つぶやき 04/15/1999

MP3と同レベルの音質で圧縮サイズ(ストリームレート)が半分と噂になっていた
MS Audio がついに発表された。
でも MS Audio 単体での発表でなく Windows Media という NetShow の後継
フォーマットの発表で、その中に含まれるコーディックであった。んだから
ASF フォーマットの一部なのだな。今はβ版が公開されている。
Audio コーディックとして MS Audio は認識されているけど実際にそのコー
ディックを使って Wav ファイルを作成することはできなかった。
ASF だの NetShow だのがわからない人に軽く説明すると、ネットを通じて
放送を提供するストリーミングシステムの MS 版。平たくいって MS社が
RealPlayer を潰すための戦略。
ASF もいろんなフォーマットを束ねる形式で、そういう意味でも RealPlayerG2
のフォーマットと真っ向から勝負している。

ま、そんなことはともかく MS Audio 形式の ASF ファイルを幾つか作ってみた。
MP3 と同等で半分のサイズと言うのは 64kbps stream, 44khz stereo のレート
の事を指している。実際このレートで圧縮すると本当に MP3 と同等の音質で
半分のサイズになる。4min30sec の楽曲で 2.1MB 程度。
音質的には高音域が若干縮んでいる印象を受ける、それとこの手のコーディック
(MP3, ATRAC(MD))にありがちではあるがリバーブやエコーにかなり弱い。リバー
ブだけでなくストリングス系の倍音成分豊かなのびる音にも結構弱い。でも、
基本的に満足できる音質であろう。って、これは私が ATRAC(MD)に慣れている
(割り切れている)からっていうのもあるからかもしれない。

でもまあ、FMラジオ音質(22khz,stereo)でも良いと言うんなら 4min30sec の
楽曲(通常の一曲分)が1MB強になってしまうのはちょっと驚く。フロッピーに
入るよなあ。

それにもっと驚くのがエンコード速度の早さ。
大体 2対1 実時間。1分の音楽を圧縮するのに平均で30秒ほどしかかからない。

う〜ん、MS 社を褒めるのは気が引けるが、これは良くやったと思う。




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