つぶやき 10/10/2000
オタクは想像力が豊かなのか?
かつてテレビが一般的でなかった頃、大衆娯楽はラジオであった。ラジオの前に正座して
月光仮面のドラマをどきどきしながら聞いていた物だ、とは私の父の弁。それに比べ今は
テレビがメインであり、想像力に頼らない軟弱な文化であると続けて糾弾する。
本当にそうであろうか?
ラジオは廃れているわけではない。それどころか新しい方向性を見いだし現在も存在して
いる。それだけでなく、ドラマCDなるものが巷にあふれている。そういった音声ドラマや
トークに耳を傾けていることを考えると今時の若者のイマジネーションも馬鹿にしたもの
ではないのではないかと思う。
んが、それらはみんなオタク文化なのですな。もちと言うと声優ブームの派生とも言える。
形はどうあれ、想像力で言えばかなりな物であろう。いや、むしろ昔とは比べ物にならな
いほど(古い人間がついていけないほど)豊かなのかもしれない。
オタクは特定の分野に長けており、集中力が高いエキスパートであるとの評価もある。
ある意味凡庸でなく想像力という個性を持った優れた人種という言い方もできる。
まあ、もっとも社会的評価(金になるとか人に尊敬されるとか)を得られない限りは、
単なる道楽人の域をでないのであるが。今そういったオタク文化を世に認めさせる絶好の
機会として一番近いのは Linux の認知ではないかと思う。