CARRARA Studio 2 買った

ちょい前の ‘CG World’誌をぼへーと読み返していたら不意に “CARRARA Studio 2” の記事に目が止まる。Infini-D と RayDreamStudio という 3DCG ソフトの草分け二つが融合して誕生した物なんだけど、そのそもそもの 2つともクセが強すぎたり機能的に弱かったりしたので興味なく「ふーん」とスルーしていた次第。
でも、よくよく見てみると値段の割に機能豊富だったりしませんかこれ。
最近流行のグローバルイルミネーションとコースティクスを備えているし、ボーンや物理シミュレーションも完備。(ただし廉価版のBASICでは未対応)
なんかそのへんの魅力的な機能は 2 になって付いたっぽい。
前身の関係上最も不安であったモデリング機能はスプラインとメタボールとポリゴン。
そういや私が使っている 3DCG アプリは(Windows版の) AnimationMaster9 とShade6 Spirit で、こいつらはスプラインモデラーでポリゴンが弱いんだよ。まともにポリゴンをモデリング、レンダリングする環境を持っていないのでそのために買うのも良いかもしれない。(ま、それでもポリゴンモデリングには期待していないのですが)

てなわけで購入。まあ 35,000円くらい。
アセンブルというワールドを中心に、モデラーでパーツを作ってアセンブルに持ち込み。モデラーで一括編集はできなくてパーツパーツを編集、アセンブルにて積み上げるという編集スタイルは RayDreamStudio 譲りでちとクセがある。
モデラーにも RayDreamStudio っぽさがにじみ出ていて微妙にとまどうが、使いにくいわけではないな。ただし機能的には弱め、LightWave やメタセコイアみたいにポリゴンの一枚一枚をざくざくと編集という向きではないわな。でも、Shade のポリゴン編集ほどひどくはないのでそれなりに満足。
パッケージとかに書いて無いのでちと驚いたのだけれども、CD の中に AMAPI 3D 5.15 が同梱されている(ちゃんとシリアル付き)。最新版が AMAPI 7 だそうなので 2つ前のバージョンという事になる、だからおまけなんだろうね。
そのことは「AMAPI 3D でゴリゴリモデルを作って CARRARA で動かしてくださいね」という暗示でもあるのではないかと思う。それはそれでいっかなー。
(AMAPI 3D はインターフェースが独特で使い方知らないけど)
CARRARA 本体のモデラーは大雑把な形状を手早く作るには向いているので用途によっては使えるかも。人体モデルなんか作ると死ぬけど、背景の小物などを作りためるには有効といったところか。
モデルは弱めなんだけどその他は結構強力。グローバルイルミネーション、コースティクス、物理シミュレーションといったあたりはプロパティにチェックをいれるだけで有効になるのには感動。出力の絵も結構綺麗(モデルの綺麗さは除く)。

決してベストではないけれども、値段の割には使える印象。
アマチュアで安価に始められる 3DCG アプリを探しているのだったらかなりお勧め。
8000円で買える BASICS も初心者なら十分遊べると思う。(ボーンが無いのは痛いけど)

でもやっぱり個人的に手になじむのは AnimationMaster なんだよなー。
この辺色々触って自分に合った物を選ぶのが一番だあね。




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