fit-PC slim を電池駆動してみる
前回 Fit-PC slim を入手したことを書いたけれども、真っ先に試してみたかったのが乾電池による駆動とその時間の計測。
これだけちっこいとワイヤレスにしたくなるじゃない。電源ラインも。
まずは消費電流を計測してみる。
大体、通常時 450mA といったところかね。大体 5.5W くらい。
やはりというか HDD がしこたま電気を食うため、スピンアップ時やフルにアクセスしているときとかに最大電流となり 650mA 弱ぐらいに達する。このときが 8W ほど。
意外なのが、起動していないときつまり電源OFFで待機状態のときに 120mA (1.5Wほど)が流れている。これは、待機状態でも USB に電流が流れていることが原因ではないかと思う。
流石というかなんというか、電気食いませんなあ。電源アダプタは 1.5A のものがついてくるんだけれども、アダプタそのものはそんなに大きくないモノのアダプタとコンセントの間がぶっとい3線ケーブルになっていて可搬性が悪い次第。でも、消費電力からみたら、秋月の 12V 1A アダプタで十分動かせるので、そちらにした方が小さくて済みそう。
これならいけそうだねということで電池駆動にチャレンジ。
充電式のニッケル水素電池(1900〜2000mAh)を 8本使って動かしてみる。
計測のために、30秒に1回現在時刻を名前にしたファイルを作成するようなスクリプトを作成、いつまで動いていたのかがわかるようにロギング。無線LANをONにして、WEBブラウザも定期的に更新されるようなところを開いておき軽く負荷をかけた標準的なアイドル状態とする。
結果は、丁度 2時間といったところ。
HDDへのアクセスをしまくるような標準作業だと 2/3 くらいの時間に縮まるかも。
それでも 1時間半〜2時間くらいは動くことがわかったので、色々と応用はできそうなりね。
ちなみに PC としての使い心地は同じ Geode LX を使っている KOHJINSHA のマシンのレビューを見ると良いかも。
非力であることもそうだけれども、DirectX 非対応のグラフィックなので多くのゲームが起動すらしない。ニコニコ動画を見ると On2VP6 な動画だと 2fps 位で再生はできるんだけれども、AVC な動画だと完全にデコードが追いつかなくて画も出てこないといった風情。
筐体はかなり熱くなり手で持てるぎりぎりくらいにはなる(火傷まではしないけれども)、のと無線LANが遅くて 5〜6Mbpsくらいしか出ないとかいったあたりが、実際に使っていて気がついた事かね。
ノンディスプレイ状態にしてリモートデスクトップ等で遠隔操作というのを検討しているんだけれども、無線LAN経由だとちとリモートデスクトップが辛く感じるあたり。デスクトップを狭くするなり工夫が必要かも。