Archive for 11月, 2000

つぶやき 11/29/2000

数年前の事「アミテージ・サード」というアニメがあった。
サイバーパンクというよりはブレードランナーのオマージュといった内容では
あったがそれなりに楽しんだ。このアニメ日本ではいまいちだがアメリカでは
かなりウケたらしい。
そのアニメの中で主人公がポケットからメール端末を取り出し音声付メールを
読むシーンがある。表示されているアイコンが MagicCap だったので苦笑した
ものだが、その出先でメールが受け取れるという世界観に「かっちょえー」と
しびれたものだった。(確か 6年くらい前の話)

で、MagicCap である。エージェント型ネットワーク端末として当時は鳴り物
入りでデビューしたものだった。これによってコンピューターを知らない人
でも電子メールを利用できるようになるといったものだったが、いかんせん
時代が早すぎた。MagicCap が市場から消え去ると同時にインターネットが
個人利用できるようになり、その後メールはみんなの物となり得たのである。
この MagicCap、アーキテクチャがクローズドだったのもあるけれども、専用
端末であったところに問題があったのではないだろうか。その形状はザウルス
を 3回りくらい大きくしたようなパッド状…、そう丁度いまもてはやされてい
るWEBアピアランスと言われるタブレットと同等である。
どうもアメリカにおいてはこの形状が家庭に入り込む理想の形らしい。

その「アミテージ・サード」の世界観、つまり「かっちょえー」メール端末は
現在実現していると言っても良い。そう、携帯電話やそれに付随するPDA群が
それである。これらによって我々は出先でネットワークにぶら下がることが
出きるようになっている。
ちなみに、ネットワークにアクセスできる携帯電話を所有している日本人の
人口は1500万人を越えるという。
そう考えると WEB端末としてパッド状のあれはどうよ?という疑問が浮かぶ。
コンピューターが苦手な人にもメールやネットワークの恩恵を享受という
のは重要なことであろう。問題はその与え方である。
日本においては一つの大きなエポックメイキングがあった。ポケットボード
の流行である。これによって、コンピューターを所有していなくてもモバ
イルでメールが利用できるようになった。しかも利用層の中心はコンピュー
ターに造詣の深くない一般女性である。
つまり今アメリカが目指そうとしている WEBアピアランスというものは
日本では既に定着化しているのである。それも高機能であることが優先され
ずに、「最低限必要な機能=使う機能」から実装され時間をかけてたたき
上げられている。

そういった状況をみるに、コンピューターに深くない一般層にとっては
高機能な端末は必要ないのではないかという(当たり前の)結論に達する。
要するに何かというとお金を出してまであの大きなタブレット型端末を
買うか、ということであり、受け入れられんだろう、ということである。

盛り上がっているのはアメリカだけなのかな。



つぶやき 11/27/2000

秋葉原の虎の穴本館へ行ってみたらホビーコーナーにファンタスティックの
ティナ(1/1フィギュア)が飾ってありちとびびる。
http://www.green.co.jp/fantastic/index.html
うーん、実際見てみると結構ちんまいんだな〜とか思う。
アニメフィギュアはここ 5年くらいで妙に安定化し「かわいい!!」と思える
ものも多くなってきたと思う。まあ、それなりに盛り上がってはいると思う
のだが一つだけ納得のいかないものがある。それが等身大フィギュアだ。
なんというか、小さいとそれなりに可愛く思えるものだが、それがそのまま
大きくなるとマネキンとしか思えなくなり、そこはかとなく怖い。
まあ、あくまで個人的感想だからみなさんはいかがか?というあたりにとど
めておくとして次へと続く。

先日行なわれた ROBODEX は HONDA の P シリーズ人気もあって大盛況だった
ようだ。コンピュータやソフトが行き着くところまで行ってしまった感が
あるので、その次の夢としてロボットが形になってきたというところだろう
か。実際に大きくて形あるものがぐいぐい動いている様はやっぱり心ときめく
ものがあるわけだし。
で、やっぱり話を「アトムかマルチかドラえもんか」という下世話な方面へ
持っていくとして先ほど push しておいたフィギュアの話題を pop してくる。
つまり、ロボットが身近になっていくのは夢だけれども、実際に人間っぽい
外観を持ったとしたら「気持悪いのではないか」ということナリ。
案外 SONY の50センチ大のロボットの方が可愛くて愛着がわくのではないか
とも思えるのだね。もっとも、そんなに小さくては介護や給仕は無理だから
もっぱら愛玩用にしかなりえないのではないか。それではお金にならない
よね〜。
とかここまで考えてひらめいた。そうだ、それを見せ物にすれば良いのでは
ないか。レギュレーションの元、ロボット同士が半自動(音声認識のみ可能)で
戦い勝敗を決める。平たく言ってプラレスもといエンジェリックレイヤー
である(今風に訂正)。
競争があれば、必死になってより強く、より優雅で、より美しいロボットを
開発するのではないか?そしてその技術がさらにロボット工学界へとフィー
ドバックして、社会貢献型ロボットへと生かされるのである。(たぶん)

うん、面白そうだよ。
というかこれも一種夢だった世界ではないですか?>プラレス
やってはくれませんかねえ〜。
で、あまり機能的では無くてもメイド服とか着せて、それはそれで人気が
出てみたりとか…。




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