Archive for the 'PCパーツ' Category

キーボードのお話

ちょっと前まで「チェリー軸以外はキーボードに非ず」的な勢いだったけれども、最近はそうじゃないよというお話。

四六時中 PC の前に張り付いていて何かしている私であるが、プログラマーとしてソフトウェア開発を業務にしていることもあって PC というのは「職人にとっての仕事道具」でもある。
職場での PC はもちろんなのだけれども、自宅で使う PC でも職人としてのこだわりを持っていたいと思う次第。
PC本体は言うに及ばず、入出力装置にはお金をかけて自分になじむものを用いるべきだという考えである。
要するになにかというと「キーボードやマウス(とペンタブレット)は惜しまず気に入ったものを使いましょう」ということですな。
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PCのパーツ交換は難しい

いまどき PC なんてノート型で十分じゃね、とかいう論調になりつつある様に思える。
まあ、確かにWEBとメールといった「日常生活用」であればネットブックの様なライトなマシンでも十分だったりするし、「娯楽や文房具」といった一般的な向きにおいては確かにノート型で十分ではあるよな。
しかし、用途が「エンジニアリングワークステーション」や「クリエイティブワークステーション」といったモノ作りのためであったらそうは行かない。やっぱりデスクトップ型でパワフルな環境が欲しくなるといったものだ。
VAIOなんかはワークステーション用も全部液晶一体型になってしまったが、まあアレはアレでありなのかもしれないなあ。目的に適応したパワフルさというのはあるわけだし。

私が今使っているマシンは AMD の Phenom クアッドコアCPU を積んでいるものだ。これは昨年末に買い換えたもの。
ニコニコ動画への投稿が頻繁になっていくと同時に、DTM作業でパワー不足が顕著になったのが買い換えの主要因。動画編集もパワーがいるけれども、レンダリングとエンコードに時間がかかるだけなのであまり困ってはいなかった。だけれどもDTMはソフトウェア音源やエフェクターをがすがす挿していくため、編集中に音が途切れてしまうのですな。これは困った。考えてみると、DTMと動画の作成ほどマルチコアの恩恵をうける用途もそうそう無いよなと思ったので当時出始めだったクアッドコア(の安いところ)にエイヤっと飛びついてみたのであった。
これが正解で動画を中心とした製作環境がぐっと快適になったのですよ。
けれども、4CPU全部がぎゅんぎゅん廻っている所なんて本当に動画エンコードとDTM作業中くらいしかみかけないのも確か。通常はデュアルコアで十分だとも思う。

で、ここからが本題。
マウスコンピューターで適度に安価な Phenom マシンを買ったのだけれども、この頃は Phenom9500(clock 2.2GHz) だったのですな。Phenom9500 はTLB Errata があるちょっぴり残念な子。
通常利用していて TLB Errata に出くわすことはほとんど無いことらしいのだけれども、そんな先天的な病を抱えていながら日常生活を送っているというあたりに不安を感じるかどうか。TLB Errata の回避パッチをあてると安心して使えるようにはなるけれども、ベンチマークレベルで 5%ほどのパワーダウンとなってしまう。なんか中途半端に落ち着かない感じ。
年末だしマシン増強の季節だ、Errata の無いコアに差し替えて気分すっきり使っていこうかーということで Phenom 9750(clock 2.4GHz) を買ってきて CPU だけ差し替えることにした。速度もわずかながら上がってはいるけれども、そのへん気分程度のモノでしかない。同じ気分なら、Errata を持っていないよということですっきりしたほうがよっぽど大きいということで。

CPUを交換した結果何が起きたか。
一部ソフトで「違うPCで起動された」とアクティベーションにひっかかって使えなくなってしまったのですな。口惜しや。
アクティベーションというと Windows が有名だけれども、Windows は同時に複数のハードウェア構成が変わらないと再アクティベーションは走らないし、1年に 1度くらいの改造だったらまず出会う事は無いくらいなのでそのへんを踏まえていると割と困らない。(VMwareとかで弄っていると頻繁に環境が変わるので怒られやすいが)
それ以外にアクティベーションを多用しているアプリは何かというとずばり DTM 関連なのですな。
プラグインによるソフトウェア音源とか、かなり頻繁にアクティベーション(Challenge&Response認証)を使ってきている。
今回は Native Instruments と uebershcall の製品がひっかかってぐんにょり。コイツらはCPUのIDを見ているのかー。
でも Native Instruments は再登録するだけでよかったので OK。Native Instruments はサーバー側でうまいことやっていてマシン買い換えなどで新しく認証しても古い方は自動的にパージするから大丈夫とか言っていたので、まあ安心できる。(どういった手順になっているのかはしらんけど)
問題は uebershcall の方で、こちらは「認証は2回まで!」とかっきり決まっている。実は前回のPC買い換えで2回目も埋まっており、今回ひっかかった事で手も足も出なくなった次第。しょうがないので日本代理店のメディア・ファージ(クリプトンフューチャーメディアさんですな)に「Response Codeクリアしてと」サポート依頼メールを放る次第。
ちなみに VOCALOID もアクティベーションだけれども、この程度のマシン変更は見越しているのでCPUでもHDDでもなく「増設LANカード」を選択して紐づけてある。なので今回は問題なし。というか、このようにどこに紐づけるのかが見えていると、まだ安心して使えるというものだ。
DTM関連はみんなそんな面倒なのかというとそうではなく、SONAR や FL Studio は個人用途で複数起動しなければ複数台にインストールしても目をつぶりますよというゆるめの規定になっていますな。利用者としては、こっちのほうがありがたいのでやはりひいきにしてしまう。そのかわりレジストキーが相手先でクレジットカードや登録情報に紐付けされているから流出させたら後で流出者を追跡されちゃうけれども。
流出される前に締め上げるか、流出された後なんとかできるようにしようというポリシーの違いでしょうな。

今回はひっかからなかったけれども他にアクティベーションしているアプリというと Adobe のクリエイティブ系や、CodeGearの開発環境とかがあるけれども今回は問題なかったなあ。
Adobe は認証コードの返上というアクションができるので、PC買い換えの前に返上しておいて新しいマシンで再度アクティベーションすれば良いという仕組み。これくらい当然のことだからやって欲しいところではあるけれども。

正直なところ、開発系のソフトウェア群にはPC本体の数倍ものお金がかかっている。むしろPC本体なんてこれらソフトウェアを使うための器でしかないし、数年で壊れてリプレースされていくものなのでさほど依存感はない。
そんなPCのほんの数万円のパーツが壊れたり交換しただけで、数十万(下手したらもう一桁上)もかけたソフトウェア群が動かなくなるというのは納得できないところである。
また、そういった事態を避けるためにPCのハードウェア構成はあまり変更せずずっと使い続けるようなスタンスとなる。そうなると、パーツを選んで組むメリットというのはかなり薄くなり、メーカー製の箱で良いのではという気もしてくる。自作PCと言われる分野が先細るわけですよ。

まあ、一番悪いのは過度のアクティベーションと、それを導入させた悪意の流出者であるわけですが。



ひょっとして不審物?

ちょっと前、会社から帰宅したらなにやら配達不在届けを見つけた。確実に受け取れる休日の今日を指定して再配達、宅配便がそれを届ける。差出人は「あいじーえす」……はて?
IGS のサイトを眺めてみても接点が全くわからない。この荷物はなんだ!? 不審物か?! 爆弾だったらどうしようとドキドキしながら万が一に備え屋外で開封。出てきたのは GeForce4 440MX を積んだビデオカードであった。
ますます混乱。誰かが買った物なのか?!
だったら注文証が入っているはずだと袋の中をさらに探すと……
「Leadtek 日本法人設立キャンペーンご当選のお知らせ」
……ああ、マザーボード買ったときにユーザー登録したんだっけ。

あー本当になんか当選しているし
http://www.leadtek.co.jp/www/campaign/campaign2.htm

びっくりしたけど理由がわかってちょっと安心。




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