることはできないし、そんなに興味なければ視聴を切り捨てるしかない。他と比べてそんなに面白く感じなければ、なおさら切り捨て対象となる。
じゃあ観ていないアニメはすべからくつまらないのかというとこれが案外そうでもないのだ。

これまであまり語っていないけれども、最近のアニメで私的に意外と面白いと思っている(思い直した)タイトルとして「ガングレイブ」「クラウ」「爆裂天使」「忘却の旋律」とかがある。
「ガングレイブ」は地上波で完全にスルーしていたのだが、最終的に「良作」の声が多く、AT-X でのディレイ放送で観ているのだが確かにのめりこむ様に見入るほど面白い。内容が当初の予想と違っていたのと、6話あたりまでは面白みに欠けるのとで、こりゃ見続けていないとわからないなあと言ったところ。黒田洋介はスロースタートが多いなあ、これもビヨンド・オブ・グレイブの名前が出てくるのが 16話なんてねえ。しかし、その前15話で刻まれた物語の深さが重みとなって今後を盛り上げるのだけれども。
ここ最近で注目しているのは「クラウ」。なんか地味で逃げているだけ何だけれども、良くできている作品だと思って注目している。
「爆裂天使」は GONZO だし、正直この手はどうだろうと思うのだけれども観ていたら観ていたでそれなりに面白い。

なんかこう誰が観ても平等に「酷い」って作品って、今そんなに無いような気がする。「ガールズ・ブラボー」はかなり酷いけれども、あれはそれを味としているので良しとして。「この醜」はちとアレだったけれども目を背けるほどじゃないし。敢えて言うなら「RAGNAROK the animation」あたりかしらねえ。

他との比較や、個人的趣味傾倒を置いておくと、どれも「観たら観たなりに」面白いと言えるではないだろうか。
まあ、実際には観る時間がないからとか、予想や趣味と違っていたのでとかで、優劣を付けて区別してしまうわけだけれども。
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