アレがこないと一年が終わらない
ここ数日異様に冷え込み、年の暮れも押しせまってきているんだなあと実感。
年の暮れと言えばもちろん冬のコミケットですが(そうか?)そちらの方も各所で押しせまっているころですよね? あ、いや、普通の本を作るとなると今頃だと特急料金割り増しになるのでとっくに印刷所に入校してふぬけになりつつカタログチェックに精を出していないとまずいところだれども。
私個人の冬コミ予定ですが、今回は参加無し。
で、まったく関与しない予定だったのだけれどもやっぱり色々縁あって余所様のお手伝いをしていたり。
ジャンルは「天使のしっぽ」、天使のしっぽサイトを運営している人たち何人かでファンディスクを作ろうともぞもぞ活動中。
うちも「お守りします.net」という天使のしっぽサイトをやっているので、そのご縁から。ただし、うちのサイトは今年いっぱいで休止する予定なので私はあまり前面にでないでバックアップ気味なんですが。
そのファンディスクは CD-R 予定で枚数も少ないのでギリギリまで引けるというメリット(^^; があり現在佳境を迎えつつある状況に。
制作者達が集う非公開掲示板では互いの進行状況を連絡しあったり、「やりますがんばります」と活を入れたり、完了した分が次々とアップされていったりと賑やかな状況が展開されてる最中で。
毎度の事ながら、そのみんなで連絡を取りながら物が完成していく様が妙に楽しい。
ああそうか、これって学生時代にみんなでバタバタと学園祭の準備をしているのと同じなんだ。ビューティフルドリーマーじゃないけれども、その楽しかった学園祭の準備期間が忘れられないからこうして同人誌即売会に首をつっこんで、何かを創り続けているのかもしれないな。
そう考えるとオープンソースというか Linux 界隈はこの学園祭準備を永遠に続けていたい集団なのかもしれない。最近はヘタに「オープンソース」とかいう言葉が先行しているけれども、基本はみんなでわいわいと何かをやりたいだけなんじゃないかと。そしてそのわいわいやっている輪に参加しやすい形態を作っただけなんじゃないかと。
それを推し進めると現在のオープンソース(特に日本国内)では問題が一つある。
それは祭りの期限と目的が設定されていないことである。唯一存在しているのがコミケットと各種イベントぐらいか。要するにコードを組んでその成果物を発表する機会が少なすぎるのである。いや、発表だけだったら WEB でできるので問題はないだろう、それらを一同に会する場と時間ということである。
要するに人間なにか目的と時間的制限が無いと行動しない怠け者さんなのだよ。
コミケの様な「お祭りの場」があれば「何時々々までにどこそこに展示出来るように仕上げなければ」という発起が発生してくるに違いない。
まあまんまコミケがその場でも良いんだけれどもどうしても漫画アニメ系が絡まないとメジャー感が弱いし。
そこでオープンソース系の WEB ベース展示会が定期的に開かれるというのはどうだろう? そこでは出展者がソースやアプリのレベルに関係なく自由に出展ができるのである。みんなの目を引くような有用なアプリだけでなく、初心者が勉強しながら作った未だ拙いコードも並んで展示されているのである。
「お、こんなアプリがあるのか」と知る機会にもなるし「みんなを驚かせてやる」と展示する側も意気込む事ができるのではないだろうか。
特に初心者とか勉強を始めたばっかりの人にとっては「よくここまでできたね」と褒めてもらう場が必要だと思っている。例えそれがありきたりな拙いコードであったとしても本人にとってはがんばって作ったものなのだから。
ここでポイントなのがその展示会が「定期的に」開かれることである。それがないと目標たり得ない。
かつては TurboLinux のソフトウェアコンテストがそれになるのではないかとちょっと期待したこともある。しかし、結局は期待ハズレだったし(仕方がないが)第二回目以降は開かれていない。そのコンテストで不満だったのが応募された全作品の紹介がなく、大賞の表彰だけで終わっていた事にある。大賞は大賞で良いのだが、そうでない小さな作品群を紹介しないでどうするか。
日本ではなぜ漫画という文化が大成し漫画家予備軍が大量にいるのか、その文脈をプログラミングにも適用出来ないかというお話。
(と、もっともらしくまとめてみる)
関連リンク
http://shippo.aozola.net/fandisk/index.cgi
http://omamori.shimasu.net/