P2P ストリームの成功例!?

先日行われた Triumphal Records.LiveStreaming では PeerCast の 1ノードとしてイベントのライブを拝聴。
P2P 形式のストリームということで技術的な興味もあり、実際にそれがどれくらいのもので配信されるかわくわくもので実験段階からできるだけ聞くようにしていた次第。音質や遅延は全然気にならないどころかまったく問題ない感じで。たまにストリームが詰まるのはまあ仕方がないところでもあるけれども、途中ノードがどれくらいの速度でつながっているかわからないしねえ。
やっぱりというかなんというかノードが一つ切断されるとその下がばっさりととぎれてしまうというのが P2P 型の宿命か。そこで即座に他ノードを探して間空けずに再接続するのが筋なんだけどそこまでやっていない風味。ファイル交換ならともかくストリームではつらいところだなあ。よくやっているとは思うけれども、やっぱり時間軸が重要になる場面ではきついものが。まあ、TCP/IP 自体がタイミングクリティカルにはなってないんだけど。
実際にライブの前説時にバツっと切れて、そのとき IRC にいたので「切れますた」と報告したら「ごめん今家で PeerCast が落ちた」と返事があったり。そして手動で再接続。

で、ライブ放送。
前説が始まったあたりで「そいや IRC チャンネル開けてあるんだっけ」と思い飛び込んでみる。いわゆる実況チャット。なんか 50人以上はゆうにいますよ? あまつさえ会場からの参加者もいたりしてライブ感満点(笑)。
トークが結構面白く、間に歌がたくさん入る感じ。良い感じではあるけれどもこの手のイベントとしては普通風味かなあと思った。
しかし、その場と時間を共有する同士がいると話は変わる。その放送を聞きながらの IRC はヒートしっぱなしで、戦隊物番組で背景にあるディスプレイがBASIC のソースコード LIST をスクロールさせているがごとくの速度で皆の会話が流れていく。そして番組も終了にさしかかりアンコールに突入。
「キターーーーーーーー(°∀°)ーーーーー!!!」の文字が瞬時に 100行ほどIRC に流れる。変人窟さん(http://www.henjinkutsu.net/) のリポートにある
「-そして俺たちは、ひとつになった。」
という言葉がすべてを表す。
いやー楽しかったです。

元々コンテンツはコミュニケーションの道具であり、それを取り巻く周囲や環境の共有が楽しいのだというのが持論である。
今回はラジオがおもしろかったのはまあそれなりとして、それを語る場を求めてIRC に参加したのが正解だった。
インターネット放送を聞きながらチャットをするというのは珍しいことではなく、5 年くらい前から普通に行われていたと思う。実際私が「みさきの部屋へおいでよ」というインターネットストリーミング番組(とチャット)に投身してジャンキーな住人になっていたのは 1998年の事である。声優番組とチャットの同時提供はそれよりも少し前にツーファイブによって行われていたはず。
文化放送も BBQR といってストリーム配信を以前から行っているけれども、その中でもラジオむーは今でもチャット連動放送を行っている。
(http://www.joqr.co.jp/radiomoo/index.html)
TVアニメの放送をみながらみんなでチャットをする場というのも存在している。
(http://cha2.net/cgi-bin/choanitoku/index2.html)
けれども、地上波放送では地域格差がありローカル性が現れてしまうあたりが仕方がないあたりで。

よく「視聴者参加型番組」というキャッチがあるけれども、この実況チャットやあまつさえそのチャットの内容が番組で取り上げられるような放送を一度味わってしまうとその「視聴者参加型番組」が馬鹿らしい物にしか見えないのである。




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