納豆型掲示板

ちょこっと話題になっていたことで存在を思い出して、P2P なファイル共有アプリケーション Winny を試してみる。といってもファイル提供したい場合はWEB でやってしまうんだけどねー。

いつから付いていたのか知らないが簡易掲示板機能があるらしい。これは興味深い。
各所でも書いているように私が P2P に期待するのはファイル共有アプリケーションではなくて、情報共有なところにある。個人がサーバー等のリソースを必要とせずに情報発信したり、おしゃべりをしたり。逆を返せばサーバー集中によるリソース枯渇を防ぐための手段でもある。
現状一番近いのは IM と呼ばれるショートメッセンジャー(チャット)であるが、情報蓄積型ではないし情報発信者が特定され、特定の人物にしか情報を渡すことができないため望むものとは違っている。
ようするに P2P システムをベースとした 2ちゃんねるがあれば良いと思っているわけだ。
で、Winny の掲示板システムは現在インプリメントされ動作している P2P 掲示板としてそこに存在している。これだ、と思ったわけだ。今さらながら。
ファイル共有ソフトのおまけ機能として存在しているので書き込みは結構多いし、from 2ちゃんねるなゆえほぼ同じ空気が漂っている。色々と望むべき環境がそこに含まれているのをみていささか悔しくもある。

どうやらスレッドをたてるとスレッドデータベースがスレたて人(>>0さん)のローカルファイルに作られ、書き込みは全てそのスレたて人のノードに対して直接行われるようだ。そして読み込み要求は通常のファイル共有と同じようにブランチを伝って配布される。
このスレたて人のノードに書き込むという作業はイメージとは違っていたが、確かにこれならスレッドのコヒーレントは保たれる。そのかわりその大元が基本的に 1つなためスレたて人のノードが消滅すると全てが読めなくなる。スレッドが読めるかどうかはスレ立て人がオンラインしているかどうか。まあ、どっかのノードのキャッシュにひっかかって読むだけは可能なこともあるけどそういった場合は書き込みが制限される。

結局掲示板を主目的として頻繁に読みたいときは、掲示板記事をダウンロード予約かましておいて幾らか放置しダウンロードキャッシュの記事を読むという形になってくる。そうなると NewsGroup と対して変わらない気もする。
P2P 掲示板について考えを巡らすとどうしても NewsGroup という存在が前をちらつく。それだけ既にあるものとしては完成しているということ何だろうけど。
NewsGroup を越える利便性はどんなところにあるかというとやはりサーバー負荷かと思えるからまだ研究する余地はありそうだ。

関連リンク
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley/2949/




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